El Camino de UK

旅とサッカーを中心に、備忘録として思いを綴っていきます。

王者の貫録~J1/福岡vs名古屋@レベル5スタジアム

2011-07-31 | Nagoya Grampus


アビスパの関係者には大変失礼な話かもしれないが、今年博多の森での観戦を逃したら、またしばらくJ1で福岡vs名古屋の試合が見られなくなるのではと考え、飛行機移動で結構な出費にはなったけれど、思い切って決行した福岡遠征。




この日のレベル5スタジアムは夏休みの真っ只中、相手が前年王者の名古屋とあってか、19,000人を超える満員の観客が詰め掛け、前回観戦したホムスタの神戸戦同様、スタジアムは非常に良い雰囲気に包まれた。
やはりスタンドに空席がないと、それだけでテンションが上がる。

バックスタンドの端に陣取っているアビスパのサポーターは想像以上に熱狂的で、鳴り物を使った個性的な応援は、まるでCWCで観たボカ・ジュニアーズのサポーターを思わせるかのようだった。




試合は終始危なげない展開で、王者名古屋の貫録勝ち。

名古屋市と同じ規模の政令指定都市である福岡市。
福岡でもスポーツでは野球人気に押されているのかもしれない。
しかし、サッカーでこれだけの観客が詰めかける日があるというのは、最下位にも関わらずアビスパに期待を寄せているサポーターも多いということの表れだ。
福岡がJ2で戦うのはもったいない。
これから盛り返して、なんとか奇跡の残留を果たしてもらいたいところだ。

プロ野球/福岡ソフトバンクvs北海道日本ハム@福岡ヤフードーム

2011-07-31 | Sports


福岡遠征ダブルヘッダーの第一試合は、プロ野球の福岡ソフトバンクvs北海道日本ハム。
去年観戦に行ったナゴヤドームでの中日vs巨人のゲームで、あまりに不快な思いをしたので、もうプロ野球なんぞ観に行くもんかとその時は考えていたものだが、せっかく福岡を訪れるなら福岡ドームも見てみたいという動機で行ってみることにした。



僕が座った席は、チケット2,800円の外野指定席。
結論から述べると、中に入った瞬間から素晴らしいドーム球場という印象を受け、また演出の盛り上げ方も含め非常に楽しめたゲームだった。

今までドーム球場で野球を観たのは、ナゴヤと今回の福岡しかない。
福岡ドームがナゴヤドームと単純に比較して何が素晴らしいかと言うと、まずスタンドが一層式になっていることだ。
これはサッカーのスタジアムにも言えることだが、スタンドが一層か二層以上になっているかによって、観衆の一体感が変わってくるからだ。
去年ナゴヤドームで観戦した時の座席は三層式の最上段だったのだが、三層スタンドの観客は一層にいる観客と比べると何か盛り上がりに取り残されてしまったような感じで全体的に大人しく、試合の臨場感を共有するのが難しいと感じた。
しかし福岡ドームは全て一層式の為、外野の後方から見ててもドーム全体でソフトバンクを応援しているような一体感を十分に感じ取ることが出来るのだ。

以前熱狂的な中日ファンの友達が、中日ファンは本拠をドームに移してから大人しくなったとボヤいていたことがあったけど、その原因はナゴヤドームの構造上の問題が大きいのではないかとも思う。




次に驚いたのが、外野のスクリーンだ。
ご存じのようにセンター方向にスコアボードや選手名が見られるスクリーンはどこの球場にでもある。
ところが福岡ドームには中央のビッグスクリーンの他にも、ライトとレフト側両翼にも大型スクリーンが兼ね備えてあったのだ。
打順が変わる度に、大々的にスポンサーのCMが3つのスクリーンから流れる。
試合を観に来た多くの観客がそれを注視する。
この宣伝効果は大きいよね。
ソフトバンクの主催試合でドコモのCMを流すという、ソフトバンク社の器の大きさには思わず笑ったけど。



他にも外国人のDJレポーターが、ドーム内にいるちびっ子ファンにインタビューしてる姿をスクリーンに写し出したり、子供達が専属チアと一緒にダンスをしたり、選手紹介時の場内アナウンスを子供に体験させてみたりと、兎に角ソフトバンクの子供達に対するファンサービスがとてつもなく充実していた。

オーナーの孫正義氏にはぜひともJリーグにもビジネスを展開してもらえないだろうか…。
そう思わせるほどソフトバンクはレベルの高い試合運営をしており、プロ野球を観戦して久しぶりに楽しいと感じた。




ラッキーセブン、黄色一色に染まった福岡ドームがまた壮観。
完全に娯楽としての域に達している。
ここなら普段野球を見ない人でも十分に楽しめると思うので、福岡に行かれた際は福岡ドームでソフトバンクの試合を観に行ってはいかがだろうか。

祇園祭

2011-07-18 | Life in Japan


7月1日から一カ月にわたって行われる祇園祭。
今回は祇園祭のハイライトである山鉾巡行の見学に行ってきた。

実は大学時代に京都に4年間住んでいたものの、7月は大学の試験期間中で、また当時は伝統行事というものにそれほど関心が無かったこともあって、在学中は祇園祭を観に行く機会は一日も無かった。
しかし、卒業後いろんな国に旅に出てその国独自の文化に触れるようになると、やはり我が国の伝統文化についても実際にこの目で見て知っておきたいと思うようになるというもの。




30℃を超える猛暑の中、四条通は午前中からご覧のような人・人・人。




山鉾巡行では32基の山鉾が順番に午前9時に四条烏丸を出発し、昼過ぎにかけて四条通、河原町通、御池通、烏丸通と一周するようにコースを廻る。

最大の見どころは辻回しと呼ばれる鉾の交差点での方向転換である。
鉾の車輪は構造上方向転換が無理なため、路面に青竹を敷き水をかけ滑らして向きを90度変えるのだそうだが、見事に成功すると見物客から一斉にため息と拍手が沸き起こる。




山鉾巡行時の引き手は町内の住人であったり、学生アルバイト、留学生、ボランテイアなど多岐に渡るという。
暑さで立ってるだけでも大変そうだったけど、それでも千数百年の歴史を有する伝統的な祭りに参加出来ることに大きな意義があると思う。




山鉾からは祇園囃子のコンチキチンという独特の節回しが聞かれ、また豪奢な山鉾の飾りも非常に見応えがあった。

ただこの蒸し暑い時期に昼間っから祭りとなると、かなり体力消耗することを身をもって実感。
次回は夜に行われる宵山を見物してみたい。

神戸総合運動公園

2011-07-11 | Sports


神戸総合運動公園は、野球場、陸上競技場、体育館、テニス場などのスポーツ施設が、緑豊かな広大な敷地内に一同に集まった運動公園だ。
僕の地元にも岐阜メモリアルセンターという総合スポーツセンターがあるが、神戸総合運動公園はそれをはるかに上回る規模だった。



オリックス・バファーロズのホームスタジアムの一つである野球場。
今の名称は「ほっともっとフィールド神戸」というそうで、実はここに来て初めて知った。

もともと「グリーンスタジアム神戸」の名称が一番印象が強かったのだが、このスタジアムにもネーミングライツが導入され、Yahoo!BBスタジアム→スカイマークスタジアム→ほっともっとフィールド神戸という変遷を経て、現在に至っているという。
いくらネーミングライツの恩恵で市の利益になるとはいえ、こんなにもころころとスタジアムの名称が変わってしまうのは如何なものだろう。
果たしてこのスタジアムが、神戸市民にどれだけ愛されているか疑問が残るところだ。




卓球のジャパンオープンを観戦したグリーンアリーナ神戸。
座席数は5,000人弱とメモリアルセンターの第一アリーナと同規模だ。
Fリーグ・神戸の本拠地でもある。




最後は陸上競技場のユニバー記念競技場。
昔はヴィッセルがここをメインスタジアムとしていたし、代表戦やJリーグオールスターもここで開かれて、結構サッカーの試合中継でよく見てたんだけど、残念ながら今はあまり存在感が無い。

収容は45,000人と国内屈指を誇り、屋根がメインスタンドの一部にしかない外観は、なんとなくだけど、どこか南米にあるような一昔前の古めかしいスタジアムを思わせる。
この日は、14時から世界陸上の代表選考会も兼ねた、アジア陸上選手権の最終日で、開門を待つ観客で長蛇の列が出来ていた。
最も安い入場料が500円と格安だったので、スタジアム見学がてら中に入ってみようかと思ったが、早朝のなでしこジャパン・テレビ観戦による寝不足と、猛暑によるダメージで体力は限界を達しており、後ろ髪を引かれる思いで運動公園をあとにし、岐路に就いた。

卓球・ジャパンオープン2011@グリーンアリーナ神戸

2011-07-10 | Sports


神戸遠征2日目、予定ではホームズスタジアムのスタジアム見学会に行こうと考えていた。
ところが朝、ホテルの休憩所でスポーツ新聞を読んでいたら、ちょうどタイミング良く卓球のジャパンオープンが神戸で開催されていると知り、しかも女子準決勝の試合が日本のダブルエース対決、福原愛vs石川佳純の注目の一戦が見られるチャンスということで、ホムスタのスタジアム見学はキャンセルして、神戸総合運動公園内にあるグリーンアリーナへ向かうことにした。



入場料は自由席で1,500円。
卓球の国際大会で、この価格ならまあ妥当だろう。

福原愛選手は子供の頃からテレビで見続けてきたけど、もう22歳の立派な大人なんだね。
もちろん生で愛ちゃんを見るのは初めて。
スタンドから遠くて顔の表情とかを窺うのは難しかったけど、接戦のラリーでポイントを取った時に出る「サッーー!」という声は健在だった。




人気選手が出場ということもあって、観客や報道陣も結構来てた。
観客がカメラでフラッシュを焚いて撮影することはNGとなっていて、もし撮ったら係員に注意される。
プレー中は基本静寂に包まれ、激しいラリーの打ち合いになると次第に歓声が飛び、ポイントが決まるとスタンド全体から拍手が出る。
この辺りの楽しみ方は、同じスポーツとしては、やはりテニスと似ているんだろうな。

接戦になるかと予想してたけど、結果はまさかの愛ちゃんの4-0、ストレート勝ち!
二人とも、子供の頃から注目されていたけど、今回は年上の愛ちゃんに軍配が上がった格好だ。
惜しくも決勝でシンガポールの選手に敗れて準優勝となったようだが、年齢的にも今が一番油が乗ってる頃だし、来年のロンドンでは是非メダルを取って欲しいね。




ちなみに男子はベスト4を全て日本勢で占めた。
決勝に勝ち進んだ水谷選手と岸川選手のロンドンでの活躍も期待したい。

神戸

2011-07-10 | Life in Japan
サッカー観戦の為に4年ぶりに訪れた神戸。
梅雨明けした後だけに、岐阜と変わらない猛烈な暑さだった。

今までも神戸は何度か観光で来たことがあり、主要な観光スポットは一通り廻ったということで、今回は時間があれば北野異人館で行ってないところに行ってみようと考えていたのだが、この酷暑の中で坂の多い神戸の街を徘徊するのは体力的な消耗が極度に達するのではないかと考え改め、観光は諦めることにした。

よって泊まったホテルに近いハーバーランドの写真を紹介。



まず今回泊まった宿、神戸ハーバーランド温泉・万葉倶楽部
神戸駅から歩いてすぐの便利な場所にあり、有名な大江戸温泉のような温泉施設の付いたアミューズメント型ホテル。

僕の部屋はカプセルホテルをゴージャスにしたような感じで、フロアに入るにはフロントでもらったバーコードのついた鍵をセンサーに当てないと中に入れない仕組みになっている。
個室には鍵が付いておらず、カーテンを開け閉めするだけだが、クローゼットには鍵が付いているので、その中に貴重品を入れておけば、全く問題はない。

チェックインをすれば、温泉はいつでも入り放題、ネットや漫画も見放題、これで一泊4,470円(楽天トラベルで予約した価格)はかなりお得なのではないだろうか。
あえて苦言があるとすれば、施設が高層ビルの中でいくつかのフロアに分かれているので、エレベーターでの移動が面倒なのと、温泉の脱衣場で飲料水が飲めたら良かったかな。




18階の屋上には展望足湯庭園になっており、ご覧のようなハーバーランドの絶景が見渡せる。




神戸阪急のある建物の中。
この装飾、8年前から変わらないなぁ。
ここで学生時代の彼女とクリスマスに大喧嘩したのは良い思い出。
お互い言いたいこと言い合って、最後は仲直りして京都に帰ったけどね。




モザイクから見たハーバーランドの夜景。
この夜景は、神戸のシンボル的存在だね。




最後はもう一度ホテルの屋上から見た神戸の夜景。
神戸は夜景が本当に綺麗。
いつか六甲山から見る100万ドルの夜景も見てみたい。

戻ってきた勝負強さ~J1/神戸vs名古屋@ホームズスタジアム神戸

2011-07-09 | Nagoya Grampus


港町・神戸で4年ぶりのホムスタ観戦。
外観はまるで巨大シェルターのような、日本では珍しい個性的なスタジアム。




重厚な屋根の下にはためくヴィッセルとグランパスの旗。




神戸ゴール裏のコレオグラフィ。
VとKはヴィッセル神戸の頭文字。

ホムスタの屋根は豊スタと同じく開閉式屋根付きのサッカー専用スタジアム。
サッカーを観戦するには最高の環境である。

初めてここで試合を観たのは、2002年日韓W杯直前のキリンカップ、日本vsホンジュラス戦。
あの時は、まだ開閉式の屋根が付いておらず、両サイドのゴール裏は今の3倍ほどもある仮設スタンドで迫力があった。
改装後、ゴール裏のキャパシティが減ってしまったのは残念ではあるが、それでも屋根があるので、サポーターが歌う声はかなり反響する。
このスタジアムが満員になった時の雰囲気や臨場感は国内随一であろう。

ただ、ホムスタはサッカーだけでなくアメフトやラグビーも開催される為に、ゴールからスタンドの距離が少し離れているのがなんとも歯痒い。
せめてホーム側だけでも豊スタのように仮設スタンドを設置して、より多くのサポーターが間近でサッカーが見られるようになればと良いのだが…。




ホムスタでの神戸の主催試合はなかなか満員になることは稀であるが、この日のバックスタンドはかなり入っていた。
バック自由席は完売で、スタンドに入りきれなかった観客が、アウェイ側の空いているゴール裏のスタンドに臨時の席を設けて移動させた程だ。

この写真を見れば、メインスタンドも大入りなのかと想像してしまうかもしれないけど、実はメインは上層部のスタンドが一般に開放されていない。
これはバックスタンドの方に客を出来るだけ多く入れさせ、映像や画像などであたかも超満員で盛り上がっているように大衆に見せかけ、チケットの購買意欲を高めようとするヴィッセル側の意図(戦略)なのだろうか。
ヴィッセルの社員と出会う機会があれば、ぜひ問ってみたい質問である。

親会社が大手IT企業ということもあり、ヴィッセルはHPのコンテンツがかなり充実しており、神戸市内での宣伝広告の多さ、試合当日イベント等も多彩で、営業努力はよく行われていると感じた。
しかし、それでも観客動員数が結果に表れてこないのは、やはり毎年のように低迷するチームの成績によるところが大きいのではないか。
チームの強化…、分かっていてもそれが一番の重要な課題である。




試合後、がっくりと引き上げる神戸イレブン。
神戸は8試合勝利から遠ざかっている。




そして名古屋は試合終了間際、中村直志によるスーパーミドルの決勝点で辛くも勝利!
ヴィッセルファンとグランパスファンが混在するメイン自由席で静かに観てたけど、ゴールが決まった瞬間、あまりの嬉しさに思わず立ち上がって雄叫びを上げてしまった。

今年は序盤に怪我人が大量に出ては勝ち星を落とし、ベストメンバーになってゲームを支配することが多くなっても土壇場で追い付かれたり、なかなか勝ち切れなかった。

引き分けを覚悟して、また一方では奇跡が起こるのを信じて最後にもぎ取った勝ち点3。
ようやく去年何度となく見た名古屋の本来の勝負強さが戻ってきた。