山形県手をつなぐ育成会 日々徒然なること

育成会の事、関係ないことも勝手につぶやきます

◆東北ブロック協議会(仙台市にて)

2012年07月11日 | 業務
7月10日(火)午前10:30~ 仙台市産業・情報プラザ AERにおいて
全日本手をつなぐ育成会の片桐副理事長と、事業所協議会の運営委員長にもおいでいただき
東北ブロック協議会が行われました。

午前中は、分科会ということで各県会長・理事長たちの会と
事務局長、事務局員たちの会とに分かれての会議でした。

東北ブロックの事務局が集まってこのような会を開催したのは今回が初めての事で
お互いの顔が見えるところで、話し合う重要さというものを感じる事が出来ました。

これからは、東北ブロックの育成会に連絡するときも、「あ!あの方だな」と
分かるので、話も、質問などもしやすくなるだろうと思いました。

午後からは全大会だったのですが、その前に今回のお弁当はとっても豪華でした。

今回、お弁当を作っていただいたのは「ソレイユ」さんと言って、
昨年の震災で被災した事業所が、なんとか再建して頑張っている事業所さんでした。
しょうがいのある本人さんの他、親御さんたちも一緒に働いているそうで
お昼にお弁当を間に合わせるために、午前3時には出勤するのだとお聞きし、
とっても驚いてしまいました。
今回は1,000円のお弁当だったのですが、品数も多くとても美味しかったのですが
すごいボリュームで、ほとんどの方が食べきることができずにギブアップでした。

午後からは全日本の副理事長をはじめ、全員での会議を行いました。







午前午後を通して感じたことは、本人たちの活動が圧倒的に山形県は遅れているということでした。

各県の話を聞いて、取り組まなくてはならない事が明確に見えてきた会議となりました(F)

障害者は世の中に迷惑を掛けないと生きていけない

2012年07月11日 | 地域福祉

 「心のバリアフリー化」を図るための研究報告書が発行された。
 次のタイトル書である。

 心のバリアフリー化に関する促進・啓発事業企画実行委員会 委員長 坂巻 熙(さかまき ひろむ)編「平成22年度心のバリアフリー化に関する促進・啓発事業」平成24(2012)年2月29日刊(社会福祉法人 日本身体障害者団体連合会)

 本誌の「第2章 座談会 心のバリアフリーに関するアンケート調査をめぐって」(p.63~p.107)から興味深い発言を引用する。
 その第16回目。
 坂巻 熙氏(淑徳大学名誉教授、元毎日新聞社論説委員)は、障害者は世の中に迷惑掛けないと生きていけないと主張する人のことを以下のように紹介する。(p.106)
                 
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【引用始め】(p.106)

 坂巻:
 世の中を変えていくのは、やはり障害者本人です。
 新聞記者時代の忘れられない人に、成瀬さんといって、ひと欄に書いたんですけれども。
 重度の脳性まひの方なんですが、毎週銀座に行くって言うんです。
 「俺は、人に迷惑を掛けに行くんだ。」って、こう言うんですよ。
 要するに、人に迷惑を掛けちゃいけないんじゃなく、障害者がこの世で生きていく上には、迷惑を掛けないと生きていけないんだ。
 だから、わざわざ人に「お願いします。」と言って、車いすを押してもらって銀座に行って、段差の時は、「すみません、持ち上げてください。」と言えば、10人に1人ぐらいは声を掛けて手伝ってくれる人がいる。
 「それが俺の仕事なんだ。おれは年金で暮らしているけれども、ちゃんと仕事をしているんだ。」って言われて、「なるほど。」と、目が覚めたんですけれども。
 障害者自身が、心のバリアフリーを変えていくための動きを、どうやって具体化していくかが、とても大事だろう。
 具体的に相談員や障害者の方が、先頭に立って、世の中を変えていく。
 具体的にどういう活動をしたのかという実例を、どんどん出していっていただきたい。
                           
【引用終わり】

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 バリアフリー化が不十分だと主張するのは、直接利害が生ずる障がい者本人やそれに関係する人たちだと説得力がある。
 それも具体的な行動や事実でもってやるしかない。
 上記の例のように行動できる人はまれである。
 しかし、そういう過激な人が先鞭をつけていくのだろう。
 世の中の流れに棹さすには思いきった行動も必要な時がある。
 ただ、誰もが思いきった行動をしていてはかえって反発も招きかねない。
 適度な対応も考えながら、できるところから徐々にバリアフリー化に向けて、多くの人たちの理解と協力が得られるようにすべきである。
 それを先導するのは、障がい者本人であり、その関係者なのだ。
 第三者がやってくれるわけでない。 
 (ケー)