84才男の明日を生きる挑戦記

84才直後、片手に余る持病の中の除癌は目下経過監視中。
4年後は米寿で五輪。酉年を期に臆せず気張らずの余生で在りたい。

10月尽

2010年10月31日 | Weblog
   10月26日 微動だにせぬ時もあり杜鵑草(ほととぎす)
   10月27日 新米や不作話も裾分けて
   10月28日 5個残る麦茶バッグに秋惜しむ
   10月29日 廃校の花壇縁取る弁慶草
   10月30日 登り窯屋根滑空の柿紅葉
   10月31日 一足で結ぶ季節や10月尽
 
 気を揉ませた台風14号は、本州には上陸せず、今朝方福島沖合いに熱帯低気圧となって消えた。しかし西側から迫る低気圧で 台風一過とは行かず今夕から雨になると云う。明日予定の大内宿の紅葉狩担当幹事としては、引き続きストレス多き日が続く。今年の秋は、残暑から初冬へと一足飛びに移り行きそうだ。11月かけての楽しみは、文化・芸術・美術と名のつく行事である。早速、29日から始まった深谷市美術展を鑑賞した、外のクラブの仲間・近所のお方・ここでしかお目に掛かれない方など、傑作や鑑賞者との再会は嬉しいものだ。

霜降

2010年10月25日 | Weblog
  10月21日 なめこ汁トイレタイムの終りけり
  10月22日 冬瓜に馬乗りしだす子供かな
  10月23日 霜降や庭師忙しき日本庭
  10月24日 じゃんけんの空で始まる木守柿
  10月25日 誰彼(だれかれ)の同じ1株唐辛子

 恥ずかしながら昨日曜の昼食は急拵えの炬燵だった。20日からの奄美大島の豪雨災害を気遣っている間に、周囲は晩秋から初冬の雰囲気になって来た。明けた今朝は昨日程の気温ではないが、予報は”列島は終日雨模様。北海道には寒気が迫り、南海には台風14号が発生…”を告げている。23日は、24節気の霜降だった。この頃から庭師は、樹木の弧巻と雪吊作業で多忙気期に入る。同じ23日に当市本田の荒川べりに白鳥が初飛来した。片やプロ野球は、セの中日がリーグ優勝し、30日からロッテとのの日本シリーズを待つ。ゴルフ界も1試合毎に賞金王が入れ替わって居る。里山には紅葉が迫っている。

十三夜

2010年10月20日 | Weblog
  10月16日 コスモスや手前に揺れるホール旗
  10月17日 ホールインワン賞に買ふ林檎かな
  10月18日 ピアノ音の抜け来る垣根烏瓜
  10月19日 消毒をさぼる口上すがれ虫
  10月20日 後の月けふが始まり初心者講座


 長引いた猛暑の反動で、例年なら不通であろう朝晩の冷え込みに体調が追いつかない。調子に乗って動いた後の発汗処理を怠ると、報いは忽ちに来る。夜具の衣更え?と庭の衣更え?をする。ゴーヤ・朝顔・風船蔓でこさえた「緑のカーテン」を解体したら、午後の直射光に座敷を覗かれた。酷暑のせいか長持ちしなかった金木犀を剪定をし、夏花の残骸を抜き、色あせた樹脂の鉢も片付けたら小庭が広くなった。尖閣諸島を知らない中国大陸の奥地で暴徒化した半日デモには困ったものだ。プロ野球の秋の陣がたけなわだ。パは、3位のロッテが残り、セは、中日と巨人戦が今日から始まる。十三夜の今日は曇りから雨になるらしい。

萩の家

2010年10月15日 | Weblog
   10月12日 水の秋釣果かまはぬ人ばかり
  10月13日 塀越しの萩ある家と応じけり
  10月14日 奥利根に尖る球音霧散かな
  10月15日 紅葉狩り下山祝はバスの中 

 14日にかけて世界の耳目を奪ったチリ鉱山の33人の救出劇。今年の世界一の出来事である。地下700メーターから70日ぶりのの33人。奇跡的な幸運もあろうが、仲間同士の強い友情と相互扶助精神は称えて余りある。 14・15日は町内のGG(グラウンドゴルフ)仲間と水上温泉郷上のゲレンデを利用したGG場で親睦ゴルフ大会があった。帰りには照葉峡の紅葉をバスの中から楽しんだ。

体育の日

2010年10月11日 | Weblog
   10月6日 残りしは秋日和のみ旅支度
  10月7日 ノーベル賞現の証拠の歓喜かな
  10月8日 閉めし戸を又開ける夫虫の秋
  10月9日 クラブ持つ手をハンドルに稲を刈る
  10月10日 へなへなの恋の始まり秋海棠
  10月11日 ラリー音絶へぬ校庭さやけしや
 
 
連休日の最終日「体育の日」の当地は、最高気温28℃の予報。昨日を上回る夏日になりそうだ。仕舞い忘れた扇風機や蚊とり器が働いている。6日からの天候の移り変わりにも勝る人間界の出来事の多い期間だった。6日:ノベル科学賞に鈴木章・根岸英一両氏。7日:同年の大沢親分(大沢啓二氏)の逝去。8日:円高81円台へ加速予報と尾崎将司の世界ゴルフ殿堂報。10日:尖閣諸島事件で拘束されていた藤田社員の解放に弾む日中関係の復元本格再開。北朝鮮の3代目世襲の金正恩氏のお披露目。

10月初

2010年10月05日 | Weblog

 

  10月1日 仰角に撮るや空占(し)む曼珠沙華
  10月2日 飢える子の垣根で割りし柘榴かな
  10月3日 雨予報外れ繰り出す体育の日
  10月4日 どんぐりの落ちて孔明く早やさかな

  10月5日 残るのは秋日和のみ旅支度
 

 例年なら消える頃の彼岸花便りが今も盛りである。晴雨定まらないのは仕方無いが、未だ夏日が混在する。前倒しの「体育の日」の行事が、雨の予報がずれて秋空の日曜日に無事に開催された。近くの別府沼公園の彼岸花を仰角に切撮りながら散歩した。団栗が落ち始め、萩が揺れる中でザリガ二採りの親子や釣り人に残夏を覚える。所属サークルの秋期旅行計画も10月は避けて11月にずれ込んでいる。郊外の彼岸花やコスモスを横目に団地内の木犀が一斉に匂い始めた。