遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

世界トイレの日

2019-11-19 15:49:06 | 日記
令和元年11月19日(火)

世界トイレの日

今日11月19日は、「世界トイレの日」です。
2011年11月19日に「世界トイレ機関
(WTO)が創設された。
排泄物を衛生的に管理された基本的なトイレを
世界人口の20億人(約26%)が使用出来て
いない。6憶7千万人が屋外で排泄している。
この現状を踏まえて、
2013年7月24日、国際連合総会の場で
「世界トイレの日」は国連公認の国際デーと
なった。
途上国では、下水処理から屋外排泄の根絶迄
多岐に渡り協議された。

日本では、世界トイレの日記念行事の一環と
して、昭和記念公園(東京都立川市)に、
「見えないトイレ」を設置した。

見えないトイレ

三つの個室が並ぶ「見えないトイレ」は、
中央の扉を開けると、本来その場に在る筈の
蓋のある便座は無く、便器は地中に埋まって
居り、草と土面が剥きだしである。
(旧式の和式便所である)
左右の室には、蓋つきの便座がある。
(何を思いますか?)

小説「阿弥陀堂だより」(南木佳士著)に、
阿弥陀堂の堂守のおうめ婆さんが、「小便
は畑にして、大便の方は鍬で穴を掘り、、
、冬場は大変で在ります、、、、」という
一説がある。昭和の日本の山間の話である。

江戸の頃は便を汲み取り農家へ肥料として
売っていた。



厠(汲取り式便所)


戦後から昭和の時代は、殆どの家庭が和式
のトイレで、汲み取り式便所で在った。
今では洋式トイレが普及し、蓋付便座で
温水シャワー付きである。

和式(水洗)


洋式(温水シャワー付)

中日新聞のコラム欄「中日春秋」に、トイ
レの日に関する記述が在った。
「慶応大学のトイレに、創設者の福沢諭吉
翁の「天は人の上に人を造らず、」を捩り
「天は人の上に二を書いて造る、」また
「天は人の中に人を造る、」という落書き
が在り、これを宗教学者の「ひろさちや」
さんが、「やりますネ慶大生」と、
落書きを褒めてはいけないけれど、閉ざさ
れた静かな個室での沈思は冴えたひらめき
の源なのかも知れない、、、、、、、、
現在ではトイレの中でスマホを使う人が
増えている様で、、何事かに集中するのに
好適な場所である様だ (私は新聞を、)
19日は国連「世界トイレの日」、世界は
集中の場どころか、悪い衛生状態の象徴で
ある所も少なくない。国連によると世界の
6億人超が貧困で、今でも外で用を足す。
病気で多くの人が命を落としているそうだ。
トイレ普及運動で知られるシンガポール
のジャック・シムさんが米メデイアに対し
日本は心地よく過ごせる国だそうである。
この幸せをかじつつ、厳しい国の現状も
胸に刻みたい、、」と結んでいる。
(中日新聞コラム「中日春秋」より)



今日の1句

木枯らしや温水トイレ有難し   ヤギ爺