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香港経済の中心地、中環。
上を見上げると、どこもかしこも高層ビルが林立している。
スタイリッシュなスーツに身を包んだエリートビジネスマンが、忙しなく歩道を行き交う。
そこに一人で佇んでいると、自分だけ社会から取り残されたような言いようのない孤独感に襲われる。
旅行でこのような場所に来るのは避けた方が良いのかもね。
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中環とミッドレベルを結ぶヒルサイド・エスカレーター。
全長800mの長い長いエスカレーター。
上がるごとに町の雰囲気が変化し、市民の生活の様子を見ることができる。
「恋する惑星」でも、このエスカレーターがロケ地になった。
フェイ・ウォンがトニー・レオンの部屋からいたずらしてたシーンを思い出す。
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ヒルサイド・エスカレーターから撮った写真。
発展するオフィス街を一歩離れるだけで、すぐにこのような古い街並みに出くわしてしまうのが香港。
香港は本当にモノクロームが良く似合う都市だ。
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旧中環警察署の建物。
香港では澳門と比べるとヨーロッパの面影を残す建物はあまり見受けられなかったが、ここはまさにイギリス建築様式の建物だ。
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市街地から離れたところに見えるマカオタワー。
通常街のシンボルである筈の塔が、澳門では派手なネオンのカジノ&ホテルの陰に隠れ、地味で存在感が薄い気がした。
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澳門の道路標識やバスの行先表示のほとんどは、中国語とポルトガル語のダブル表記。
長い間、ポルトガルの領土だったことを強く実感。
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東洋のラスベガス、澳門。
澳門と言えば、やっぱりカジノ!
この街の財政収入の70%以上はカジノにおける賭博業と、それにともなう建築・観光業から賄っているようだ。
もっとも富裕層がやるような娯楽、そしてギャンブルに僕は興味がない。
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澳門で最高級なホテルと思われるグランド・リスボア。
ギャンブルに興味が無いと言いつつ、好奇心で一階にあるカジノに入ってみた。
内部はこれ以上ない豪華絢爛であっても、お客は僕みたいな一般庶民も多かった。
沢木耕太郎も酔狂した”大小”というゲームは、ハマり出すと絶対止められなくなりそうだ。
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澳門の人気観光地の一つ、世界遺産の聖ポール天主堂跡。
かつて東洋一壮大で美しいと謳われたという教会。
火事で焼失する前の教会は、どれほど素晴らしいものだったのだろうか。
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聖ポール天主堂の展望台から。
新と旧、東洋と西洋が調和した澳門の市街地。
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ペパーミントグリーンやクリームイエローの色をした明るい建物と石畳の路地。
アジアにいながら、ポルトガルの田舎町にいるような気分に浸れる。
日本各地にあるような造られたテーマパークではない。
数百年も前からポルトガルの影響を受けた人々が今も尚ここで生活をし、歴史を築き上げてきた。
それが澳門の魅力であり、面白さでもある。
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世界遺産・聖ドミニコ教会の中で。
キリストに祈りを捧げる女性の姿は、実に清らかで美しい。
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ヨーロッパの雰囲気を残す中心部から一歩離れると、一気に東洋の、アジアの世界にタイムトリップする。
澳門の下町を当てもなく、ただ思うがままに歩き続けた。
迷路のように入り組んだ細い路地を歩き、時折聞こえてくる広東オペラの歌声や麻雀の牌の音、食堂や屋台からは中華の香ばしい匂いが漂ってくる。
澳門は想像以上に面白い街だった。
何度も同じ路地裏を歩いていると、ここで生活している気分になってきたのと同時に、どうして俺はこの街の住民でないんだろうと妙に感傷的にな気分にもなり、何とも言えぬ複雑な心境だった。
自分に最も適した居場所を見つけるということ。
もしかしたら、それが僕にとって一番の海外へ旅に出かける目的なのかもしれない・・・。
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澳門の下町で見かけた三輪バイク。
ベンツのマークだったけど、あんまり高級車には見えない。