遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

父子草

2023-03-04 15:56:25 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和5年3月4日(土)

父子草


キク科ハハコグサ属の多年草で、草丈は8~20cm。
ハハコグサよりはやや小さく、姿形は母子草に似ている。
葉の裏や茎には白い綿毛が密生して居り、果実にも白い冠
毛がある。

父子草という名は、母子草に対して付けられたものである
が、何やら二番煎じのようで俳句の季題としては母子草程
に普遍的ではない。

花期は非常に長く、秋ごろまで花が咲くものもある。


父子草は路傍や草地(荒れ地)などに自生する。
葉の長さは2.5~10cmの線形で細長く先端が尖る。
表面は緑色で裏面には白毛が密生している。
根元から横に蔓状に葡萄枝を出し、その先に新たな株を生
じて増える。数本がひと固まりとなって生えることが多い。

春から秋にかけ根生葉の中央に花茎が、高さ8~25cm
程が直立し、途中に数個の枝葉がつく。
褐色で光沢の在る頭状花を茎頂に付ける。

町内の公園にはまだ見当たらないが、埠頭公園の芝の辺り
に数本の父子草が見られるようになった。
暖かくなり散歩する方も多くなったが、まだ自生する草花
の姿は余り見られない。
花壇のスミレ等が愛想を振りまいているが、、、、、

春本番はこれからの様である。

1967年に制作された東宝映画「父子草」という映画が
在ります。

木下恵介:脚本、渥美清主演の人情映画で、渥美清の寅さ
ん映画がシリーズ化される以前の白黒映画。戦後間もない
在る街の駅前にあるおでん屋台に出入りする人々の悲哀、
土方風の男が酔っぱらい、おかみにからむ。常連の若者
と取っ組みあうが簡単に投げ飛ばされる、、、来る日も
来る日も若者に挑戦するが、、、在る日その男の素性が、
シベリアから帰ったら死んだ者とされ、妻子は弟と一緒、
自分の居場所がなく荒れた日々、、一方の若者は働きな
がら大学を目指す、、 、酔っぱらいの男はその若者を
自分の子のように思い、いつしか応援する様に、、、、

また後日,機会があればこの映画を紹介したい。


今日の1句

父子草独り居の庭荒れてをり  ヤギ爺