Music Mania

No Music No Life

クイーンにはまる

2019年01月26日 | 音楽
やられた。
まんまとやられましたよ、ホントに。
先週見た「ボヘミアンラプソディー」は、僕のクイーンスイッチを入れてしまったようだ。

僕はクイーンについてはニワカだと思ってる。
ニワカのわりに、15歳くらいのとき当時の新譜「ホットスペース」を聴いたのが最初で、「グレイテストヒッツ1」のレコードを友人から借り、「ジャズ」のレコードを買った。
そう、30年以上前からクイーンは聴いてたのだ。
でも、正直言ってスイッチが入らなかったのだ。
良いとは思ってた。
偉大なバンドだと思うし、同時期の英国ロックバンドと比べても劣らない。
だけど、それ以上深く聴こうとは思わなかった。
ここ10年くらいの間に最初の2枚とオペラ座の夜も聴いてきたけど、心を揺さぶることがなかった。

それが、である。
映画を見終わった途端、無性にクイーンが聴きたくなり、10年ぶりくらいにタワレコでCDを買って帰ったのだった。



グレイテスト・ヒッツの1と2がセットになったものでとってもお得である。
1はクイーンが最も勢いのあった時期で、いわゆるクイーンらしい曲や、有名曲が揃っている。
2は、80年代に対応するためポップ化と熟成を重ねた時期で、新しいファンが増えた代わりに昔からのファンは少なくなったと言われる。

映画を見て以来、クイーンばかり聴いている。
YouTubeで昔のライブ動画も見てるし、映画のハイライトになったライブエイドも見てる。
この症状は僕だけではなく、映画のヒットでクイーンの過去のアルバムが売れに売れているという。
しばらくは僕もクイーンに浸ってみようと思ってる。
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映画ボヘミアン・ラプソディー

2019年01月19日 | 音楽
というわけで見てきました。
すごく良かったです。
涙出ました。

僕はわりとミュージシャンの伝記映画みたいなのをよく見るんだけど、この手の映画として非常によく出来てる。
ロック伝記映画の最高傑作と言っていい。

たいていこの手の映画は、そのミュージシャンを知らないと面白くないことが多い。
かといってよく知る人が見ても、何かが違ってたり、肝心な部分が省略されてたり、どうでもいいところに時間をかけすぎてたりして楽しめなかったりする。
その点この映画は、全く知らない人からそれなりによく知る人まで楽しめるように出来てると思う。
(あまりにも知りすぎてる人からは不評のようだけど)

僕はクイーンについては、ベーシックな知識と代表曲と、アルバム5枚(クイーン、クイーン2、オペラ座、ジャズ、ホットスペース)を聴いてるだけだ。
でも、これくらいが一番楽しめる層なのかもしれない。

この映画のクオリティーの高さは、まずメンバー全員よく似ていることだ。
とくにギター、ブライアン・メイは瓜二つといっていい。
容姿が似ているだけでなく、動きまでとてもよく研究されていて、普通にクイーンのステージとして見れてしまう。
それと、音楽だけでなく、フレディの恋愛事情もスポットが当てられ、ご存知のように不治の病に感染してしまう。
そしてライブエイドのシーン。
フレディの残された命の時間と、ボヘミアンラプソディーの歌詞がオーバーラップする。
ライブ終了で幕を閉じるという清さもいい。

まだギリギリ間に合うかので、興味ある方は見て損はないです。
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ニワカは黙ってろオッサン

2019年01月12日 | 音楽
いつも読んでくださってる方のなかにはこう思ってる人もいるに違いない。
「オマエはいつになったら映画ボヘミアンラプソディーの感想を書くんだ?」と。

空前の大ヒット映画となったボヘミアンラプソディー。
もちろん、人気が高いからあえて書かない、みたいな幼稚なアマノジャク性はない。
僕が感想を書かない最大の、そしてたった一つの理由、それは、まだ見ていないからである。
要するに書かないのではなく、書けないのである。

とても興味はあるし、見に行くつもりでもいた。
ただ普段あまり映画を見に行く習慣がないので、タイミングを逃すと見に行くのが面倒になってしまったのである。
で、いつのまにか「ま、いいか」となってしまったのだ。

ところで、この映画がすごくヒットして、クイーンを知らない若い世代にも絶賛されてるという。
そうなると必ず出てくるのが「ニワカは黙ってろオッサン」である。
この「ニワカは黙ってろオッサン」は、若い世代が映画で初めてクイーンを知って、ネットで知った知識を語ってたりするのが許せないらしい。
数年前に上映されたマイケル・ジャクソンの「This is it」のときにもこういうオッサンいたけどね。

ニワカが増えるほど、クイーンを知らない人でも感動するほど、この映画はよく出来ている反面、クイーンに詳しすぎる人からすると「いや、そこはちょっと違う」というような部分が気になるらしい。

と、ニワカは黙ってろどころか、見てすらいない人間が言えることは何もありませんが。
さて、ええかげん見に行かねばならんな。
シニア割引で。
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さて、シン・リジィでも聴こうか

2019年01月05日 | 音楽
今年のロック初めはシン・リジィである。
というのも、年末の大掃除のBGMをYouTubeで探してたらたまたまこんな動画を発見してしまったからである。
それが1975年のダブリン、ナショナルスタジアムでのライブだ。

シン・リジィがツインギター体制になって間もない頃のライブで、アルバムでいえば「ファイティング」発表時だ。
この頃のリジィが一番リジィ濃度が高く、いかにもリジィ的である。

この独特のロックサウンドが独特に聴こえる最大要因はフィル・ライノットの歌だろう。
決してハイトーンでシャウトなんてしないし、プロ歌手として声域は狭いし、いわゆるメロディーメーカーというほどメロディアスな歌メロじゃないし、おまけに字余りときてる。
そしてお世辞にも美声には程遠い。
ついでに人相も悪い。
もしフィル・ライノットが少年時代、先生に「将来は歌手になるのが夢です」なんて言っても、オマエには才能がないからやめとけ、と言われるに違いない。
しかし、彼は自分の声で、自分にしか歌えない、というか自分の声が一番しっくりくるメロディーでロックを歌い、それを多くの人々に納得させた。

フィルは自分の声域の狭さを補うためかどうか知らないけれど、替わりに二本のギターが印象的なメロディーをハモって弾くというスタイルを確立させた。
この二人のギタリストのバランスが最も良いのが、このスコット・ゴーハムとブライアン・ロバートソンの時期だろう。
ブライアン脱退以降はいろいろなスタープレイヤーか出入りしてたけど(もちろんそれはそれでとてもいいんだけど)、この時期ならではの味があると思う。

というわけで、この動画だ。
パート1と2にわかれてるけど、全部見ても1時間にもならないので、フルコンサートではないのだろう。
フィルのMCのあとカウントからスタートする。
とても過小評価されてるドラマー、ブライアン・ダウニーのリズムが入ると、それだけでもうリジィっぽさが滲み出てくる。
コード進行もリジィしてるし、なんといってもフィルが「ファインッグァー!」とガナリ声をあげれば、「やっぱコレだな」という気になる。
3曲目の「Wild One」で哀愁のツインギターが聴けるけど、こういう味ってこのバンドならではだと思う。
後半戦ではブライアンのドラムソロがあるけど、かなりスゴイ。
この人は地味キャラで普段はまるで目立たないんだけど、実はバカウマなんです。

シン・リジィというバンドは70年代から80年代初めころまで一気に駆け抜けて伝説を作ったけれど、当時はそこまで評価されてなかったように思う。
いや、世界的にそれなりに売れてたし、何度か来日公演も行ってるしで、評価はされてたんだけど、今みたいに「ロックの通が聴くロック」みたいな空気はなかった。
肝心のフィルが早世してしまって、それから評価が高まったんだろうな。


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