El Camino de UK

旅とサッカーを中心に、備忘録として思いを綴っていきます。

岐阜にJの灯を消すな~J2/岐阜vs鳥取@長良川競技場

2011-08-27 | Japan Football


2012年の岐阜国体のためにリニューアルされた後、最初に観戦に訪れた長良川競技場。
Jリーグ昇格以来、経営難にも関わらず、そこそこの健闘を見せていたFC岐阜も今年は守備が崩壊し、現時点で断トツの最下位。




この試合、今年昇格したばかりの鳥取相手に2点を先制し、今日こそはと期待を窺わせながら後半逆転を許し、敢え無く敗戦。
観衆は3,000人程度、閑散としたバックスタンドで、僕らの後ろで家族と見ていた4歳くらいで緑のユニを着た女の子が、逆転されても変わらず「がんばれ、FCぎふー!、まけるな、FCぎふー!」と叫ぶように必死で声援を送っている。
果たしてFC岐阜の選手に彼女の声援は聞こえていたであろうか。




試合終了後、ガックリと項垂れながらサポーター席へ挨拶に向かった選手達。
サポーターからは僅かばかりの空しい拍手とともに、罵声にも似た檄が飛ぶ。

来年JFLから2チームがJ2へ昇格となると、J2はちょうど定数の22チームに達する。
そうなると、いよいよ来年からJ2とJFLとの入れ替えが始まるかもしれない。
会社の経営難、低迷するチームの成績、苦戦する観客動員…。
課題は山積みだけど、手遅れにならないためにも、もう一度サポーターや地域行政も含めてチームの将来のあり方について考え直す時期に来ている。

苦労して掴んだ夢のJリーグ。
岐阜からJの灯を消してはならない。

郡上おどり

2011-08-14 | Life in Japan


日本の三大盆踊りの一つ、岐阜の郡上おどり。
地元に住んでいながら、400年もの歴史が続く伝統的な行事に今まで一度も参加したことが無かったのだが、元同僚の友人を誘ってついに実現!

岐阜駅から高速バスで約一時間。
郡上八幡は飛騨高山と並ぶ岐阜の小京都。
長良川に通じる清流・吉田川と古い街並みがマッチしていて、初めて郡上八幡の市街地をゆっくり歩いてみたけど本当に長閑で良い町だ。




約2カ月をかけて33夜にわたって行われる郡上おどり。
中でもメインとなるのが、お盆の4日間で行われる徹夜おどりだ。

僕らが到着したのは夜9時頃だったけど、全国から来たたくさんの人が浴衣を着て踊っている。
その熱気が朝方まで続くというのだ。
過去にソウルの東大門市場へ行った時、深夜だというのに爆音でライブイベントが行われていたり、ファッションビルでは買い物客や地方から買い付けに来たバイヤーでごった返すのを見てかなり衝撃を受けたことがあったけど、今回受けた衝撃もソウルでのそれと似たような感じの熱気だった。




中心の屋形では、「かわさき」や「春駒」などテレビで見て聞いた覚えのある、民謡が流れている。




最初は人が踊っているのをただ見物したり、写真を撮ったりしてるだけだったけど、郡上おどりは一般参加型で浴衣を着てなくても下駄を履いてなくても、皆それぞれの格好で好きな時に参加出来るのが一番のメリット。
という訳で、僕らも参加者の列に混ざって見よう見真似ではあったけど、深夜の郡上おどりを楽しんだ。




郡上おどりを参加しに県外から来た人の中に、風光明美な街並みとおどりの魅力に惹かれ、郡上八幡に移住する人がいると聞いたことがある。
今回僕も初めて参加してみて、彼らがここに移り住んだ理由が分かったような気がする。

来年は是非浴衣を着て、下駄を履いて、郡上おどりに参加してみたい。
その前に全10曲あるおどりをマスターしないとね。

門司港

2011-08-01 | Life in Japan


福岡遠征の復路は、チケットショップで2,500円で購入した青春18きっぷを使って、丸一日をかけて博多から岐阜までJR在来線の旅。
その道中、唯一途中下車して寄った場所が門司港。

門司港駅を降りてすぐの所に港があり、目の前に本州の下関と九州の門司を繋ぐ関門海峡大橋が窺える。



駅舎としては、全国で初めて国の重要文化財に指定された門司港駅。
大正3年に建築され、木造駅舎でネオ・ルネッサンス様式と呼ばれる外観デザインが観る者を引きつける。

もはや日本中の都市部にある鉄道駅は近代化され、味気ないものになってしまっただけに、このように昔のまま現存された駅が残っているのは本当に貴重だ。




駅構内の切符売り場も当時からそのままの形で使われている。




現在は門司港レトロへの観光客などが利用する駅となっているらしいが、昔は当然関門海峡を繋ぐ便利な橋やトンネルは無かった訳であり、多くの人々が連絡船で下関と門司港のをあいだを行き来し、門司港駅が交通の要衝として利用されていたのだろう。
平日の人気のあまりない駅に一抹の寂しさを感じ、僅か40分程度の短い滞在ではあったが、門司港駅を後にした。