84才男の明日を生きる挑戦記

84才直後、片手に余る持病の中の除癌は目下経過監視中。
4年後は米寿で五輪。酉年を期に臆せず気張らずの余生で在りたい。

4月尽

2008年04月30日 | Weblog

 

 4月26日 人々の初夏を装ふ花フェステ
 4月27日 合併の山に案内まむし草
 4月28日 垣手入れ上手になりて老いにけり
 4月29日 年寄に疎き掟や昭和の日
 4月30日 10冊を借りて連休4月尽
 

 「今日も晴れ、26度の夏日」と当地の予報。列島は例年より3.4週間早い初夏が続く! 後期高齢医療制度開始、軒並みの物価上昇に、あすから、束の間安かったガソリン価格が反動値上げになる。こんな時期の老人はオトナシクしているに限る。庭の手入れ、合併の山を歩き、市の花フェステに通う。今日は「図書館の日」木漏れ日の林での読書も乙なものである。


花フェスタ

2008年04月25日 | Weblog

 

 4月21日 氏神に坊主仕立ての躑躅かな
 4月22日 チューリップの原種五輪を訪ねけり
 4月23日 横臥すやみ空に塔のつくしんぼ
 4月24日 池囲む着信音や蓮青葉
 4月25日 方丈に自慢の娘しゃがの花

 列島北限の桜は吉野桜や八重桜と違って楚々とした<北の桜>である。到着を機に温度差はなくなり、初夏から夏えと本島を追い越してゆく。晴れ3日後の、昨日の雨が上がった今朝は,すがすがしい気分だ。明日は市主催の「花フェスタ&オープンガーデンフェスタ」に、いきがい大OBと集う。一足先に、知人や名刹のお庭拝見をした4.5日だった。


穀雨

2008年04月20日 | Weblog

 

 4月16日 人は川を鳥は空みる4月かな
 4月17日 桜しべ風雨が描く宇宙地図
 4月18日 列島は同じ構図の芝桜
 4月19日 旅朧半生語る三姉妹
 4月20日 雨を往き雨を連れ来る穀雨かな
 

 70坂を越えた妻達三姉妹の、水入らずの半世紀ぶり温泉3泊旅行。土産話を聞きながらの今日の投稿である。結婚後の夫々の生活の積もった様々の吐露話に天気は気にならなかったようだ。熱源や食の自給が殊更深刻な日本。朝刊に「食の自給は外国人頼み」と長野県に到着した中国人の写真が出ていた?!?!。今日は、24節気の「穀雨」の日でである。 


庭の春

2008年04月15日 | Weblog

 

 4月11日 庭先に稚児の行列ヒヤシンス
 4月12日 岩風呂に電子の調べ花疲
 4月13日 山吹の国境問はぬ峠かな
 4月14日 うはばみの如くに雨の紫木蓮
 4月15日 チューリップ年中組となりし顔

 連翹に続き雪柳が散り、紫木蓮が散り始めた。小鉢で頂いた芝桜が坪大に朱色を広げ、一斉に開いたチュウリップを垣根の椿が見下ろしている。その足元に鈴蘭水仙が風に揺れている。昨秋公民館の文化祭で名前不詳のまま”お持ち帰り自由”で頂いた球根はヒヤシンスだった。山吹が昼の燈籠に灯を入れている。そんな今日のわが小庭である。 


仏生会の思い出

2008年04月10日 | Weblog

 

 4月6日 ゼロ戦にむらがる子らや桜散る
 4月7日 雨の間の目線あげゆく山桜
 4月8日 1村の行事でありし仏生会
 4月9日 爺婆に公園戻る入学日
 4月10日 春雨や大合唱の草よ樹よ

 散り際の潔さが信条の桜に、晴雨間欠の日が続いている。折角の春休みの何日かを雨に邪魔された子供達も消化不良気分だっただろう?。この間にアクセルを踏み込んだ大地は緑の増殖に励み、桜は山を駆け上がっている。甘茶ですった墨で習字を習いあったった故郷が懐かしい頃でもある。 


散りいそぐ桜

2008年04月05日 | Weblog

 

 4月1日 テロ化する後期老人4月馬鹿
 4月2日 花冷ゑや人数ふえる鹿鳴館
 4月3日 吹上にまろき逆風桜狩
 4月4日 鳥帰る川に動かぬ車椅子
 4月5日 車座の坊主頭に落花かな

 週初めの花嵐に耐えた後、老若男女を戸外に誘い出した桜が散り始めた。練習を終えて樹下に円陣を組む部活の坊主頭をいたぶる落花。「後期高齢者医療制度」が1日から発足した。戦後の復興を成し遂げた老人達の怒りに「長寿」と頭部を変えて応戦の政府。北帰行を始めた白鳥の川べりに動かぬ老夫婦の車椅子が春愁を誘う。