遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

よもぎ摘み

2023-03-14 16:44:51 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和5年3月14日(火)

蓬 : 蓬摘む、艾(もぐさ)

蓬は山野に生えるキク科の多年草、草丈80~100cm。
葉は互生し、羽状に分裂して裏側白い綿毛が密生する。



匂いがあるり、夏から秋にかけて淡褐色の小型の花をつける。


春には新しい若葉を摘み、草餅を作るので地方では「餅草」と
呼ぶところもある。



蓬の葉は摘んで灰を入れて茹で上げ、ごく細かく刻んで餅の
中に入れ搗き、草餅とする。

本来、「くさもち」と「よもぎもち」は区別されていた。
慶長8年(1608年)に刊行の「日葡辞書」に記述に因ると
草餅は母子草を蒸し、搗いて餅を作ったものをさす。
亦、平安時代の年中行事で3月3日を祝う蓬餅を草餅といった。
江戸時代の末期には江戸・京都・大阪では、菱形に作った餅は
蓬を搗き混ぜ、青粉を加えて美しい緑色」にした。(菱餅)

また、艾(もぐさ)は蓬の異称、燃えた草の意で「灸治」に用
いられた。艾の製法は、成長した蓬の葉を干して石臼で挽き砕
き綿状にして作る、伊吹山(岐阜、滋賀県境に在る)の麓は、
艾(もぐさ)の産地として有名で、「薬艾」の看板が並ぶ。


「草餅」は、蓬の葉を搗き込んだ餅(よもぎ餅という)は餡を
包んだ草大福が多い。


以前は家庭でも蓬を摘んで作ったが、過っては母子草を代用と
して用いられたようである。

蓬は薬草として利用され、生薬は吐血に使用し、 乾した蓬は
健胃、下痢止め、貧血等に効能があるとされる。また女性らの
生理不順などに効能があり、婦人病に使用されている。

食用としては餅の他、早春の新若葉はお浸し、和え物、天婦羅
など、春菊に似た香味、風味が楽しめる。

娘の家の近く、木曽川堤にはこの時期「土筆」や「蓬」が群生
し、摘み採る楽しみが在る。孫達は大きくなり相手にされず、
カミさんは黙々とヨモギ摘みに忙しい、、、、。


今日の1句

子と競ひ昼餉忘るるよもぎ摘み   ヤギ爺