６月２６日 田を植ゑて真中に祀る弁財天
６月２７日 コースター夏に作るや夏の柄
６月２８日 植ゑなほす田んぼ見てゐる閑烏
６月２９日 梅雨間あひ撫子寺に人多し
６月３０日 ６月尽三歳（みとせ）越ゑたる俳日記
この頃興味あるのは近所の田園風景である。小規模の田んぼが次々と早苗視界に変る。真ん中に弁財天様を祀った田んぼ。悪戯烏の後始末を続ける老婦。出勤途中で一回りする勤人…。秋の七草であるナデシコは撫子寺「一乗寺」に今が盛りだ。３年前に始めたブログ「１日１句」が４年目に入っていた。リニューアルしないまま、テンプレートの雨蛙をトレードマークに、何時まで続くやら！ 
６月２１日 乾杯や１００周年の夏至の夜
６月２２日 ねじ花やそこよそこよに踏んでをり
６月２３日 梅雨晴れて喫水深き渡船かな
６月２４日 電車待つ農夫の慣ひ草を引く
６月２５日 ぼたんきょうと
言ひあふ仲でありにけり
２１日の夏至の宵に「標示圏外」の電話。サンパウロ在住、移民半世紀のＹ君である。「継続は力なり」と言うが彼との毎月の安否は続いている。近頃は手紙より電話が多い。時差１２時間？「今晩はーお早う」の挨拶から始まる。６月１８日が日系移民１００周年。イベントは続いているらしい。昨日は久しぶりの真夏日だったが、サンパウロは冬。９月には一時帰国する彼との交流計画が嬉しいこの頃である。
6月16日 鴨足草延びるも摘むもひゅんひゅんと
6月17日 自転車に注油せし日や行々子
6月18日 蹲や人来て映える花擬宝子
6月19日 塾の子に蛍袋を持たせけり
6月20日 雨待つや休む紫花菖蒲
梅雨前線の停滞で、昨日に続く曇天の今朝。気温も湿度も高く、蒸れる日になりそうだ。沖縄が梅雨明けし、北陸・東北が梅雨入りした。前月末には視界に青田が続いていた新潟だったが、当地は、ようやく麦刈りが終わり、代掻きに続く田植が始まったばかりだ。自然にも人の生活にも何やら間合いを感じる当地ではある。
6月11日 問答や名はカタカナの百合の花
6月12日 欠席の安否訊ねる新ジャガかな
6月13日 代掻きて一村ゆれる水の面かな
6月14日 梅雨寒や本家に地震（ない）の東北路
6月15日 父の日やひたすら伸びる白眉毛
昨日の「岩手宮城内陸地震」から1日余が過ぎた。宮城県荒砥石沢ダム周辺の断層は「グランドキャニオン」の一角を見る思いだ。とたんに、ミャンマーを忘れ、四川を忘れ本家の地震の安否に変る関心。父の日の今日。働き盛りの子は、孫に、嫁御に祝いを託す。当てにしない父心をくすぐる！狭い我が家の庭にも百合の花が咲き始めた。名を思い出す問答の繰り返しである。安否を問ひつ届いた新ジャガに夏の味覚が動く。
６月６日 緑さすや灯台の白船の白
６月７日 愛犬の喪をとく老や柿若葉
６月８日 蜘蛛の子や一丁前に捌く糸
６月９日 梅雨玉の草木に遊ぶ光かな
６月10日 へや部屋の風欠となる梅雨晴間
驚き！ 昨夜の天気と予報に誰が今朝の碧空を想像しただろう！？ あたかも、今日は「時の記念日」「入梅」。終日晴天で真夏日近い1日と予報士。窓を開け放ち隅々に風の通路をしつらえる。8日の秋葉原の無差別殺人事件の消えぬショック！！。我にも梅雨の異変あり。楽しみにしていた会社ＯＢ会の総会期日を間違え取り逃がしていた。残念！ 明日は戻る梅雨空。嫌な事は忘れる１日でありたい。
６月１日 １日を晴れて儀式の更衣
６月２日 梅雨入るや後部座席に繋がる子
６月３日 草引くや真似事好きな三歳児
６月４日 囲碁大会序盤模様の菖蒲園
６月５日 この先は工事中です立葵
今日５日は２４節気の「芒種」。暦には”穀物を播き、麦刈りをして田植に入る”とある。又、１日が「衣替え」とある。珍しくこの日だけは３０度近くの晴天になり２回目の衣更えの儀式とした。２日は例年より早い梅雨本番となった。今月から、後部座席の安全ベルト着用が始まり鬱陶しさがつのる。紫と白系に咲き始めた菖蒲園。碁の序盤戦模様に切撮って来た。４日から仲間内の会囲碁大会が始まっている。
