４月２６日 オープンの庭に傘指す紅薔薇
４月２７日 そびらには羽田空港蜆ぶね
４月２８日 三ノ四の針買ふ乙女五月来る
４月２９日 ハングリーの気概忘れじ昭和の日
４月３０日 連休をしつらふ空や四月尽
明日から本格的に始まる大型連休。”例年より晴天が多い”と気象庁。この時期に思わぬ 新型（豚）インフルエンザ は世界的な蔓延の気配。WHOは、警戒水準を「フェイズ５」にupした。 １００年ぶりに不景気だと言うのに、例年より多い海外旅行者はマスク姿で出入国している。国内は外国旅行を控えた人を含めた車で渋滞が始まっている。 花フェスタも終り、頂いた交付金はとっくに消えてしまったが、これからのツツジや薔薇を楽しみながら近場の散策には事欠かない時期である。
４月２１日 十万のすみれ四角に富士霊園
４月２２日 貰ひ来る目高数匹春惜しむ
４月２３日 親御看（み）に筍山を守（も）る仲間
４月２４日 ぼうたんの一庭盗む一花かな
４月２５日 春夏の交差点なり花フェスタ
GWの初日が生憎の雨になった。今日から始まる当市年中行事の「花フェスタ」が気がかりである。例年、初日を城址公園で過ごし、二日目はオープンガーデン巡りで楽しんでいるのに…。見事な薔薇の一株に狭庭が変ってしまった。一冬を生き抜いた目高の動きが活発になった。親御を世話する友の筍の山を守る友情！ 過日恩人の１０周忌で富士霊園に詣でた。直後から続くS.Uさんの自殺悲報、K.T君の裸騒動の謝罪。人様々の悩みにものの哀れを禁じえない。
４月１６日 蕗味噌や義父（ちち）が呉れたる象牙箸
４月１７日 壷庭の一山なせる芝桜
４月１８日 揚げ雲雀消えて浅間の高さかな
４月１９日 初蝶の見え隠れする怒涛
４月２０日 さういへばギャルのやうなるチュウリップ
今日は「穀雨」の日。晩春に別れを告げ百穀を促す雨日との事。あたかかも今朝の空は曇り明日にかけて雨の予報だ。壷庭の我が家の芝桜が今年も侵食を続けている。３．４年前の２株の逞しき成長を見詰ていると視界は一山に変る。近年、秩父の羊山を模した芝桜山や丘が列島を席捲している。人々の五官が夏を意識し始めた。
４月１１日 青や阿修羅の像の御手の如
４月１２日 にさんちは其の侭なりし花衣
４月１３日 壷湯より覗く足首亀鳴けり
４月１４日 桜散る職無き人（と）にも在る人（と）にも
４月１５日 スノーフレーク保母取り合いの乳幼児
３月末からの干天に一雨があった。夜半の雨風も止んだ今朝は抜けるような青空である。花びらを加えて真白の樹下も突風に剥ぎ取られている。見上げる樹上は瞬く間に葉桜に変って、花旅も今日あたりは青森着らしい。日本三大桜を確認してみた。①根尾谷淡墨桜；岐阜．千５百年。②山高神代桜；山梨．２千年。③三春滝桜；福島．千年。桜と共に突然去った後輩O君のご冥福を祈る。
４月６日 華やかな前座にとりの紫木蓮
４月７日 虚子の忌や壷湯に浮かぶ親子足
４月８日 一組の一番貰ひ入学す
４月９日 極めては壊しては往く桜かな
４月10日 家々や落花に違ふ風の色
今日は、天皇皇后両陛下の結婚50年のお目出度い日！。山だしの次男坊には知る由もないが、お一つ違いの天皇とそのご家族の記事に思いを寄せる。我が家；４人の内外の孫達の入学式のオンパレードだ。4日は大、8日は小・中・高と4人が進学した。姓によるサダメか、代々１組１番が多い。代表で教科書一式を受け取る儀式は良いが、昔は、学年末に、１番から読み上げられる成績に往生した。微風に散り行く桜に生死の感慨を覚える昨日今日。
４月１日 神島を跨ぐテポドン四月馬鹿
４月２日 自国語を喋れぬ子らや鳥雲に
４月３日 駅道を阻む怒涛や雪柳
４月４日 畳屋の大将癒えて竹の秋
４月５日 稚児の手にガランシャランと風信子（ヒヤシンス）
４月の最初の日曜日。関東内陸は２０℃と予報。花冷えで遅れ気味の山野は一気に”満開宣言”の週になりそうだ。北朝鮮が発射を予告した４～８日の２日目になる。政権交代劇中断。無頼に、列島縦断中の花の足並みもも戸惑っている。３月の経済「短観」は最悪と出た。入社式の前日に採用取り消しを受けた新卒生もいる中で、外国からの出稼ぎ一家も離日するこの頃である。
