其の儘のおのれ重ねし落葉かな
11月30日。寒さを更新して11月が往く。無風状態の庭先の楓がすっかり紅葉していたが、一夜の間に樹下に大方を落葉させてしまった。思いのままに生き、持って生まれた寿命を享受しての事だろう。来春の芽吹きを待とう。
短日や老老むれる内外宮
11月29日。。予報の如く日の出前は今冬1番の冷え込みだったが、Gゴルフ・コンペの公園は無風で日向日。20余名の常連顔が勢ぞろいした。思えば過日の伊勢神宮参拝の最終日も今日の如くだった。2千年の太古の歴史の森の忙しかった参拝を思い出す。足元の覚束無い参拝客は里砂利道をゆっくりと進む。2千年の森に短日の取り合わせに一句を残す。脚の痛みは今日の頑張りで軟化した。因みに36ホールを72スコアーで優勝した。
熊野古道抜けし老々冬の空
11月28日。。木枯しの吹きすさぶ今日。去る25日挑んだ熊野古道が昼食の話題になる。当日の熊野古道は吹き上げる雨風の石道は常より暗く寒かった。那智の滝・菁岸渡寺・熊野那智大社の階段を上下した老いの足には余力は無い。しかし大門坂(熊野古道)をパスするには惜しい。入ったら引き返しは厳しいので頑張った。余生の残力を実感した一時だった。
裏富士の見えし里山柚子を摘む
11月27日。。喪中葉書が6.7枚にもなった。中には小学校のクラスメイトからのがある。家族を亡くしたとのこと。彼との思い出は柚子摘みである。赤石山脈の麓で裏富士がようやく見えるあたりの柚子畑は、今頃が柚子の摘み時であったが住宅地に変ったようだ。
朝寒や排煙白きツアーバス
11月24日。。続小春日。九州場所も千秋楽日。昨日は2敗の稀勢の里が全勝の白鵬を、一昨日の日馬富士に続き連覇した。1敗同士の横綱で優勝争いになるが、稀勢の里の綱取りが初場所に期待されてきた。館山で雪崩が発生し7人が生き埋めになっている。季節の変わり目はあれこれ起こる。風邪気味だが駅前発のバスで伊勢大社に行く朝である。
一日一句続け勤労感謝の日
11月23日。。「勤労感謝の日」。続・小春日和。八十路の己の仕事は、皿洗いと、塵置場への搬出くらい。後は趣味のいくつと、それらを日記にした8年半続くこのブログ。己しか理解できないのに立ち寄って下さる方が意外に多い。揚げし国旗が”感謝!感謝”と鳴っている。
背中より声出す主や松手入
11月22日。。この時期相当の秋日和。Gゴルフの面々はプレーが始まると次々に着込んだ防寒着を脱ぐ。傍の家主は松の手入れの真最中。声かけする知り合いに振り向かずに応じている。今日は11・22日から”いい夫婦”と言われている。大安でもあり良い日だった。