Music Mania

No Music No Life

2月のヘヴィローテーション

2021年02月28日 | 音楽
フーファイターズのニューアルバム、「メディシン・アット・ミッドナイト」



僕はフーファイターズをきちんと聴くのは初めてで、もっとグランジみたいな感じかと思ったら普通のロックだった。
ちょっとハードなアメリカンロックという感じで、変なアクもなくロック好きなら誰でも悪くないと感じる音だろう。
ただ、今のアメリカじゃ普通のアメリカンロックはもう普通ではないようだけど。

Foo Fighters - Cloudspotter (Visualizer)


スウィーピングプロミス「ハンガー・フォー・ア・ウェイ・アウト」



これ、みのミュージックが昨年のベストに選んでたアルバムで、全く知らないバンドだったので聴いてみた。
そしたら、あまりにもチープで適当で、ほとんど「70年代のアマチュアバンドのデモテープ」みたいな音だった。
録音はモノラルである。
ある意味すごくロックだし、若さあふれるというより稚拙な演奏も味がある。
でもさ、これを年間ベストに選んだらアカンのと違いますか?
それってロックの進化を否定してることなりません?

Sweeping Promises - Hunger for a Way Out


ラナ・デル・レイ「ボーン・トゥ・ダイ」



2012年のアルバムで、ベストセラーランキングに上がってきてるアルバムなので聴いてみた。
ちょっと異様な雰囲気のポップスで、とてもメロディアスなのが良い。
ノリで聞かせるタイプではなく、しっかりメロディで聴くものを捉える正統派だ。
アルバム全体に漂う退廃的な雰囲気は、終始バックに流れる叫び声のSEだ。
好き嫌いが別れるところだと思うが、これがいいスパイスとなってるのは間違いない。

Lana Del Rey - Born To Die (Official Music Video)


カニエ・ウエスト「ライフ・オブ・パブロ」



苦手なヒップホップ/ラップだけど、なんとかして克服したいと思ってる。
それで、この手の音楽のファンが選ぶマストとされるアルバムを聴いてるのだけど、なかなかピンとこない。
そんななか、ようやく突破口となるかもしれないアルバムに出会った。
カニエ・ウエストという名前は知ってた。
ラッパーというのも知ってたけど、聴くの初めてだ。
ラップだけどメロディもコード進行もあって聴きやすい。
そして普段こういうのを聴かない人間からすると、とても新鮮に聴こえる。
ワンコードの曲もあるけど、バックに流れるリフがいいのでけっこう聴ける。

FML


アーロ・パークス「コラプスド・イン・サンビームス」



今月初めにも書いたけど、お気に入りのアルバムだ。
カニエ・ウエストが典型的なヒップホップだとすると、アーロ・パークスはロックに聴こえる。
僕のようなロック脳の人間にはとてもとっつきやすい音楽だと思う。

Arlo Parks - Caroline [Live on Graham Norton]

ディスカバービートルズ その36

2021年02月27日 | ビートルズ


2月21日放送のディスカバービートルズは、ビートルズのレコーディングカレンダーということで、今回は1962年から1964年の間にレコーディングした曲をレコーディングした順に次々と曲をかけていくというものだ。
もちろんフルではかけられないので、少しづつ全てかけてくれた。
アルバムからの曲もA面1曲目からではなく、レコーディングした順になる。
これを聴くと、一枚目のアルバム時にセカンドアルバムの曲をすでにレコーディングしていたり、レコーディングしたもののボツになってる曲などもあって面白い。

僕はこのラジオ番組ディスカバービートルズは6月から聴き始めたので、一枚目、二枚目の放送を聴いていない。
なので一枚目のレコーディングの選曲についてはよくわからない。
当時ライブにライブを重ねていたビートルズのレパートリーは、少なくとも100曲はあったと思うけど、その中から14曲をどうやって選んだのだろうか?
僕の想像では、選曲したのはブライアン・エプスタインのような気がする。
客観的、そして戦略的に選ばれているように思う。
これから売り出すのに必要なオリジナル曲、得意のロックンロールやコーラスグループのカバー、そして音楽性の幅広さを示す曲などがバランスよく選ばれてる。
こういう選曲は、音楽を聴く天才であるエプスタイン(彼はその音楽が売れるか売れないかを見極める才能がズバ抜けていたと言われる)ならではだと思う。

杉真理氏がDJのときは、毎回ゲストの人が「わたしにとって重要なビートルズナンバー」を紹介するコーナーがある。
今回のゲストはザ東南西北(とんなんしゃーぺー)の人だった(名前は忘れた)。
東南西北は80年代の頃『ため息のマイナー・コード」という曲がヒットしたバンドだ。
わりといい曲で、当時よく麻雀をやってたこともあり、そのバンド名もセンスがあると思ってた。
今はちょっとダサい気もするけど。
東南西北は再結成して今も活動してるようだ。
久しぶりに「ため息のマイナーコード」を聴いてみたけど、やっぱりいい曲だ。

The東南西北 ため息のマイナーコード

ディスカバービートルズ その35

2021年02月20日 | ビートルズ


2月14日放送のディスカバービートルズは、先週の続きでアビーロードから、今回はB面である。

A面とはだいぶ印象の異なる雰囲気をもつB面で、最初の2曲を除いてあとは小曲がメドレーで繋がっている。
当時イギリスで流行しつつあったプログレッシブロックによくある組曲形式みたいなものだ。
さすがに完成度が高く、このアルバムを名版たらしめている。

1曲目はジョージの作品で、エリック・クラプトンの家の庭で曲が降りてきたらしい。
このアルバムでジョージの曲は2つあるが、両方とも名曲と呼ぶに相応しい完成度で、ジョージの成長の証でもある。
この曲により、ジョージのインド音楽からの影響は表面的なものではなく、完全に消化されて、一聴したところでインド色はまるでないみたいに聴こえる。

2曲目はジョンの曲で、ヨーコの影響による俳句風の歌詞とベートーベン風の曲調で、ジョン、ポール、ジョージの3人のコーラスが美しい。
ビートルズはロックバンドでありながら、コーラスグループのように完璧なハーモニーが出来るバンドであるが、この曲もその実力が発揮されている。

3曲目からはメドレーである。
単に短い曲を繋げてるのではなく、きちんと計算されていて無駄がない。
最初の「ユー・ネバー・ギブ・ユア・マネー」だが、ここで聴けるギターのアルペジオフレーズはジョンだという。
分散和音を上手に使ってるのがジョンらしいとは、DJの杉氏の意見だ。
なので、おそらく次の「サンキング」のアルペジオもジョンだらう。
出だしの「Here comes the Sunking」という歌詞は、B1の『ヒア・カムズ・ザ・サン」と似ていて、つながりを感じる。
「ミーン・ミスター・マスタード」と「ポリシーン・パン」はやや慌ただしく進んでいき、場を盛り上げていく役割を果たして、次の『シー・ケイム・イン・スルー・ザ・バスルーム・ウインドウ」でパッと開けた感じになる。
この辺りの流れは実に見事だ。
「ゴールデン・スランパー」から「キャリー・ザット・ウェイト」「ジ・エンド」までの流れはポールのライブのラストシーンでお馴染みの展開だ。
僕はライブでこれを聴いて本当に感動した。
大きななドラマが終了するような、重圧なラストシーンである。
これにてビートルズは終了するのである。
最後の最後に、オマケみたいに「ハー・マジェスティ」が始まり唐突に終わる。
これは何かの間違いだったらしいけど、僕はあってよかったと思う。
このピタッと終わる感じがいい。

アビーロードのアルバムジャケットは、あまりにも有名な横断歩道を渡る写真だけど、今では多くの観光客がここで写真を撮るため交通事故が絶えないという。
有名になりすぎるのも困ったものである。

麒麟がくる終了

2021年02月13日 | 日常


2月7日の放送をもって大河ドラマ麒麟がくるが終了した。
久しぶりの王道大河ドラマで、かなり評判も良かったように思う。
今回はなんといっても役者の名演技の印象が強い。
主人公明智光秀を演じた長谷川博己をはじめ、織田信長役の染谷将太、帰蝶役の川口春奈、摂津晴門役の片岡鶴太郎など、その演技力に惹かれた。
とくに染谷将太は、初登場時は違和感しかなかった。
今までの信長イメージと違いすぎるし、丸顔だし、若すぎるしで、ミスマッチ感が目立ったけど、回を重ねるにつれて信長になっていった。
信長の温和な部分と狂気の部分が見事に演じられてたと思う。

最終回は本能寺の変で、このドラマ最大の見せ場を迫力ある映像で見ることが出来た。
そして、その後三日天下と言われるほどあっけなく散ってしまったわけだが、そこはあっさりとナレーションだけで終わらせたのは潔くて正解だったと思う。

全体としては、前半の桶狭間の戦いまでが長すぎた。
そのため、信長が活躍する時代になってからが駆け足になってしまったように思う。
それと、不要論が展開されていた門脇麦が演じる架空の人物の駒だけど、たしかにいなくてもよかったように思う。
ちょっと都合がよすぎる役回りで、またせっかくの重圧なドラマなのに、彼女が登場すると軽くなってしまってたように思う。

最後、光秀が生き残ってるようなシーンがあったけど、あれは似た人であって別人だと思う。
というか、僕はそう解釈している。

明日からは新ドラマが始まる。
これも楽しみだ。

ディスカバービートルズ その34

2021年02月12日 | ビートルズ


2月7日放送のディスカバービートルズは、アルバム「アビーロード」からA面だった。
ビートルズの名盤といえば、たいていサージェントペパーかリボルバーか、このアビーロードがあげられる。

少し前まで僕はリボルバー派だったけど、ここ最近はアビーロードが一番名盤と呼ぶにふさわしいかなと思ってる。
メンバーそれぞれの心が別の方向を向いているなか、ここまでの作品を作ってしまうのは、ビートルズの底力を感じる。

今回のA面だけど、まさに粒揃いだといえる。
最初の5曲はどれもシングルカットすれば大ヒットしそうな完成度だし、6曲目はある意味プログレッシブロックである。
ジョン2曲、ポール2曲、ジョージとリンゴが1曲づつというバランスも良い。
そして、これらの曲は各メンバーの個性がうまく表現されている。
もっともポップなのはポールで、リンゴはカントリー調、ジョージは今回は王道バラード、ジョンは前衛風だけどそこまで難解ではない。
このバランス感覚は見事なもので、なかなかここまでの完成度でこんなことが出来るバンドはないだろう。

今日はこちらの紹介。
ビートルズはイギリスのリバプール出身であることは有名だけど、アメリカ人から見た場合、イギリスなまりの英語どころが、リパプールなまりの英語ってどうなの?という疑問に答えている動画である。
かなりわかりやすく、しかもリバプールなまりの英語を日本語化するというビックリのやり方で説明してくれている。
僕は中学生の頃、英語の発音をビートルズで学ぼうとしたけれど、けっこう学校で習う発音と違うよなーと思ってた。
こういうことだったのか、と勉強になる動画である。

ビートルズの英語の訛りを日本語で再現してみた(リヴァプール)