Music Mania

No Music No Life

ディスカバービートルズ2

2024年04月20日 | ビートルズ
昨年4月から続いていたNHK-FMのディスカバービートルズ2が3月末をもって終了した。
ビートルズ愛に溢れた実に素晴らしい番組だった。

ビートルズマニアがビートルズについて語る。
それも前回のディスカバービートルズ1回目も含めて2年も語る。
それでも視聴者のほとんどは、さらにディスカバービートルズ3を期待している。
もちろん長くなればなるほど、よりマニアックになってしまうので、僕としてはこの辺でもういいかな、という気がする。
全てのジャンルはマニアが殺す、というくらい、あまりにマニアックになりすぎるのはよろしくないのだ。

そんななか、それでも出来るだけ初心者もついて来れるよう十分配慮されていたと思う。
ビートルズマニアにしか通用しない常識、それを知ってることが前提になってるなんてことはなかった。

僕は今回とくに面白いと思ったのは、分身の術と称したコーラス多重録音を使った解説だ。
とくにThis Boyの三声ハーモニーをパート別に聴くことが出来てとてもよかった。
一番下のジョン、一番上のポールはまだわかりやすいけど、真ん中のジョージのパートがとても難しい。
こんなコーラスワークが出来るなんて、さすがビートルズだなと思った。

今年2024年、とうとうディスカバーシリーズがなくなってしまった。
マイケル・ジャクソン、ビートルズ、クイーン、カーペンターズ、再びビートルズと来たら、次はストーンズかスティービー・ワンダーか、プリンスも面白そうだし、デビッド・ボウイも聞きたい。
けど、語る人がいないのだろう。
1年かけてじっくり語る、それも出来るだけミュージシャンに語らせるのがいいんだけど、難しいよね。

というわけで、杉真理さん和田唱さん、ディスカバービートルズ2お疲れ様でした。

ビートルズの赤盤、青盤

2023年11月18日 | ビートルズ
数あるビートルズのベストアルバムのなかで、最も有名で権威のあるのが「ザ・ビートルズ1962〜1966」(通称赤盤)と「ザ・ビートルズ1967〜1970」(通称青盤)である。
それぞれ2枚組、合計4枚を聴けば、ほぼビートルズの代表曲を聴くことが出来てとても便利であり、ここからビートルズワールドに入る人も多い。

とはいえ、微妙に何故か入っていない曲もあって、少々物足りない感があったのも事実である。
また、当時は評価されていなかったけど、時代と共に再評価されるようになった曲もある。
それが今回のリマスターで21曲追加されて、完成度がさらに上がったのだ。

今回追加されたなかから、今まで入ってなかったのが不思議なくらいなのが、「アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア」「トゥモロー・ネバー・ノウズ」「ブラック・バード」だろう。
元々の赤盤青盤の選曲はジョージ・ハリスンなのだが、LPレコードという限られた時間に納めるため泣くなく外したのかもしれない。
個人的によくぞこれを入れてくれた、と感じるのは、「ディス・ボーイ」「ユー・キャント・ドゥ・ザット」「ウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー」「アイ・ウォント・ユー」あたりだ。
選曲を決める会議でもけっこう揉めたかもしれないけど、入れてくれて良かったと思う。

では、リマスター音源として2023年版はどうなったのか。
ここでは、初期の極端なステレオ音源が、より現代的な音の位置に変更されたのがより印象的だ。
ボーカルが左右のどちらかに偏ってたのが、ちゃんと真ん中から聴こえるようになっている。
おそらく来年以降に出るであろう、ファーストアルバムのリマスターとか、今からとても楽しみである。

ビートルズ最後の新曲

2023年11月05日 | ビートルズ
ビートルズの新曲「ナウアンドゼン」が発表された。
まさか2023年に、未発表音源ではない、新たに作られた新曲が聴けるとは思わなかった。
発表までの経緯についてはすでにあちこちで語られているけど、要は90年代のアンソロジープロジェクトで頓挫した曲が現代のテクノロジーによって可能になったので発表した、ということだ。

いろいろ賛否あるとは思うけど、僕はとてもいい曲だと思う。
ビートルズ最後の新曲はもっと明るい曲がよかったけど、それは仕方がない。
元々はジョンが生前に残した曲だけど、ちゃんと2023年の曲として古さを感じさせないし、最新のテクノロジーによって完成されてるというのもビートルズらしい。

ナウアンドゼンのカップリング曲はファーストシングルの「ラブミードゥー」の2023年リマスターである。
一番最初の曲と一番最後の曲がカップリングされるというセンスがいい。
ただし、このリマスターはちょっと期待ハズレだ。
僕としては、リボルバーのリマスターでやったような、全ての声と楽器を分解して再構築する際、新たに現代的にステレオ化してほしかった。
モノラルで聴きたい人はリマスター前の音源を聴けばいいだけなので、ステレオ版が聴いてみたかった。
たぶんそれは少数意見だと思うけど。

ビートルズ最後の新曲「Now And Then」解説


The Beatles - Now And Then (Official Audio)

ビートルズ学

2023年05月13日 | ビートルズ
youtubeで「ザ・ビートルズ学」というチャンネルがある。
これはビートルズマニアによるビートルズマニアのための動画で、一般の人やビートルズ初心者からするとまるでどうでもいいことを、真剣に考察するチャンネルだ。
僕もいちおうビートルズマニアの端くれなので、これはとても面白い。
NHK-FMの「ディスカバービートルズ」もなかなかマニアックで面白いけど、そうはいっても公共放送なので、マニア路線も限られる。
その点このチャンネルは個人ユーチューバーなので、とことんマニアックに掘り下げられるのである。
そのせいか、すごく面白いのに再生回数や当緑者数はそこまで伸びていない。

たとえば、ミステイク特集では、ビートルズのレコーディングミスを探して紹介なんかしている。
よくこんなことに気がつくよね、という僕も知らなかったことだらけだ。
まさに重箱の隅をつつくというのはこのことで、ビートルズのメンバーからしたら迷惑なほど、ディープな世界である。

【ビートルズ学】#67 ミステイク!

ディスカバービートルズ再び

2023年04月15日 | ビートルズ
日曜日のNHK-FMで1年を通して放送されるディスカバーシリーズ。
2019年マイケル・ジャクソンに始まり、ビートルズ、クイーン、そして昨年はカーペンターズだった。
僕はこの機会にカーペンターズを再チェックしようと聞き始めたのだが、途中で入院することになり、そこで途切れてしまった。
退院してからも聴こうとは思ってたものの、結局途切れたままになってしまった。
で、今年度である。
僕の予想通りでは、ローリング・ストーンズかスティービー・ワンダーあたりかな、と思ってたけど、なんと再びビートルズだった。

進行役は前回と同じ杉真理と和田唱で、初回は2人参加だったが、以降は2週間ごとに交代するらしい。
前回はとくに杉真理の全曲解説が聞き応え満点でよかったのだが、今回はそれはせずにまた違うアプローテでビートルズを語るらしいから楽しみだ。

ひとつ残念なのは、時間が変わったこと。
昨年のカーペンターズから日曜夜9時スタートではなく、昼間の放送になったのだけど、それはまあいい。
だいたい僕は月曜日くらいに「らじるらじる」で聴くから。
問題なのは50分に短縮されたことだ。
たった10分とはいえ残念である。