遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

田植え

2019-06-12 15:52:29 | 日記
令和元年6月12日(水)

田 植

代掻きが済んだ田へ稲苗を植えること。
かって、田植の時期は6月に入ってから行われて
いたが、どんどん機械化が進み、今では5月半ば
頃には田植が始まる地域が多くなった。


田植えを行うには人力を頼り、地縁や血縁を動員
していたが、機械化によりそれは殆どなくなった。
農家の高齢化と後継者不足により、田畑を手放す
者が多くなり、今では荒れ果てた休耕田の面積は
凡そ埼玉県の大きさに匹敵する様である。

一方では、田畑を農業法人(会社)に貸し出し、
米を作って貰い、賃料収入や米の収穫配分を受け
る農家が多い様である。

田植機で、、、農業法人

かって、田植や米の収穫時期に、地域で助け合う
「結(ゆい)」という互助会が何処にも在ったが
最早それは死語となった。

最近ニュースでよく目にする「田植え」の話題、

田植神事で「早乙女」が揃いの絣、もんぺ姿で
田に入り、田植え唄に合わせて作業する。


各地の小学校(都会でも)では児童が田植をし、
秋にはコメの収穫をし、米をいただく、、、


先月、令和の新天皇陛下が皇居の水田で田植を
された。新しい時代になっても伝統行事として
引き継がれている。

NHK TV ニュースより

亦、農家が村興し事業として田植や米の収穫等
を体験させる「観光農業」もよく耳にする。


いずれにせよ、日本の「田植」の風景が、里山
の風景が、いつまでも残って欲しいものである。


今日の1句(俳人の名句

風流の初やおくの田植うた    松尾 芭蕉