4月26日 晩春や拳を広ろぐ藤の棚
4月27日 芽楓に手添へ鼻寄す幼かな
4月28日 亡母詠む歌集読む吾や桜蕊
4月29日 愛想など言へぬ一桁昭和の日
4月30日 4月尽しべ持ち帰るランドセル
9日間の大型連休が始まった。帰宅の小学生の普段より多い荷物に桜蕊がのっている。寒暖が激しく、平均気温も3月に続いて低い4月だったが、26.27の暖雨と28日からの時には夏日を思わせる陽射しが連休に続きそうだ。この期間の老人達には所在無げに過ごす方が多い。普段は子供達から借りている公園が大方使えないからである。過日知人より、10余年前に他界されたご母堂の追悼歌で編んだ「聲明の森」を頂いた。こんな時季には己が亡父母をも偲びながら鑑賞するのも一興だ。