Music Mania

No Music No Life

AORな休日

2013年02月24日 | 音楽

JFN系列のFM局でユキ・ラインハートの「AOR」という番組がある。
これはDJのユキがおしゃべりの合間にAORの名曲を流すという内容なのだが、時間があえばよく聴いている。

70年代後半頃、ビートルズで育った世代が大人になり、このままロックを聴き続けてていいのか、という問題に突き当たる。
もういい年なのに「あの娘はオレのものだぜ、イエー!」とか「朝まで踊ろうぜ、ベイベー!」みたいな曲を聴いてるのは恥ずかしくないのだろうか?
かといって、クラシックは固い、ジャズは肌に合わない、ブルースやカントリーはオッサン臭い、どうすればいいんだ?
という人たちに向けた大人のロックが「AOR」の成り立ちだと思う。

今日はそんなAORの名曲をユキ・ラインハートにかわってお届けしよう。

AORといえばボズ・スキャッグスの「シルク・ディグリーズ」がその代表とされるが、僕にとってはスティーリー・ダンだ。
2000年のグラミー賞受賞アルバム「トゥ・アゲインスト・ネイチャー」から「ジャイニー・ランナウェイ」。

Steely Dan ★ Janie Runaway ★ Josie @ live 720p 4:3 HD Featured DTS Audio


スティーリー・ダンときたら次はドナルド・フェイゲンだ。
ここは定番「ナイト・フライ」から「グリーン・フラワー・ストリート」。

Donald Fagen Green Flower Street


後期ドゥービー・ブラザーズから「ホワット・ア・フール・ビリーヴス」。
野性味あふれる豪快なロックを演奏していた初期もいいが、僕は都会的でソウルフルな後期のほうが好きだ。
これは有名曲で、テレビでも頻繁に流れているので知ってる人も多いだろう。

Doobie Brothers- What A fool Believes


グレッグ・レイクのソロ・アルバムから1曲聴いていただこう。
このアルバムは、ゲイリー・ムーアやTOTOのメンバーなど豪華な演奏陣でレコーディングされ、レイクのアダルト・テイストあふれるボーカルが楽しめる好盤なのだが、過少評価されている。
この曲でギターを弾いているのは、最初はスティーブ・ルカサーかと思ったが、どうもゲイリー・ムーアのようだ。
グレッグ・レイク「イット・ハーツ」

Greg Lake - It Hurts


TOTOの1枚目はAORっぽい曲が多い。
2枚目はプログレ、3枚目はハードロック、4枚目は産業ロックに進化するなか、一番地味だが味わい深いのは1stアルバムかもしれない。
その中からセンスあふれるこの曲「ジョージー・ポージー」

Toto - Georgy Porgy

第55回グラミー賞

2013年02月23日 | 音楽
第55回グラミー賞授賞式が11日ロサンゼルスで開催され、ゴティエの「サムバディ・ザット・アイ・ユーズド・トゥ・ノウ」が年間最優秀レコードに輝いた。
この曲は僕もラジオで何度か聴いたことがあり、個性的でワールド・ミュージックっぽい雰囲気が素敵な曲だ。

Gotye - Somebody That I Used To Know (feat. Kimbra) - official video


このゴティエという人物だが、以前日本にホームステイしていたことがあるらしく、日本語がとても上手だ。
ステイ先は三重県の津市で、市内の高田高校に通っていたらしい。
観光先では伊賀市の忍者屋敷をとても気に入っていたようで、地元民としては嬉しいものだ。
また、外国人としては珍しく味噌汁や納豆も好物だったという。

今回のグラミー賞受賞曲は2012年最も売れたシングルで、1300万枚を突破したという。
また、この曲を含むアルバム「メイキング・ミラーズ」は最優秀オルタナティブ・ミュージック・アルバム賞を受賞した。

今回、僕はゴティエの楽曲をyoutubeでランダムに10曲ほど聴いてみたが、U2をさらにポップにモダンにしたような印象だった。

ちなみに年間最優秀楽曲賞はFUN.の「伝説のヤングマン」だ。
これも素晴らしくいい曲。
美しいメロディ、コード進行、そしてハイトーンを駆使した特長あるサビなど聴き所が多いのでぜひ、お聞きあれ。

FUN. We are young


英雄になったならず者

2013年02月17日 | 音楽


2月19日はAC/DCのボーカリスト、ボン・スコットの命日だ。
1980年、世界制覇を目前にしてこの世を去った。
ボンは今もAC/DCのメンバーである。
ライブのセットリストの半数近くをボン時代の曲が占め、2003年ロックの殿堂授賞式には、ボンの家族がバンドメンバーと共に出席した。

もしロック界一の不良を決めるとすれば、ボンはその候補に入るに違いない。
生前にはいろいろな伝説がある。
本当かウソかは別として、ざっと並べてみよう。

・AC/DCに入る前は何年も刑務所に入っていた
・レイプ犯だった
・窃盗犯だった
・どこも雇ってくれないので軍隊に入ろうとしたら、あまりの素行不良のため断られた
・字が読めない
・話せる言葉は shit, pussy, fuck の三語しかない
・お尻の左右にACとDCの刺青がある
・一晩に10人の女とやった
・体重120キロを超える女とやってそれを歌詞にした

そんなワイルド男のボンだが、一度マイクを握ってステージに立てば、最強(最凶?)のロックンローラーになるのである。
「ロック魂」「ギター殺人事件」「地獄のハイウェイ」と立て続けに名盤を発表し、人気がグイグイ上がっていく最中、ボンはいってしまった。
その日の夜もボンは浴びるように酒を飲んだあとクルマの中で寝ていたら、嘔吐物を喉に詰まらせて窒息死してしまったのだ。

ボンの死後発表されたアルバム「バック・イン・ブラック」は4900万枚を売り上げ、全世界で歴代2番目に売れたアルバムとして知られている。
このアルバムのボーカルはブライアンだが、ボンがボーカルだったとしても売り上げは変わらなかっただろう。
本当に世界制覇目前にあの世へ旅立ってしまったのだ。

現在、彼らが活動をスタートさせたオーストラリアには、ボンの銅像がある。
昨年9月には、彼の生まれ故郷であるスコットランドにも銅像が建造されることが発表された。
ボンの墓は、有名な観光地として世界中から多くの人が訪れ、今やオーストラリアで一番訪問者の多い墓だといわれる。
そして政府はこの墓を重要建造物として保護の対象にし、さらに文化遺産になったという。
他には、ボンの生涯を描いた伝記映画も製作されているらしい。

素行不良のワルだった男が、ロックンロール1本で英雄になったのであった。





AC/DC - Rocker (1977 UK TV Appearance) ~ HIGH QUALITY HQ ~

ライブ会場男女比率

2013年02月16日 | 音楽
最近は年に1回くらいしかライブを見に行っていないが、基本的に僕の行くライブの客席は男が多い。
とくに男性比率が高かったのはキング・クリムゾンとAC/DCで、9割男だったと思う。
オッサン比率が高いともいうが。

逆にキッスやマイケル・シェンカーは男女比6対4くらいで、女性比率が増える。
おそらくクイーン、エアロスミス、ボン・ジョビあたりもこれくらいだろう。
理由は簡単だ。
彼らはルックスがいい、あるいは良かったからである。

では、邦楽を中心にいろいろなアーティストのライブ男女比を調べてみた。

嵐:1対9
SMAP:1対9
TOKIO:3対7
東方神起:2対8

当然だが、ジャニーズのファンの大半は女性だ。
数少ない男性客も、彼女や奥さんの付き添いで来ている可能性が高い。
それでもTOKIOの男性率の高さは、やはりバンドだからだろうか?
また韓流グループの場合、ジャニーズとは違う感覚があるのか、少しだけ男性ファンもいるようだ。

AKB48:8対2
モーニング娘。:8対2
ももいろクローバーZ:7対3
KARA:5対5

これも当たり前のように、女性アイドルのファンは男性が中心である。
それでも、女性のほうが同姓アイドルに対する許容があるようで、男女比はジャニーズ系よりも同性が多い。
KARAについては、日本のアイドルのような少女趣味ではないところが女性に受けているのかもしれない。

矢沢永吉:8対2
長渕剛:7対3
福山雅治:2対8
槇原敬之:5対5

男っぽさを売りにしている矢沢や長渕は、やはり男性ファンが多い。
それに対して、色男の福山は、まるでアイドル歌手のような男女比であるところが面白い。
では色男でもなく男っぽくもない槇原はというと、男女半々のようだ。

安室奈美恵:3対7
西野カナ:5対5
パヒューム:5対5
aiko:6対4

安室は女性から見てかっこいい女ということで、女性比率が高い。
西野カナあたりになると男女半々だが、アイドルっぽいパヒュームに女性ファンが多いのは意外だった。

ラルク・アン・シエル:4対6
ルナシー:4対6
ガゼット:2対8
シド:1対9
ゴールデン・ボンバー:1対9

V系バンドはやはり女性比率が高い。
それでもラルクやルナシーなどベテランバンドは、男性ファンも多いようだ。

Mr.チルドレン:4対6
いきものがかり:5対5
ゆず:3対7
サカナクション:5対5

ミスチルとゆずは、若干女性が多いが男性ファンもついてきているのはさすがだ。
男女混成のいきものがかりとサカナクションが、男女半々なのは面白い結果だと思う。

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ところかわれば高級品

2013年02月10日 | 日常
先日中国にいる友人が、スマートホンを買ったのでいつでもインターネットが出来る、と喜んでいた。
それまで中国でのネット事情はネットカフェが主流だったのだが、今や世界一のスマートホン大国である。
僕も昨年の夏からアップル社のアイフォンを使っているというと「アイフォン?それはすごい、うらやましい、お金持ち」と大変驚かれた。

日本ではアイフォンを使おうが、それ以外のスマートホンを使おうが差は無い。
むしろ、アイフォンのほうが使用料金が安くて経済的な気がする。
しかし中国ではかなり違うようだ。

現在中国でアイフォン5の販売価格は5288元、日本円にすると6万8000円くらいだ。
この時点ですでに日本での価格より高い。
中国での大卒初任給の平均は1010元(13,000円)、経済的に豊かな南部沿岸地域では日本円で3万~4万くらい。
対して日本の大卒初任給は平均で20万弱だ。

わかりやすくするため、中国での給料は日本の10分の1ということにしよう。
となると、中国でのアイフォン5は日本の貨幣価値に換算すると68万円ということになる。
たしかにこれはあまりにも高額で、こんなのを使ってる人は「スゴイ、うらやましい、お金持ち」だ。

中国製のスマートホンについては1000元以下で買えるらしい。
これならなんとか買えるだろう(それでも高いが)。

現在、中国製のスマートホンでメールを送信したとき「從我的 iPhone 傳送(私のアイフォンから送信)」と表示されるサービスがあるという。
それも有料で。
そこまでして見栄をはりたいか?と思うが。