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84才男の明日を生きる挑戦記

84才直後、片手に余る持病の中の除癌は目下経過監視中。
4年後は米寿で五輪。酉年を期に臆せず気張らずの余生で在りたい。

登下校の鶏頭

2005年08月31日 | Weblog

 

 鶏頭や 母の顔して 登校路

 夏休みが終わり、子供たちを誘導する母親たちが主要交差点に立ち始めた。
 信号も無く母親たちもいない交差点に鶏頭が群れていた。

 その燃えるような赤は朝方の薄雲にも鮮やかに映えていた。

 鶏頭と言えば、大きな茎に分厚い鶏冠を乗せたものが普通と思いこんでいたが、そうでもなさそうである。

 近年、品種改良は鶏頭にも及んでいるのか、鶏冠の形も美形だったり、小柄になったりしているのを道端でも見かける。

 今日も子供たちが、三々五々、下校する頃は、”お帰り”と声を掛けながら迎えてくれそうだ。
 


総選挙と胡麻

2005年08月30日 | Weblog

 

 誰彼を 問はぬ公約 胡麻叩く

 第44回総選挙が今日公示され、9月11日に向け選挙戦が始まった。

 10時頃には話題の某候補の宣伝カーが静かな住宅街を揺さぶって行った。各党の争点は参院で否決された「郵政民営化法案」を台風の目としての応酬合戦になりそうだ。

 素人には陣取り合戦の駆け引きの中の真相判断は難しい。
 国の内外を通して、
経済、少子高齢化、教育等山積問題の改革の必要性は痛感されつつも、何とか暮らしている我々年金者はするばかりである。
 この際、嘘を叩き出して清き1票を投じようと思う 


「巨峰」ぶどう

2005年08月29日 | Weblog

 

 旧友を 粒毎語る 「巨峰」かな

 昨晩のデザートは、濃黒で大粒の葡萄「巨峰」であった。
 「巨峰」が食卓に出る頃、旧制中学校から新制高校の6年間を共に過ごした[電気科]の≪クラス会≫の案内が来る 

 場所Hは首都圏に近く、近隣は葡萄や桃の産地として、全国的に知られている<石和温泉>と決まっている。 

 国外ではブラジルから、国内では四国からと全国に散って余生を生きている クラスメート も大凡20%が既に逝ってしまった。
 大方が、昨年が6回目の干支だったから今年は73歳の老人盛りである。
  反面、男性平均年齢が78歳だとすると次の申干支までには半分が消えことになるが、幸にも参加率も良く元気揃いである。

 未だ参加してくれている恩師は
「出会った頃は小粒な デラ葡萄が、今では大粒の巨峰になっ 
 て・・・」とお世辞を言う。

  


すもう草

2005年08月28日 | Weblog

 

 相撲草ある駐車場 特売日

 今日は子どもたちの夏休み最終日で日曜日、しかも雨上がりの午後、近くのスーパーは賑わっていた。

 こんな日は家に居るのが普通であるが、今流行の”水汲み作業”が一つだけあると言うのでお供した。

 雑草のある辺りに駐車出来たのでここで待つことにした。

 外に出てみたら足元に、子供の頃遊んだ、カヤツリ草やスモウ草があった。

 ”スモウグサ”は「相撲草」「力草」と言われたり、書いたり読んだりする事は、俳句の真似事を始めた近年初めて知っていた。

 早速、童心に返り茎と茎を絡ませて引っ張って遊び出した。

 後から”何やってるの?”と妻が覗きこんでいた。 
 


桔梗

2005年08月27日 | Weblog

 

 白髪を シャンとあしらふ 桔梗かな

 桔梗は、秋の七草の一つである。
 しかし、この辺ではこの時期に看板の七草寺を訪ねても滅多にお目にかかれない。

 我家のは、7月初から咲き始め今頃は白髪を蓄えはじめる。

 それでも、茎はシャンと背筋をのばし、紫の気品を保とうとしている。
 その
紫は、時には 地味 時には 妖艶 に振舞う。

 『徒然草』には「秋の草は萩、すすき、ききやう」とある。

      
桔梗は一輪挿しが似合う 


台風一過

2005年08月26日 | Weblog

 

 情理など 目には入らぬ 台風禍

 台風11号が茨木県から海上に抜けるようだ。

 昨夕から今朝にかけ静岡辺りから上陸、都心を通過して茨木あたりから海上に抜ける間に、多くの禍根を残したようだ。

 幸にも当地は大した被害は無く、台風一過、爽やかな朝を迎えたが”日中は35℃の残暑が戻る”との予報である。

 早朝家を一巡りして、予め倒しておいた自転車と、大きい向日葵の何本かを起してやった。

 台風というのは、地震ととは違って初期予報はあるが、進路や大きさなどその通りなる事は少ない。
 人間社会の情も理も通じない
 被災地の早い復興を祈るのみだ。


机上の朝顔

2005年08月25日 | Weblog

 8月19日投稿の「或る朝顔の余生」後日談

 朝顔の 一花献ずる 大鋏

 「晩学のはぐれ朝顔捨机」(8/19)の朝顔の蔓が片付け忘れた捨机の 剪定鋏を通過して壁を這い始めた。

 蔓は剪定鋏を絡み捕るかに見えたがは巧みに避けていた。

 花は毎朝1段づつ咲きあがって後を追っている。

 剪定鋏に一華を献上して  

 朝顔に 釣瓶とられて もらひ水

 先達の名句を何度も詠み返した。  

 


猫じゃらし

2005年08月24日 | Weblog

 

 善悪を 語らぬ処世 猫じゃらし
 

 散歩道で見かける猫じゃらしが色づき始めた。

 手遊びに1本を握ってあの感触を確かめてみる。
 圧を加えないと、じっとしている。圧の加減を変えて動きを楽しむ。

 握り加減を少し上げると微妙に感知して、ソロリ と逃げ出し始め、握り締めると スルット 逃げ出してしまう。

 こんな処世術を巧みに使う賢人もいれば悪党もいる。
 悪事を指摘する人を中傷誹謗で片づける市井の権力者が恐ろしい。


 ふと、我に返った時猫じゃらしは掌中から消えていた。

 


夏休みの終る頃

2005年08月23日 | Weblog

 

 夏往くや 児等忙しき 週なりし

 今週から外孫たちが又来ている。共稼ぎの母親が今日やるべき事を念を押してて職場に行くや、居間も座敷も2人に占領されてしまう。

 久し振りに在宅の私は慌てて二階に非難し昨日の句会の編集を始めた。

 4年生の娘は、我家だけで許されている得意のポーズの 、床に這いつくばったカッコウで A3大の画用紙に下書きしてあったのに、色をつけ始めた。覗くと海水浴の写生のようだ。

 6年生の娘は、一杯詰まった布袋を横に置き先ず、ピアノを弾き始めた。聴きなれた”始めの一歩”のようだ。

 この児たちは今夏で一周り大きく成長したようだ。

 経験が、新しい糧となり、新しい夢をはぐくんで呉れるだろう 


枝豆の色

2005年08月22日 | Weblog

 

 枝豆の 色の一品 添へにけり

 自家菜園の枝豆はとっくに食い尽くし、2人で2日分位のネット入りのスーパー品を使っている。
 たまには、自分で茹でる。 大分前に妻に教わった方法である。

 水に塩小匙一杯ほど入れて沸騰させ3.4分茹でたら、ざるに通してすばやく冷水に通し、しばらくして水切りする。大袈裟に言うと”我家流のレシピ”である。このタイミングが狂うといけない。

 下戸の我家では、枝豆は色で食う。発色がもっとよくなる方法があったら是非教えていただきたい。

 ついでの事だが、産地も北上している。
 鹿児島ー関東ーときて最近は岩手・青森産が多い。
 田舎道の無人売店で枝つきを見つけると嬉しくなる。