84才男の明日を生きる挑戦記

84才直後、片手に余る持病の中の除癌は目下経過監視中。
4年後は米寿で五輪。酉年を期に臆せず気張らずの余生で在りたい。

11月が往く

2009年11月30日 | Weblog

 

  11月26日 錦秋を押し戻すごと明かり展
  
11月27日 過ぎたるや拾ふ人なき銀杏の実
  11月28日 深呼吸する間に小さき冬の蝶
  11月29日 冬の日の遊びほうける俳句祭
  11月30日 山茶花やデパ地下で買ふ握り飯
 

 11月がゆく。朝刊を取り込む足元は今止んだ雨の気配を残し、視界は晩秋から初冬へと急進している。過日の、みかん狩りの土産話に興味を持った妻を連れて、カフェ ルコックで食べた「産みたて卵飯」を食べ、近くの(ふかや緑の王国)で開催中の「あかり展」と「仮想?バードハウス展」を再び訪れた。ついでに、落ちるに任す(銀杏の実)を拾って友人たちの土産にした。28日の「ふかや俳句祭」では先輩諸氏の名句を堪能した。昨日のスポーツ記録。①ゴルフ女子プロ最終戦は:横峯さくらが今年最終戦を逆転で制し合わせて年間賞金王。②男子は、最年少賞金王を目指した石川遼が2位で次回最終戦に持ち越し。③プロボクシング世界フライ級戦は挑戦者の亀田興毅が王者内藤大助に打ち勝った。④大関魁皇がまたまた最終戦で勝ち越し大関の地位を守った。今日のパソコン勉強会のテーマは季節柄「年賀状」である。明日から師走である。


みかん狩り

2009年11月25日 | Weblog

 

  11月21日 下戸の家にボージョレ・ヌーボー冬ぬくし
  11月22日 小春日や昼餉目当ての産業祭
  11月23日 ごみ拾ふ仲間勤労感謝の日
  11月24日 そびらには秩父三山みかん狩り
  11月25日 お使いの夫にセットのおでんメモ

 暫く続いた天気が昨夜から崩れ今朝にいたる雨模様だ。この間の三連休に、市の産業祭見物とみかん狩りを楽しんだ。晩秋の好天に恵まれた産業祭。初日の広場は、昼飯狙いの客で駐車場も屋台広場も満杯。吾も其の中の1人だった。昨日のみかん狩りは寄居の、「やまとの里」のみかん山に遊んだ。下には、清流の風布川、向いにはは尖った、釜伏山、この間に錦秋の紅葉が絶好のお膳立て。一行は先生のご夫妻を含む男女9人のかってのダンス仲間。早速趣味の短歌が届いた。その一部を紹介しよう。Hさん友も皆膝を労りつつ登るみかんの里に冬日柔か Sさん「再びの出会い楽しくみかん狩りあの人この人皆温かく」


ボージョレ・ヌーボー

2009年11月20日 | Weblog

 

  11月16日 ポインセチア和風2色にしたりけり
  11月17日 親を見て育つ子供らシクラメン
  11月18日 初めての三年手帳年用意
  11月19日 藁塚や中の五つは猫の家
  11月20日 山吹の枯れ初め恙無き子孫

  晴雨断続を重ねて季節は進んでいる。昨日の日中10度前後に比べると今朝は2.3度は暖かい肌感である。富士山は4合目を下る冠雪を、志賀高原辺りは白化粧を始めたようだ。今年のポインセチアは、例年の赤1色からマゼンタとクリームのグラデーションに変えてみた。昨日より、ボージョレ・ヌーボーの発売が解禁になった。朝食時、今晩の献立を話し合った。ビーフシチュー・カマンベールチーズ・スモークサーモンド・チーズせんべい。デザートは貰いたての福島産林檎だ。近年続く下戸家の初冬の乾杯である。


冬桜

2009年11月15日 | Weblog

 

  11月11日 保己一に篤き語りべ冬の雨
  11月12日 黄落の坂登り来る傘の衆
  11月13日 吟行や紅葉かつ散る能楽堂
  11月14日 雨粒に凝らす耳目や寒桜
  11月15日 雨に見て雨止みて観る冬桜

 11日は、雨中の寒桜吟行だった。前期後期老人の先達は降りしきる冬の雨を気にかけない。そんな熱意に自然は応えてくれた。最初に立ち寄った郷土の偉人「塙保己一記念館」では降りしきたった雨が、桜山に到着直後から小止みになり時には中断したのだった。かなさな神社では能楽堂に散る落葉を見た。昨日までぐずついた天気も今朝は晴れ上がっている。今日から九州場所が始まる。これからは本格化する平地の紅葉が楽しみである。


立冬

2009年11月10日 | Weblog

 

  11月6日 椋鳥や保母も忙しき日暮れ時
  11月7日 立冬やリオより届く安着電
  11月8日 真打が開けたる秋の芸能祭
  11月9日 冬耕の心行くまで紫煙かな
  11月10日 塀越しの風が連れ込む朴落葉

 7日は立冬だった。そして2.3の生活記録を残した。①4日に故郷の甲府から、今が春のブラジルに帰国した友より安着の電話があった。治安の悪い彼の地を終の地に決めた可笑しな友達と再会を約した。②7日あら8日にあった当地域の「H公民館まつり」。2年ぶりなのと、開幕プログラムに当地出身の「三遊亭楽京真打」をあてた実行委員の思惑がずばり当たったようだ。③読売ジャイアントが7年ぶりの日本一を勝ち取った。日本ハムの健闘を称えたい。 明日11日は 冬桜目当ての「秋の吟行会」だというのに、今日午後から下り坂で今夜から週末にかけて雨の予報である。年配仲間にインフルエンザの季節。怯む心ではある。


鳥帰る

2009年11月05日 | Weblog

 

  10月31日 帰伯氏と蕎麦食ってゐる10月尽
  11月1日 シルバーの胸の金賞菊日和
  11月2日 霜月や夏日につづく雪便り
  11月3日 オキザリスと辞書に打ち込む文化の日
  11月4日 ブラジルは今が春ごろ鳥帰る
  11月5日 百舌鳥一声列一斉の登校児

 些か寒さの緩んだ今朝である。5時頃の西中天の雲間に丸い残月が見え隠れしていた。季節の変わり目とは言え、1日の夏日から昨日までの冬日。慌てて炬燵を設えた昨日だった。2ヶ月間を故郷の甲州で秋を過ごした友が昨日帰伯した。十三夜から十六夜の月に感傷的だったのに、故郷の夏と冬にすっかり弱くなった彼は、今頃が春先の地球の裏側にに逃げ出すように帰って行った。旬の各種文化祭の見て歩きに多忙である。その1つの「シルバー生活文化展」は、大方が80代の大先輩の作品だ。永年磨き込んだ作品と、市長から金メダルを胸に受けた顔が印象的だった。庭先に、まるで小さいラッパ状の白小花に「オキザリス」と標示があった。これを電子辞書で調べた3日の文化の日でもあった。