遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

ローマ教皇IN広島

2019-11-26 16:14:41 | 日記
令和元年11月26日(火)

ローマ教皇広島の地へ


長崎訪問を終へたローマ教皇は、午後広島
へ移動され、「平和記念公園での集い」に
参加された。

午後6時30分過ぎ、平和祈念公園に到着。
出迎えた県知事、広島市長等と被爆者代表
の方達と一人一人握手、言葉を交わされた。

この後、被爆死亡者名簿が収められた原爆
慰霊碑前で、献花、キャンドル灯火、黙祷
を捧げられ、教皇の記帳が行われた。

この後、被爆者代表の被爆体験に耳を傾け
られた。



被爆者代表、各宗教団体代表者等を前に、
スピーチを行った。

「この地で大勢の人が、その夢と希望を
一瞬の閃光と炎によって跡形もなく消され、
影と沈黙だけが残りました。、、、、、
その瞬間は、この国の歴史だけではなく、
人類の顔に永遠に刻まれました。

私は平和の巡礼者としてこの地を訪れなけ
ればならないと感じました。
激しい暴力の犠牲となった、罪のない人々
を思い出し、現代社会の人々の願いと望み
を胸に、静かに祈るために、、、、。

真の平和は非武装の平和以外にあり得ない。
戦争のために原子力を使用することは犯罪
以外の何物でもない。原子力の戦争目的の
利用は倫理に反します。
核兵器を含む大量破壊兵器の保有や核抑止
を否定する。
核武装の脅威で威嚇する事でどうして平和
を提案出来るのでしょう。

私達は歴史から学び、記憶し、共に歩み、
守る事は倫理的使命です。
現代社会ではグローバル化で結ばれている
だけでなく、共通の大地により、何時も
相互理解により結ばれています。
特定のグループや集団が排他的利益を求め
無い事が必要とされます。

神に向かい、全ての善意の人に向かい、、
一つの願いとして、原爆と核実験と、あら
ゆる紛争の全犠牲者の名に依って、声を合
わせ、心から叫びましょう、、、
戦争はもういらない、兵器の轟音はもうい
らない、こんな苦しみはもういらない、、
私達の時代に、私達の居るこの世界に、平和
が来ます様に、、、、、、、、、、。

長崎でのメッセージに対し、田上長崎市長は
「長崎の平和宣言に通ずるところがある、
被爆者と市民に勇気を与える」とコメント。
亦、松井広島市長は「教皇のメッセージは
被爆の実相を十分に汲み、核兵器廃絶を進め
る追い風となる。今後は被爆者の思いを次世
代へ伝えて行きたい」と述べられた。

核兵器禁止条約、国連代表サーロセツ子さん


広島被爆者教会理事長代行

次の日、教皇は東京へ移動され、天皇陛下と
閲見され、安倍総理と会談、東京ドームミサ
と、ご高齢に関わらずハードなスケジュール
をこなされた。

(写真は、NHK TV報道ニュースより引用した)

今日の1句(俳人の名句)

冬がれや世は一色に風の音    松尾 芭蕉