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鈴木大介「最貧困女子」

2016年06月12日 | 読書
鈴木大介「最貧困女子」を読んだ。




格差社会と言われて久しい。
男性の最貧困クラス、つまりホームレスはよく話題になり、社会問題として取り上げられる。
しかし、若い女性の最貧困クラスが話題になることはほとんどない。
この本ではいろいろな方向から、いくつかのタイプに分けられる最貧困女子の実態を取り上げている。

たまに格差社会は、努力した人が報われるいい社会だという人がいる。
貧乏なのは努力をしてないから、と切り捨てる人たちだ。
それは完全に間違った考えであることがこの本を読めばわかる。

生まれた時点で片親で、しかもそれが精神疾患だったらどうしますか?
まともに子育てが出来ない親が一人で子を産んだとき、それをフォローする人はいますか?
生まれた子に責任ありますか?
決してこれらは特殊な例ではなく、皆さんが思ってる以上に多いと思う。

この本では、その中でもさらに最悪のケースを取り扱っている。
家庭環境の悪さゆえ家出した女は、やがて家族、地域、社会制度という三つの縁をなくし、セックスワークで日銭を稼ぐしかなくなる。
しかも、それで容姿が悪いとなると、どこの風俗店でも雇ってくれなくなり、より過酷な方向へ進まざるをえなくなる。

非常に痛々しい内容の本。
だけど、これも今の日本の現実だ。
興味のある方のみどうぞ。
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5 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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社会 (カイン)
2016-06-12 16:18:36
消費税10%はなんとか回避されましたね。
求人情報を見ますが、全体的に給料が安いです。
女性だと、フルタイムで働いても、手取りで10万無いところはザラです。
物価と収入の差が明らかですね。
障害や病気を持った方が家族や、国の支援無しで生きていくとなったらもっと大変ですね。

性産業で働く女性を軽視する風潮は今もありますが、難しい事情を抱えながらも、懸命に生きている女性が多いのだろうなと思っています。
中でもマニアックなものは器量がなんな人や、軽い障害を持った人も多くいると何処かに書いてありました。

競争社会はスタート地点も大事ですよね。
親が貧困だと、充分な教育を受けられないまま社会に出て、その子供もまた貧困ってなりがちですよね。
その子によっほどの能力や才能、そして活かせるチャンスが無いと貧困から抜け出す事は難しいですね。
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低所得 (ヤスバ)
2016-06-12 22:57:08
カインさん、こんばんは!
消費税アップは延期になりましたね。
フルタイムで働いて一カ月10万切るって、最低賃金を下回って気がします。

この本に書いてあったのですが、最貧困状態の若い女性の場合、社会の制度自体を知らなかったり、あるいは知っていても誤解してたりなど、社会制度からあふれるようです。

性産業は昔と違って、わりと普通の人でも入ってしまうようですが、よほどの売れっ子にならない限り、大したお金はもらってないようです。
そうそう、マニアックなもの・・・ハードSMやスカトロなんかに出てる人は、発達障害率が非常に高いそうです。

貧困の連鎖から抜け出すのは非常に難しいのが現状でしょう。
いい彼氏に出会えればいいのですが、そういう子ってたいがいDV男とかギャンブル依存の男がついてしまうようです。
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Unknown (Unknown)
2016-06-12 23:18:09
最低賃金は会社側は満たしているのですが、給料から引かれてしまう、健康保険料や厚生年金などの差引分を引くと10万切るところがあります。

確かに家庭環境が悪い家庭で育った女性=DV男が引っ付いてくる事が多いんですよね。
シンデレラストーリーって聞いた事がありません(^_^;)
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すいません。 (カイン)
2016-06-12 23:19:27
すいません、またまた名前入れ忘れしました!
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厳しい現実 (ヤスバ)
2016-06-13 12:25:01
カインさん、こんにちは!
この本に書いてあったのですが、地方、とくに北関東から東北のほうでは、年収100万前後で生活してる人がけっこういるそうです。
それでも、自分たちのコミュニティーを形成していて、うまくやりくりしてる、いわゆるプア充な人達も多いようです。

DV、ギャンブル依存、アル中、そういう人たちにとって、貧困女子はいいカモのようで、風俗で稼いだお金もすぐになくなるみたいです。
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