84才男の明日を生きる挑戦記

84才直後、片手に余る持病の中の除癌は目下経過監視中。
4年後は米寿で五輪。酉年を期に臆せず気張らずの余生で在りたい。

夏越祓い

2010年06月30日 | Weblog

 

   6月26日 咲き満つや友に名を問ふ庭のゆり
   6月27日 見上げるやカタカナながき黄金百合
   6月28日 青鬼灯ルパン残こせし針の孔
   6月29日 姫百合の深夜厭はぬサポーター
   6月30日 梅雨寒し8強逃すPK戦

 残念! 無念! 岡田Jpan8強を逸す。90分+30分を0:0で分けた後、PK戦での5:3の惜敗であった。監督・選手・サポーターに全国民が其の健闘を称える。戦い終えて烈しさを増す雨音だった。殆どが頂いた百合根が一斉に開花している。慌てて図書館やネットで名前を調べても判らないのが多い。我が身丈を越した黄花はアジアハイブリッド種のコネチカキング??。今日は夏越(なごし)の日。茅輪を潜って身を清め残り6ヶ月の今年を穏やかに過ごしたい。 


明易し

2010年06月25日 | Weblog

 

  6月21日 夏至の日や身丈減りゆく検診票
  6月22日 青蔦や四角を保つポスト口
  6月23日 暮れななばや蛍袋の向く真下
  6月24日 苦瓜の花に万客沖縄デー
  6月25日 明易し90分のサッカー劇

 岡田Jpn勝つ! 日本3:1デンマーク。決勝トーナメント進出。梅雨間の朝の薄雲から漏れ来る太陽が眩しい。全国民の喜びは勿論だが何故か岡田監督の心境を真っ先に思いやる。23日は、「沖縄慰霊の日」だった。戦後65年。沖縄の同胞の思いを痛感する。何かにつけて戦勝国の拒否権がまかり通る現実を憂う。昨日参院選が公示された。各党の政策をしっかり見極めて、子孫にツケを残すまい


鎌倉の紫陽花

2010年06月20日 | Weblog

 

  6月16日 梅雨菌(つゆきのこ)賭博蝕む相撲界
  6月17日 紫陽花に疲れし背(せな)や由比ガ浜
  6月18日 鎌倉の夏日に耐へる神樹かな
  6月19日 国中のがま蜂起するオランダ戦
  6月20日 紫陽花や鎌倉彫の夫婦箸

 日本・オランダ戦に惜敗。世界ランク4位に45位の日本が予想外の健闘だった。次の24日のデンマーク戦に勝つか引き分けで決勝戦トーナメントに出られる。早寝の習慣を崩す日々が暫く続く。17日は、いきがい大OB仲間と今が盛りの鎌倉紫陽花寺を散策した。前後の16日・18日の梅雨の晴れ日に恵まれて2人の85歳女性会員も頑張った。先ずは台風で倒れた神木銀杏の甦りを拝し、鎌倉彫の夫婦箸を土産にした。


花菖蒲

2010年06月15日 | Weblog

 

  6月11日 蛞蝓(なめくじ)にかける石灰口蹄疫
  6月12日 菖蒲園町芸人のワンマンショー
  6月13日 梅雨入報(ついりほう)人影多き遊歩道
  6月14日 走り梅雨廃校に在る湿度計
  6月15日 明け易しゼゼブラに勝つW杯

 「岡田JPN初陣飾る」昨日の「梅雨入り」が嘘のように晴れ上がった今朝の空。それにしてもカメルーン戦に勝った14日から15日の深夜放送以降は、他事を排して激化するばかりのメディアである。昨14日はビッグニュースの多い日だった。①衆院での、菅首相の所信表明演説に対する、各党代表質問。②7年、60億キロの旅を終えた小惑星探査機「はやぶさ」が小惑星イトカワから持ち帰った砂がオーストラリアの砂漠で回収された。③例年より13日遅れた入梅。④大関琴光喜も認めた相撲界の賭博不祥事。⑤口蹄疫の拡大。皐月空の雲を散らしたくない南亜のニュースはデッドヒートするばかりだ。


時の記念日

2010年06月10日 | Weblog

 

   6月6日 蜘蛛の囲や芥子粒さがす天眼鏡
   6月7日 駅一里長方形の皐道
   6月8日 厨からベランダからの四葩かな
   6月9日 茱萸(ぐみ)の籠話相手を欲しき婆
   6月10日 時の日の祝儀三日目菅内閣
 

  94代61人目の菅総理。発足から3日目。折りしも今日は時の記念日である。トップ3人の看板を下ろして再出発の菅内閣への祝儀も今日で終り! 頼りにならない自民党を背にして閉塞感を脱したい国民は、菅内閣支持率60%・民主党39%のと薄氷を踏む期待を伝えている。ルーペで探してもケシ粒ほどの蜘蛛の子が一人前の網を張りだした。7色に変化する紫陽花を観賞する時季である。 


水無月

2010年06月05日 | Weblog

 

   6月1日 癖字子のアスパラガスのチルド便
   6月2日 山峡に老いる妹(いも)あり水仙翁
   6月3日 十薬のしたり顔する白さかな
   6月4日 雷(いかずち)や人界を去る宇宙人
   6月5日 老鴬の列島渡る政変劇

 宇宙から人(ソユーズの野口聡一飛行士)が帰り、地球から宇宙人(鳩山由紀夫首相)が去る政変劇で水無月(みなづき)が開いた。昨年の9月の拙句の「宇宙人迎へし国の9月かな」を思い出す。1年置きに、安倍・福田・麻生と変った旧政権に失望した国民が火中の栗を拾う思いで実現した新政権も8ヶ月余で鳩山さんから菅さんへと首相が変る。敵失を生かせない自民党。当面の国民は組閣人事と政策の出る8日を見守るしか術がない。山峡で老いる妹の庭から移植した「水仙翁」とドクダミの花が咲き出した狭庭である。