El Camino de UK

旅とサッカーを中心に、備忘録として思いを綴っていきます。

ブラジルW杯アジア三次予選/日本vsタジキスタン@長居スタジアム

2011-10-11 | Japan Football


97年に日本vsウズベキスタン戦@国立を観に行って以来、実に14年ぶりのワールドカップ予選を観戦。
会場は大阪・長居スタジアム。
大阪でW杯予選が開かれるのって、おそらく初めてではないかな?
少なくともJリーグが開幕してからはほとんど関東での開催だったらから、関西のサッカーファンにとっては待望の試合だったはずである。




それにしても噂には聞いていたけど、代表戦のスタジアムの雰囲気は以前とすっかり様変わりしてしまった。

フランスW杯予選の頃の悲壮感漂う応援とゴール裏の殺伐とした雰囲気は感じられず、スタンドは20代の女性が多く、まるでどこかのアイドルグループのコンサート会場にいるかのようだった。
それはそれでチケットが即完売になり、スタジアムが超満員になることは悪いことではないのだが、日本のワールドカップ出場を願い、試合が無い日でも毎日日本サッカーについて考えていた昔のことを考えると、もう当時の胃がキリキリするくらいの感情は、W杯予選では二度と味わえないのだろうかと物思いに耽ってしまうのも事実だ。




バックスタンド中央に堂々と張られた"KING OF ASIA"
この日の日本代表は、実にその名に相応しい結果を残した。




終わってみれば、スコア8-0の大勝。
今までの観戦試合で片方のチームが8得点を上げたのは記憶にない。
全く攻めて来ないタジキスタンに対し、終始攻め続け、8点を取ったのは評価しても良いと思う。




「がんばろうニッポン」の横断幕を手に場内を一周した代表イレブン。




次の三次予選、ホーム試合は地元豊田スタジアム。
こちらもW杯予選では初めての開催だ。
今や大半のメンバーは海外組を占め、ヨーロッパで活躍している選手を日本で生で見れる絶好の機会。
最終節だから既に最終予選進出を決めているかもしれないけど、ウズベキスタン戦もチケットを購入して"KING OF ASIA"を観に行く所存だ。

岐阜にJの灯を消すな~J2/岐阜vs鳥取@長良川競技場

2011-08-27 | Japan Football


2012年の岐阜国体のためにリニューアルされた後、最初に観戦に訪れた長良川競技場。
Jリーグ昇格以来、経営難にも関わらず、そこそこの健闘を見せていたFC岐阜も今年は守備が崩壊し、現時点で断トツの最下位。




この試合、今年昇格したばかりの鳥取相手に2点を先制し、今日こそはと期待を窺わせながら後半逆転を許し、敢え無く敗戦。
観衆は3,000人程度、閑散としたバックスタンドで、僕らの後ろで家族と見ていた4歳くらいで緑のユニを着た女の子が、逆転されても変わらず「がんばれ、FCぎふー!、まけるな、FCぎふー!」と叫ぶように必死で声援を送っている。
果たしてFC岐阜の選手に彼女の声援は聞こえていたであろうか。




試合終了後、ガックリと項垂れながらサポーター席へ挨拶に向かった選手達。
サポーターからは僅かばかりの空しい拍手とともに、罵声にも似た檄が飛ぶ。

来年JFLから2チームがJ2へ昇格となると、J2はちょうど定数の22チームに達する。
そうなると、いよいよ来年からJ2とJFLとの入れ替えが始まるかもしれない。
会社の経営難、低迷するチームの成績、苦戦する観客動員…。
課題は山積みだけど、手遅れにならないためにも、もう一度サポーターや地域行政も含めてチームの将来のあり方について考え直す時期に来ている。

苦労して掴んだ夢のJリーグ。
岐阜からJの灯を消してはならない。

長居スタジアム

2011-06-22 | Japan Football


セレッソ大阪のホーム、長居スタジアム。
長居を最後に訪れたのは、もう彼これ8年前。
関西学生アメフトで母校の応援をしに来た以来だ。
他にもシドニーオリンピックの壮行試合とかウクライナとの親善試合もこのスタジアムで観戦した。

陸上トラック付きのスタジアムの中では、ここ長居スタジアムが一番のお気に入り。
当然見易さは球技専用には劣るが、スタンドの傾斜が急で他の陸上競技場と比べるとゴール裏でも選手のプレーがよく見える。
また急勾配な分、ゴール裏が応援するチームカラーで染まった時の雰囲気が素晴らしく、メインだけじゃなくバックスタンドにも一面屋根で覆われているので、観客の声援がスタジアム全体にこだまし、専用スタジアムで見てるような臨場感が味わえてしまうのだ。



セレッソは去年から長居スタジアムのすぐ側に隣接する球技専用のキンチョウスタジアムでもゲームを行うようになった。
ガンバとの大阪ダービーや集客の見込める浦和戦などの試合は、今まで通り長居スタジアムを使って、上手い具合に二つのスタジアムを併用していくようだ。

スタジアムの設備や収容能力は長居スタジアムの方が断然上。
しかし、サポーターのニーズという面で考えると、やはりどんなに古くてもサッカーは専用スタジアムで見たいというのがサポーターの本音である。
セレッソもそれに応えて良い決断したと思う。

FC岐阜新体制・新加入選手記者会見

2011-01-30 | Japan Football


自宅近くのショッピングモールにてFC岐阜新体制・新加入選手記者会見が行われたということで、見学に行ってきました。
何気にこういう記者会見を生で見るのは生涯初めての経験。
マスコミ限定ではなく、公共施設を借りて一般の方にも見てもらおうという試みは地域密着という意味で大いに歓迎だ。



僕はJ創設当時から名古屋のサポーターだけど、もちろん地元チームである岐阜にも頑張ってもらいたい。
実は岐阜がJ2に昇格してから、まだ一度もホームスタジアムへ足を運んだことがない(JリーグデビューのAWAY甲府戦は観に行ったけど…)。
だからメモリアルも新装したことだし、今年はぜひ長良川へFC岐阜の応援に行きたいと思っている。




新加入の注目は徳島から来た三田光選手と、札幌から来た李ハンジェ選手。
李は元北朝鮮代表でドイツW杯予選の時は日本と対戦経験もあり、両国間の政治問題もあって当時は随分マスコミのインタビューを受けてたことを覚えている。
さすが二人ともベテランらしく、他の選手と比べて受け答えがしっかり出来ていた。
若い選手が多い岐阜に、良い影響を与えてもらいたいところだ。




最後は見学に来たサポーターや子供たちと記念撮影。
今年のスローガンは「共に創ろう」。
数年後のJ1昇格へ向け、今年は6位以内を目指し、クラブと行政と県民が一緒になって誇りを持てるチームを創って行こうとの狙いらしい。
まだまだ発展途上のチームであるがゆえ、今後のFC岐阜の活躍に期待したい。

J1/清水vs鹿島@アウソーシングスタジアム

2010-08-07 | Japan Football


東京遠征の前日に日本平で首位攻防戦を偵察。
日本平ピッチ近過ぎ!
ゴール裏のピッチでアップしてる真っ黒に日焼けした伊藤輝の表情なんかが間近に見てとれた。

清水ゴール裏の一階席で観戦したのだが、清水は2階席がサポーター専用なので、空から大声援が降ってくるような感じで臨場感もハンパなかった。

試合も首位攻防に相応しいスリリングな展開。
第三者的立場の観戦でも、かなり楽しめた日本平の試合であった。







J1/新潟vs鹿島@東北電力ビッグスワンスタジアム

2009-03-15 | Japan Football
山形遠征の翌日、18きっぷで鈍行乗り継いでビッグスワンの試合を観戦。
さすがワールドカップスタジアム。
陸上トラック併設なのに見易くて雰囲気も良し。
新潟サポは熱狂的でスタンドはオレンジ一色。
たった一試合の観戦でJリーグ平均観客動員No.2の訳が分かるはずもないが、新潟は子供からお年寄りまでファン層の幅が広いと感じた。








南アフリカW杯最終予選組み合わせ

2008-06-27 | Japan Football
南アフリカW杯の最終予選組み合わせが本日ついに決定した。

ここまで来ると実力差が拮抗しているので、どこの国と当たっても相当厳しい戦いになるのは間違いないのだが、やはりW杯の常連国であるイランやサウジとの対戦を逃れたのは日本にとってはラッキーだ。

個人的には韓国と同じグループになって日韓戦が見たかった。
今は昔と違って日本も韓国も多数の選手が欧州でプレーしてるから、なかなかベストメンバーで日韓の白熱した真剣勝負が見られなくなってるしね。
フランスW杯の最終予選で、国立競技場で韓国に逆転負けを食らった時の悔しさは一生忘れられないし、もし今回韓国と同組になったら、あの時のリベンジを果たす為にソウルまで乗り込む気満々だったんだけどな(笑)

まあグループ最強の敵であるオーストラリアにも、ドイツW杯で負けた悔しさは当然忘れる筈もなく、勝ってドイツでの借りを返して南アフリカへの切符を勝ち取ってもらいたいところだ。

以下、日本代表の最終予選日程。

2008.09.06 vs バーレーン (A)
2008.10.15 vs ウズベキスタン (H)
2008.11.19 vs カタール (A)
2009.02.11 vs オーストラリア (H)
2009.03.28 vs バーレーン (H)
2009.06.06 vs ウズベキスタン (A)
2009.06.10 vs カタール (H)
2009.06.17 vs オーストラリア (A)

仮に日本が本大会に出場したとしても、現地の治安・渡航費用・チケット問題から考えて、現実的に僕が南アフリカまで観戦に行くのは極めて不可能に近い。
だから今回はせめて最終予選で、アウェーまで応援に行こうと考えていたけど、どこも遠過ぎやん!!(アジアは広い・・・T T)

ただグループAの中で何気に行ってみたい国がウズベキスタン!
ウズベキスタンというと、イスラム国家、東西シルクロードの中心地、ブルーモスクが象徴の世界遺産くらいしか思い浮かべることができなくて、日本人にとっては馴染みの薄い国。
でもそんな神秘的で謎めいてるのが、インドへ行ったときと同じ衝撃を味わえるのではないかと興味をそそられるのだ。
アウェーのウズベキスタン戦まではちょうど一年あるし、今からお金貯めつつ考えてみようかな~!

9月6日、アウェーのバーレーン戦からまたW杯への厳しい戦いが始まる。
ALL FOR 2010 !


夢物語~J2/甲府vs岐阜@小瀬スポーツ公園競技場

2008-03-09 | Japan Football


Jリーグが創設したばかりの頃、同じ地元である中京地区のグランパスを熱烈に応援していたものの、いつかは自分達の住む街にもJリーグのチームがあったらどんなに幸せだろうと夢物語を描いていた。

それなら大学に入ってスポーツ経営学を勉強して、俺が岐阜にプロサッカーチームを作ってやるって本気で考えていたものだが、いつからかその野望は別の道に逸れ、今はこの体たらくの有様なんだけど、10代の頃に僕が描いていた夢を他の地元岐阜を愛するサッカー関係者が叶えてくれた。
その夢がこんなに早く実現するなどとは15年前の僕には到底考えられなかった。

甲府でのアウェー開幕戦。
試合開始のホイッスルが鳴り、一つのボールをひたむきに追いかけるJ新入生のFC岐阜イレブン。
本当に夢が実現したこの光景に感慨無量の面持ちになり、思わず目頭が熱くなった。

ヴァンフォーレ甲府は、一時期のチーム消滅の経営危機を見事乗り越え、地元スポンサーの獲得や観客動員で毎試合1万人を超えるなど地域密着に成功し、実力的にもJ1返り咲きを狙う強豪チーム。
同じ地方都市のクラブである岐阜にとって、ヴァンフォーレ甲府の成功はまさにお手本となるべきチームである。

甲府駅には”歓迎 FC岐阜 ようこそJリーグへ”の垂れ幕が掲げられていて、アウェーのサポーターを心地よく迎え入れてくれた山梨県民の温かさにも感激した。
岐阜の今後の目標は、甲府のように毎試合スタジアムが満員に近い観客が詰めかけるような地域に根ざしたクラブ作りをしていくことだ。

そしていつかは名古屋と同じJ1の舞台へ。
FC岐阜の夢物語はまだ始まったばかりだ。



オシムに捧げた北京切符~北京五輪最終予選/日本vsサウジ@国立競技場

2007-11-13 | Japan Football


一昨日、0泊2日の強行日程で東京・国立競技場まで行ってきました。
北京行きの瞬間をこの目で見届けたくて。



既にご存知のように結果はスコアレス・ドローで終わるも、日本が総勝ち点でわずかに他チームを上回り、四大会連続のオリンピック出場を決めました!



この日、国立にはコンコースの壁に”必ず北京へ行こう”など、熱いメッセージが書かれたビラが無数に貼られ、スタンドでは先週脳梗塞で倒れ依然意識不明の状態であるオシム監督に向けての段幕が掲げられました。



試合内容としては何とも胃が痛くなるようなフラストレーションの溜まる試合でした。
前半は勝つしかないサウジの猛攻で防戦一方、後半はペースをつかんで決定的場面を何度か作り出すも決められず。
青山(敏)のスーパーブロックが無かったら試合はどうなっていたことか…。

しかし後半引き分けでも北京出場という状況でも、決して守りに入らず攻めの姿勢を貫いたのは評価していいのではないかと思います。
ボランチも含めて3バックの守備陣も良く守った!
このチームであまり見られなかったひたむきなプレーと勝利への執着心も最後に感じることが出来たし。



五輪出場は決まったものの、今の実力ではやはり本大会で勝つのは厳しいでしょう。
特にFW陣。決定力不足は今に始まったことではないけれども、もっと成長してJリーグでもゴールランキングの上位に入るくらいまでなって欲しい。

すでにmixiの日本代表コミュなどでもOA(Over Age)枠の是非が議論されてますが、個人的にはメダルを目指す意味でOA枠を活用して欲しいです。
経験の積ませるためにOA枠を採用しなかったとしても、全ての選手がA代表に昇格できるわけでもないし、OAを入れることによってより選手の競争意識が高まり、それが選手個々のレベルアップにも繋がるから。

それにしてもすごい時代になりましたね。
去年と今年で日本代表は男女全てのカテゴリーで世界大会出場を決め、今や世界に行くことは当たり前で、勝っても内容が良くなければ容赦なく非難に晒される。
今回北京行きを決めた時も嬉しかったけど、嬉しさはアトランタ五輪やフランスW杯が決まった時の方が断然大きかった。
いかに世界に出るかより、いかに世界で勝つか…。
日本のサッカーがここまで強くなったんだとつくづく感じます。



来年から始まるW杯予選の指揮はほぼ絶望的となってしまったオシム監督…。
そんなことより今は川渕会長がおっしゃるように命だけは取り留めて回復して欲しい。
僕はオシムほどサッカーを愛し、日本サッカーの強化に尽力してくれた監督は他にいなかったと思う。
元気になって北京で南アフリカで自ら教えた愛弟子が活躍する姿を見届けて欲しい。
それが日本の全てのサポーターの願いだから。

赤い悪魔と赤き血のイレブン~ACL準決勝/浦和vs城南@埼玉スタジアム

2007-10-28 | Japan Football


久しぶりの日記&サッカー観戦記です。
今週は所用で東京に行っておりまして、その序でに水曜日、埼玉スタジアムで行われたACL(Asian Champions League)準決勝、浦和レッズVS城南一和の試合を観に行ってきました。(以下丁寧語省略。)

試合から丸二日経った今でも、興奮と熱気の余韻が残る凄まじい一戦だった。



クラブレベルでの日韓戦、Jの王者とKの王者の意地とプライドを賭けた最終決戦にスタジアムは試合開始前から異様な雰囲気に包まれていた。
アウェー・ゴール裏の約半分を埋めた城南サポーターがチームカラーである黄色のチアスティックと韓国の民俗楽器を使って応援を始めると、それまで静かだったレッズサポーターから、ここは俺たちのホームだと言わんばかりに激しいブーイングが飛ぶ。
それから数千、いや数万本にも及ぶ赤い旗が揺らめき、「ウラーワ、レッズ!!」のコールで城南サポーターの声は一気に掻き消されてしまった。



選手入場時にはスタジアム全体を真っ赤に染める壮観なコレオグラフィを演出。ゴール裏で“We are REDS!”の見事な人文字を浮かび上がらせた。

前半20分、ワシントンが目の覚めるような豪快なシュートで先制し、1点をリードしたまま前半を折り返した時点では、誰もがこのままホームの浦和が快勝するだろうと信じて疑わなかっただろう。
ところが、さすがは韓国最強チーム。圧倒的不利な状況でも城南は後半に入り猛攻を仕掛け、後半11分と24分に立て続けに2点を決め逆転する。
それまでレッズサポーターの大声援に圧倒されていた黄色装束の城南サポーターが一気に盛り上がる。
対するレッズサイドのスタンドは一瞬の静寂…、悲鳴にも似た叫び声も聞こえ、あと一点取られればそこで“The End”という今度は浦和が絶対絶命の大ピンチを招く展開になってしまった。

しかし、レッズサポーターは決して諦めることはなく、ゴール裏だけでなくメインやバックスタンドのサポーターも含めてこの試合一番の熱い応援と割れんばかりの拍手に。
長谷部のゴールですぐに同点に追いついたあとは、もう両チーム選手の気力の勝負だった。



リーグ戦ではなかなか味わえない、生きるか死ぬかのトーナメント戦という緊張感。
生観戦でこれだけシビれるような内容の試合は本当に久しぶりだ。
最初は冷静に観戦していた僕も、周りのレッズサポーターに感情移入し、次第に選手の一挙一動のプレーに喜怒哀楽の感情を露にする自分がいた。

延長は守るだけで精一杯な程、浦和の選手は憔悴し満身創痍な状態だった。逆にここまで浦和を苦しめ、延長に入っても衰えるところのない城南イレブンの精神力と体力は敵ながら賞賛に値する。
結局延長でも決着がつかなかったが、浦和がよく凌いでPKまでもつれ込んだという印象が強かった。

PK戦、ここでもレッズサポーターは最強のサポートをする。
圧巻は城南の選手が蹴る場面。全てのサポーターが持参したマフラーや旗を思いっきり振りまくり、親指を下に向け怒号のような大ブーイングでキッカーの集中力を妨げる。
これまで見たこともない鳥肌が立つ程の強烈な大大大ブーイング…。
この時僕は、レッズサポーターの愛称である本物の”赤い悪魔”を見たような気がした。
これではさすがの城南の選手も平常心でいられる筈もない。
最後は平川が落ち着いて決め、浦和イレブンが抱き合い、城南イレブンは肩を落とし、埼玉スタジアムはまるで優勝したかようなお祭り騒ぎに。



かくして延長・PK戦を含め、130分にも及ぶ壮絶な死闘は終わった。

この試合の最大の功労者は、スタジアムに詰め掛けた5万人のレッズサポーターではないかと僕は思う。
リードされても、疲労困憊になっても選手を盛り立てる熱狂的な応援は、何にも増して選手の力の源にもなるし、またその姿が言葉では言い表せないほどの感動的な光景だったからだ。

後半開始前にサポーターが歌っていた“赤き血のイレブン”の応援歌。
  赤き血のイレブン~
  ラララ~浦和レッズ~
  世界に~魅せつけろ~
  俺たち!の誇り~
名古屋グランパスを応援する僕にとって、常に世界を見据えて戦っている“浦和レッズ”というチームに、僕は強烈な嫉妬心と羨望の眼差しでレッズサポーターが歌うゴール裏を眺めていた。

ここまで来たら、レッズには是が非でも日本代表としてアジア・チャンピオンの称号を勝ち取ってもらいたい。
そして見てみたい。
12月のClub World Cupで“赤い悪魔”に支えられた“赤き血のイレブン”が、西の蹴球大国から来た“Rosso Nero”を打ち負かす瞬間を。