鶏頭や 母の顔して 登校路
夏休みが終わり、子供たちを誘導する母親たちが主要交差点に立ち始めた。
信号も無く母親たちもいない交差点に鶏頭が群れていた。
その燃えるような赤は朝方の薄雲にも鮮やかに映えていた。
鶏頭と言えば、大きな茎に分厚い鶏冠を乗せたものが普通と思いこんでいたが、そうでもなさそうである。
近年、品種改良は鶏頭にも及んでいるのか、鶏冠の形も美形だったり、小柄になったりしているのを道端でも見かける。
今日も子供たちが、三々五々、下校する頃は、”お帰り”と声を掛けながら迎えてくれそうだ。