El Camino de UK

旅とサッカーを中心に、備忘録として思いを綴っていきます。

復興への誓いを胸に~J1/名古屋vs清水@豊田スタジアム

2012-03-10 | Nagoya Grampus

20年目のJリーグが開幕。

東日本大震災から明日でちょうど一年。
豊田スタジアムに詰めかけた25,000人それぞれの思いを込め、犠牲者への追悼の意を表し、一分間の黙祷が行われた。
あの日の出来事を決して忘れることなく、日本人一丸となって、引き続き復興への道を力強く歩んでいこうという強い決意を感じた。

さて、我が名古屋は、決して本調子とはいかなかったものの、ジョシュアのPKで先制した虎の子の一点を守り切って辛くも勝利。
試合内容が悪くても、着実に勝ち点3を積み上げていくのが強いチームというもの。

ピクシー体制もついに5年目の円熟期を迎えた。
今年の目標は、言うまでもなくJリーグの覇権奪還とACL初制覇。
そして日本で開催されるクラブワールドカップに出場することだ。

日常にサッカーが存在する幸せ、試合が観れる喜びをかみ締めながら、今年も長く熱いシーズンを見届けていこう。

今期観戦試合全勝~J1/名古屋vs山形@豊田スタジアム

2011-11-26 | Nagoya Grampus


2011年Jリーグも残すところあと2試合。
ホーム最終戦、豊田スタジアムの入口で出迎えてくれた巨大グランパスくん。




スタジアムが真っ赤に染まったコレオグラフィ。(もともとスタンドも真っ赤だけど・・・)
今日のホーム最終戦、豊スタは満員には至らなかったけど、4階席のTOYOTAの文字が隠れるまで満員になる日はやってくるのだろか…。




優勝に望みを残す名古屋、そして既にJ2降格が決定している山形。
両チームの試合にかけるモチベーション、そして実力差は誰が見ても明らかだった。
名古屋が点を重ねリードしても相手は全く攻めてくる気配がないのだから。
前半を終わって3-0。この時点で勝負は決まっていた。

後半は怪我や警告累積を避け、戦意喪失の相手に合わせるかのように、淡々をした試合運びでゲーム終了。
観てる側にとっては勝ったのに何とも消化不良な試合。
今日の山形なら5-0、6-0のスコアで、完膚なきまでに叩きのめして、名古屋の圧倒的な強さを見せつけるべきだった。
まあ3-0で勝っても試合内容に不満を漏らすようになるほど、このチームはJリーグの強豪に上り詰めたってことなんだね。




試合後、サポーターにあいさつをするピクシー。




2011年終わってみれば、今期名古屋の観戦試合は7戦全勝、勝率10割!
弱かった頃、万年中位と呼ばれていた頃には、こんな時代が訪れようとは考えもしなかった。

今年も多くのナイスゲームを見せてくれた選手達に感謝!
最終節、新潟には行けないけど、勝って有終の美を飾ろう!

雨ニモマケズ~J1/横浜FMvs名古屋@日産スタジアム

2011-11-19 | Nagoya Grampus


昨日の晴天が嘘のように朝から降り続く雨。
その雨は試合時間が迫るにつれどんどん激しくなっていく。
日産スタジアムへ向かう道中、横殴りの雨にさしている傘も役立たず、僕のジーンズはびしょ濡れに。
2009年、大雪の山形戦(@NDスタジアム)に匹敵する過酷なアウェー観戦になってしまった。




幸い日産スタジアムはゴール裏にも屋根が一部付いてるので、大雨に濡れながらの観戦は避けられたけど、これがもし屋根なしのスタジアムだったら、翌日は仕事を休み、自分の部屋のベッドで高熱にうなされていたことだろう。

後半はそれはもうバケツをひっくり返したような凄まじい豪雨だった。
地面に叩きつける雨音に恐れをなすほどに。




それでも逆転優勝に向けて絶対に負けられない一戦。
いつも以上に名古屋サポーターは声を出し、選手は期待に応え、ACL出場の可能性を残す横浜に勝った。

アウェー観戦は条件が厳しくなるほど、勝利した時の喜びは大きい。

悪天候の中だったけど、サッカー観戦初めての友人は終始大興奮な様子で試合終了後には「楽しかった、また観に行こう!」と言ってくれた。
生観戦の魅力は大きいのだなと改めて実感。
もっと多くの人にスタジアムへ足を運んでもらい、サッカーの素晴らしさを知って欲しい。
これからはサッカーに興味無い人にも積極的に観戦に誘ってみよう。

会心の勝利~J1/名古屋vsG大阪@瑞穂陸上競技場

2011-10-15 | Nagoya Grampus


今期初のホーム観戦。
朝から降り頻る雨。
瑞穂のゴール裏とバックスタンドは屋根が付いていないため、観客は雨に濡れながらの観戦となる。
したがってホーム瑞穂での雨天の観戦は、スタジアムへ向かう頃から憂鬱な気分になる。




しかし、そんな憂鬱な気分をあさっりと吹き飛ばしてくれたのが、この日のグランパスイレブンだった。
負けたら優勝争いから後退する重要な試合。
名古屋は今期一番とも言えるパフォーマンスを見せ、優勝を争うガンバ相手に会心の勝利を挙げた。




チケット、ソールドアウト。
久々に超満員で膨れ上がった瑞穂のグランパスサポーターは、誰もが自分と同様に、試合前の憂鬱から、試合後は爽快な気分に変わり家路についたことだろう。

王者の貫録~J1/福岡vs名古屋@レベル5スタジアム

2011-07-31 | Nagoya Grampus


アビスパの関係者には大変失礼な話かもしれないが、今年博多の森での観戦を逃したら、またしばらくJ1で福岡vs名古屋の試合が見られなくなるのではと考え、飛行機移動で結構な出費にはなったけれど、思い切って決行した福岡遠征。




この日のレベル5スタジアムは夏休みの真っ只中、相手が前年王者の名古屋とあってか、19,000人を超える満員の観客が詰め掛け、前回観戦したホムスタの神戸戦同様、スタジアムは非常に良い雰囲気に包まれた。
やはりスタンドに空席がないと、それだけでテンションが上がる。

バックスタンドの端に陣取っているアビスパのサポーターは想像以上に熱狂的で、鳴り物を使った個性的な応援は、まるでCWCで観たボカ・ジュニアーズのサポーターを思わせるかのようだった。




試合は終始危なげない展開で、王者名古屋の貫録勝ち。

名古屋市と同じ規模の政令指定都市である福岡市。
福岡でもスポーツでは野球人気に押されているのかもしれない。
しかし、サッカーでこれだけの観客が詰めかける日があるというのは、最下位にも関わらずアビスパに期待を寄せているサポーターも多いということの表れだ。
福岡がJ2で戦うのはもったいない。
これから盛り返して、なんとか奇跡の残留を果たしてもらいたいところだ。

戻ってきた勝負強さ~J1/神戸vs名古屋@ホームズスタジアム神戸

2011-07-09 | Nagoya Grampus


港町・神戸で4年ぶりのホムスタ観戦。
外観はまるで巨大シェルターのような、日本では珍しい個性的なスタジアム。




重厚な屋根の下にはためくヴィッセルとグランパスの旗。




神戸ゴール裏のコレオグラフィ。
VとKはヴィッセル神戸の頭文字。

ホムスタの屋根は豊スタと同じく開閉式屋根付きのサッカー専用スタジアム。
サッカーを観戦するには最高の環境である。

初めてここで試合を観たのは、2002年日韓W杯直前のキリンカップ、日本vsホンジュラス戦。
あの時は、まだ開閉式の屋根が付いておらず、両サイドのゴール裏は今の3倍ほどもある仮設スタンドで迫力があった。
改装後、ゴール裏のキャパシティが減ってしまったのは残念ではあるが、それでも屋根があるので、サポーターが歌う声はかなり反響する。
このスタジアムが満員になった時の雰囲気や臨場感は国内随一であろう。

ただ、ホムスタはサッカーだけでなくアメフトやラグビーも開催される為に、ゴールからスタンドの距離が少し離れているのがなんとも歯痒い。
せめてホーム側だけでも豊スタのように仮設スタンドを設置して、より多くのサポーターが間近でサッカーが見られるようになればと良いのだが…。




ホムスタでの神戸の主催試合はなかなか満員になることは稀であるが、この日のバックスタンドはかなり入っていた。
バック自由席は完売で、スタンドに入りきれなかった観客が、アウェイ側の空いているゴール裏のスタンドに臨時の席を設けて移動させた程だ。

この写真を見れば、メインスタンドも大入りなのかと想像してしまうかもしれないけど、実はメインは上層部のスタンドが一般に開放されていない。
これはバックスタンドの方に客を出来るだけ多く入れさせ、映像や画像などであたかも超満員で盛り上がっているように大衆に見せかけ、チケットの購買意欲を高めようとするヴィッセル側の意図(戦略)なのだろうか。
ヴィッセルの社員と出会う機会があれば、ぜひ問ってみたい質問である。

親会社が大手IT企業ということもあり、ヴィッセルはHPのコンテンツがかなり充実しており、神戸市内での宣伝広告の多さ、試合当日イベント等も多彩で、営業努力はよく行われていると感じた。
しかし、それでも観客動員数が結果に表れてこないのは、やはり毎年のように低迷するチームの成績によるところが大きいのではないか。
チームの強化…、分かっていてもそれが一番の重要な課題である。




試合後、がっくりと引き上げる神戸イレブン。
神戸は8試合勝利から遠ざかっている。




そして名古屋は試合終了間際、中村直志によるスーパーミドルの決勝点で辛くも勝利!
ヴィッセルファンとグランパスファンが混在するメイン自由席で静かに観てたけど、ゴールが決まった瞬間、あまりの嬉しさに思わず立ち上がって雄叫びを上げてしまった。

今年は序盤に怪我人が大量に出ては勝ち星を落とし、ベストメンバーになってゲームを支配することが多くなっても土壇場で追い付かれたり、なかなか勝ち切れなかった。

引き分けを覚悟して、また一方では奇跡が起こるのを信じて最後にもぎ取った勝ち点3。
ようやく去年何度となく見た名古屋の本来の勝負強さが戻ってきた。


発展途上の手作りスタジアムで~J1/C大阪vs名古屋@キンチョウスタジアム

2011-06-23 | Nagoya Grampus


長居スタジアムのすぐ隣り、去年からセレッソ大阪のホームスタジアムとして使われるようになったキンチョウスタジアムでセレッソvsグランパスの試合を観に行った。
長居は学生の頃に代表戦やアメフトの関立戦を観に度々訪れていたが、ここキンチョウスタジアムで観るのは初めてだ。

改修前のピッチは人工芝であったが、これを天然芝に張り替えてスタンドも全面改修し、その改修費用はセレッソ大阪が負担し、その後大阪市に寄贈する形を取り、今後段階を経て改修を重ねていくとのこと。
元のオープンは1986年ということもあり、未改修と思われる外壁や通路などは老朽化したままだった。
でも今まで幾多の歴史的な試合を繰り広げられたであろうこの古びたスタジアム、嫌いじゃないです。




ホームセレッソのゴール裏立見席。
ゴールまで柏サッカー場やヤマハスタジアムと同じくらいの近さ、羨まし過ぎる!
ただ、ゴール裏のキャパシティが少なく、若干迫力に欠けるのが惜しい。
来年以降、拡張工事を行うようだが、関係者は是非ともNACK5スタジアムのゴール裏をモデルとしていただきたい。




もはやキンチョウスタ名物、バックスタンドの裏を数分間隔で通る電車。




今回はメインスタンドの自由席からの観戦。
さすがサッカー専用スタジアム、見易さは抜群だ。




アウェイ・名古屋側のゴール裏。
ホーム側と違い、ゴールからの距離がこんなに離れている。
しかも芝生席で傾斜が緩く、これはサッカー専用といえど見難いのではないかと想像する。
おまけにアウェイゴール裏のすぐ後ろは、なんと墓地!
まさにアウェーの洗礼…。




メインスタンドの様子。
このスタジアムのキャパ半分くらいを占めている。
スタンド上段の方は隅から隅まで屋根で覆われているので、雨でも濡れずに見られる。
この日は雨予報だったので、メインスタンドのチケットを選んだのも屋根が付いているからという理由。
やっぱり屋根が付いてるのはメリット大きいよね。




試合は3-2で名古屋の勝利!
審判の微妙な判定で試合後セレッソサポから大ブーイングが飛び交い荒れた試合ではあったが、玉田のお得意のシュートコースからの勝ち越し点は見事であった。
あの絶妙のトラップからのシュートは、サッカー少年のお手本にしてもらいたい。




この試合のMVP・名古屋ユース出身の磯村が名古屋サポへ挨拶。
ちょっと控え目な姿が彼の性格を思わせる。
ヒーローなんだからもっと喜んでも良いのに…。
名古屋に将来楽しみな選手がまた一人増えた。


ACL / ソウルvs名古屋@ソウルワールドカップスタジアム

2011-04-19 | Nagoya Grampus


去年12月に組み合わせが決まった時点で行こうと決めていたACL韓国遠征。
3月に東日本で未曽有の大震災があり、日本中が自粛ムードの中、僕自身もこの韓国遠征を決行しようかどうか最後まで迷ったが、日本のスポーツが頑張れば日本が元気になると考え、名古屋の勝利のため決行することにした。




つい7カ月前に日韓戦を観にこのスタジアムに来たが、今回は雰囲気もガラッと変わりFCソウル一色。
しかし、韓国では代表戦は多くの観客が詰めかけても、Kリーグはプロ野球に押され人気はイマイチ。
試合二時間前でも人影はまばらだった。




この試合でも開始前、東日本大震災の犠牲者への黙祷が行われた。




キックオフ直後、前列十数人の名古屋サポーターが発煙筒を点火。
韓国人の係員がそれを止めに入り、一悶着を起こす事態に。
これが後で日本で大問題となり、発煙筒を使用したサポーターが処分を受けることになる。

当然のことながら危険物である発煙筒を使用することは良いことではない。(欧州では頻繁に見られるが…)
しかしそれならば2年前、ACLのアウェイ蔚山戦で使用した時はなぜ問題にならなかったのか。
そして、韓国内のKリーグや代表戦でも韓国人サポーターが日常的に発煙筒を使用してる事実こそ問題ではないだろうか。
何であれ、名古屋サポーターがアウェイの地でこのような暴挙に出ることは最後だと信じたい。




ケネディ、玉田の怪我による欠場で、強豪ソウル相手に引き分けに持ち込めば良しと考えていたが、試合は金崎、永井のゴールで2-0の完封勝利!
負ければグループリーグ敗退の危機だっただけに、本当に大きく価値のある勝利だ。




試合後FCソウルのサポーターから声をかけられ、お互いのチームマフラーを交換しないかとリクエストされた。
もちろん快く承諾、ついでに一緒に記念撮影。
相手サポとも素晴らしい交流も出来て、ここまで観に来たかいがあった。

地下鉄駅で別れ際、僕は彼にこう声をかけた。
"See you again at Final !!"


ほろ苦い凱旋試合~J1/名古屋vsF東京@豊田スタジアム

2010-11-23 | Nagoya Grampus


最高の雰囲気での豊スタ凱旋試合。
欲を言えば、前節ではなく今節このホームスタジアムで優勝を決めて欲しかったと思わないでもない。
コレオグラフィで2010の間にある☆マークが誇らしかった。




今日は久しぶりにバックスタンド4階席からの観戦。
スタンドが急勾配なだけあって、ピッチ全体が見渡せ、両チームがどんな戦術で戦っているか理解しやすい。
蟻のようにしか見えなくなってしまった選手があちこちピッチを駆け上げる様は、まるで一昔前のテレビゲームを見ているかのよう。




試合は残念ながら0-1の敗戦。
モチベーションの問題もあっただろうが、勝って凱旋試合を飾りたかった。

18年目の悲願達成~J1/平塚vs名古屋@平塚競技場

2010-11-20 | Nagoya Grampus


チーム創設が1992年。
その翌1993年にJリーグが開幕し、あれから18年が経った。
2010年11月20日、名古屋グランパスJリーグ初制覇の瞬間を見届けるために、僕は平塚競技場のゴール裏にいた。
玉田の決勝点で試合終了のホイッスルが鳴り、グランパスレッドのゴール裏は雄叫びのような歓声が響き渡る。
誰かれ構わず抱き合い、ハイタッチをし、初優勝の喜びを爆発させた。

この瞬間をどれほど待ち望んでいたことか。
それまでの様々な出来事の記憶が蘇ってくる。
開幕して1~2年の頃はJリーグのお荷物と呼ばれるくらいの弱小チームだった。
瑞穂や長良川で負けた試合はトラックにゴミが散乱することが恒例となっていた。
それからピクシーが入団し、ベンゲルが監督になり、名古屋は瞬く間に強豪チームへと変貌を遂げ、2度の天皇杯制覇も実現したが、悲願のJリーグ制覇は叶えられなかった。
ピクシーが引退した後、再び低迷期が続き、それと共にスタアジムへの足が遠のいた時期もあった。

2008年、ピクシーが監督として名古屋に戻ってきてくれた時、彼ならきっと名古屋を変えてくれる、そう期待せずにはいられなかった。
僕は彼のチームを見に、ホームだけでなくアウェイにも観戦に出かけるようになった。
振り返ってみれば、この18年は誰もが名古屋の英雄と認めざるを得ないであろうピクシーと共に歩んで来た18年だったように思う。





優勝セレモニーの後、真っ直ぐ帰らず残ってセレモニーを見てくれてた湘南サポーターから突然の「名古屋グランパス」コール。
優勝した瞬間あまり実感がなく泣かなかった僕も、相手サポーターの祝福のコールに感激して目頭が熱くなった。
グランパスイレブンが湘南ゴール裏へあいさつへ向かい、名古屋サポーターは既にJ2降格が決定している湘南に対して「ベルマーレ」と「帰ってこい!」コール。
なんという素晴らしい光景であろうか。




我々の前で誇らしげに高々とシャーレを掲げるキャプテンの楢崎。




選手、スタッフ、サポーターみんなで「We are Champions! We are Champions!」の大合唱。




2010年Jリーグのチャンピオンボード。
俺たち本当に優勝したんだな。
今まで辛いこと沢山あったけど生きてて良かった。