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Music Mania

No Music No Life

バックビート真理教

2025年05月03日 | 音楽
バックビート信者という人たちがいる。
どういう人たちかというと、YouTubeで音楽関係の配信をしているプロミュージシャンや楽器講師の人、はたまた世界的なミュージシャンに対しても「あなたは全然バックビートが出来ていない」と批判する素人の人たちである。
そう、プロミュージシャンにド素人がイチャモンをつけているのだ。

ではバックビートってなんなのか?
僕は知りません。
なので、彼らバックビート真理教の教祖であるマツムラとかいう人の動画を見てみた。
すると日本語がヘタすぎて何を言ってるのかさっぱりわからない。
なんとなく、日本人のリズムはダメ、アマチュアはもちろん、ほとんどのプロもダメ。
対して、欧米人、とくに黒人のリズムはバックビートが効いててしっくりくるということだった。
肝心のバックビートとはなんぞや?というのは彼の言葉からは理解出来なかった。

僕に言わせれば、バックビートうんぬんより、まずは小学校から国語を勉強し直せ、と思うんだけど、それはまあ置いとこう。
彼の言葉が理解出来る人からすると、確かにこの人の演奏のリズム感はいいらしい。

何人かのプロミュージシャンは、バックビートとは2泊目、4泊目を強調したリズムであるという。
そして、バックビートの効いた演奏動画をあげている。
すると、必ずといっていいほど、バックビート信者がワッと押し寄せてきて、コメント欄に「バックビートではないです」だの「「理解していない」だの文句を書き込むのだ。
もちろん彼らは自分の動画はアップしない。

ここで改めてバックビートとは何なのかを考える。

アメリカ人ミュージシャンとセッションしたことのある人で、なにか日本人とは違うノリを感じるという人は多い。
おそらくそれがバックビートで、非常に感覚的なもので、感じない人は感じないというもの。
これってわりとプラシーボ的なこともあって、YouTubeでプロミュージシャンがバックビートを効かせた演奏をやっても日本人というだけで、バックビートを感じられない、というのはあると思う。
おそらく、全く同じ演奏でもアフリカンアメリカンな人が弾いてたらバックビートがある、とかいう気がする。

バックビート真理教の教祖サマであるマツムラ氏はあまりに上から目線でエラそうでアクが強いので、氏を交えた対談を見てみた。
(マツムラ氏抜きの対談だと信者が違うというだろうから)
すると、マツムラ氏以外の人の話はわかりやすくすんなり入ってくるので、少しだけわかる気がする。

対談の初めの方でマツムラ氏は「日本の音楽が大嫌いだった」と言ってる。
ここがとても面白いところで、彼は音楽をメロディーではなくリズムで聴いている、ということ。
なぜ自分は日本の音楽が嫌いなのか、なぜアメリカの音楽はすんなり受け入れられるかを考えたら、リズム感の違いだったという。
たぶん、多くの日本人はリズム感の違いなんてわからないだろう。
僕なんて、歌謡曲とかJ-POP大好きだったし、並行して英米のロックやポップスもたくさん聴いてたけど、違和感など無かった。
たしかに当時はあまりブラックミュージックを聴いてなかったというのはあるかもしれないが。

というわけで

バックビートを感じる感じない、とか、バックビート習得しました、とかは面倒なので触れてはいけない

ということがわかった。

そんなことより、日本の音楽も欧米の音楽も、良いものは良い、でいいのだ。
日本に住む日本人が日本の音楽大嫌いという感覚(たとえそれが正論でも)より、日本の音楽を聴いて感動している大半の人の方が、より音楽的だと思う。


【バックビート対談】洋楽のリズムを語る(松村敬史さん×ジオングさん×山北弘一)
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