八月の地球ゆさぶることばかり
続秋霖。戦後７０年の８月が往く。昨日の国会前の反戦デモ、今朝方のコンビニ犯確保の実況と身近から天地人の大事件がきりも無かった。傘を連ねる２学期初登校の子供に秋本番を占う。
おしろいの中の一花やニューハーフ
おしろいの なかのいっかや ニューハーフ
続秋霖。二学期を前にしての雨続き。宿題残りの子には慈雨。上古は仲間を呼び込んでの熱燗。下戸の我が家は湯豆腐などで夕餉の卓を飾る。庭先の白粉花は惜しみなく咲き乱れている。
秋茄子にリセット修す己かな
あきなすに リセットしゅうす おのれかな
秋霖。８月半ばに秋茄子仕立てした庭先の３本の茄子が小さな実を付け始めた。老いの身は酷暑から秋冷の異常な気象変動に油断はできない。ジムでの有酸素運動増加でリセットし直す。
一本の二老養ふミニトマト
ひともとの にろうやしなふ ミニトマト
秋冷。夏が季題のトマト日記。六月末に鉢植えにした１本のミニトマト。７月初に実を付け出し、今も老夫婦に実を絶やさない。猛暑日以降の雨に実割れするので軒下に入れたりている。
朝顔や朝練やめし親児どち
あさがおや あされんやめし おやこどち
秋晴れ。２．３日は続いたろうか昼夜通しの２０度前後の気温は今朝で一休み。入道雲と鰯雲が行き交う空に陽が戻った。朝顔が疲れ始めて、夏休み中の父子の交歓が終わる。
秋霖や鳴くに鳴けない蝉の事
しゅうりんや なくになけない せみのこと
続秋雨。終日２５℃以下の冷雨が続く。クラーを冷房から暖房に変えたいくらい。のろのろ台風の余波なら納得するが例年より時期が早い。蝉しぐれの止まったままの空を眺める。
番犬の続く遠吠え台風来
ばんけんの つづくとほぼえ たいふうく
台風１５号。瞬間最大風速４０数ｍの台風は山口県沖に抜けた。が、太平洋側の１６号と作用し合って西・東日本は厳戒が続く。吉報は「こうのとり」をＩＳＳでキャッチした油井宇宙飛行士。宇宙は広い。
出で立ちもプールの日なり子らの声
いでたちも プールのひなり こらのこえ
真夏日。８月も下旬の月曜日。親御達は仕事。周辺の行事も大方終わる小学生の楽しみは学校のプール。運動着を脱いだ子供は軽装で会話も快調だ。散歩道には胡麻が花を持ち始めた。
新団地の子ら盛り上げる秋祭り
しんだんちの こらもりあげる あきまつり
祭り日。夏休みが終わる１週間前の週末が当町の祭り日。企業の社宅跡の新団地に馴染んだ住民で賑う祭り蘇った。子供が頼りの秋祭りである。「隣町から子供借り来る秋祭り」は昔事。
秋蝶の繋ぐ季節の千切れ雲
あきちょうの つなぐきせつの ちぎれぐも
真夏日。縁先のゴウヤ簾の葉が黄ばみ、入道雲支配の空に千切れ雲が現れ出した。今夜から明夜まで、日は日本テレビの「２４時間テレビ３８「愛は地球を救う」。テーマ「つなぐ～時を超えて笑顔を～」