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2009年の初観戦は東北・山形遠征。
山形が僕らを待ち受けていたものは、今まで経験したことのなかった厳しいアウェイの洗礼だった。
気温2.6℃、後半開始から激しい降雪に見舞われ、顔は凍てつき今にも凍え死ぬような寒さの中での試合だった。
初のJ1昇格を果たしたモンテディオ山形。
J1の舞台で戦うことをずっと待ち望んでいた山形のサポーター。
この厳しい環境を物ともせず、むしろ雪中決戦を彼らは楽しんでいるようにも感じた。
そして山形の人々は温かかった。
遠路はるばる名古屋からやってきた我々に、「今日は遠くから来ていただいてありがとう。」と声をかけられ、スタジアムの屋台で山形名物の”いも煮”を注文すると、これが最後の一杯だからと言って無料でサービスしてもらった。
そして帰り際には、スタッフの女性の方や、バスの運転手のおじさんが「今日は寒い中、お疲れ様でした。お気をつけて。」と全員に声をかけていらっしゃった。
海外のリーグでは敵同士のサポーターがいがみ合い、時には暴行事件にまで発展することもある。
そんな悪しき習慣を日本は真似する必要はない。
試合中はお互い敵同士でも、遠くから来た相手サポーターを気遣い、試合が終わればお互いの健闘を称え合う。
それがJリーグサポーター、そして日本人の素晴らしい部分だと思う。
今経済的に苦しむ地方クラブ、そして雪国に住む山形県民に夢や希望を与え注目されているモンテディオ山形。
J1に居続けるのはそんなに甘くないが、今後の彼らの健闘を見守っていきたい。
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