山形県手をつなぐ育成会 日々徒然なること

育成会の事、関係ないことも勝手につぶやきます

就職希望の多い本人たち

2012年07月24日 | 研修会

第24回山形県知的しょうがい者福祉大会(平成24年7月29日・日曜日・村山市民会館)開催まであと5日とせまった。

 大会テーマは「みんなで地域生活を充実させよう」である。

 大会当日(平成24年7月29日・日曜日)の午前中は、分科会から始まる。
 育成会分科会と本人分科会に分かれて行う。

 本人分科会は、知的しょうがいのある人たちが集まって行う。
 本人分科会テーマは「しぶんたちのなやみや困ったことをどう解決するか?」
 8人の人たちに体験発表をお願いしている。
 発表テーマは、「各世代・性別・各立場での悩み・問題」に関して、事前に原稿を提出したもらった。
 8人の発表原稿の概要は次のとおりである。

体験発表の概要

1 通所施設利用者(男)
 網膜色素変性症と夜盲症のしょうがいもあって夜になると見えにくくなる。今、サッカーJ2上位にいるモンテディオ山形大ファン。夜の試合を見に行くことができないのが残念。将来、就職できるように通所施設でがんばって働いている。

2 通所施設利用者(女)
 現在、通所施設で給食の配膳・片づけ、掃除の仕事をしている。将来、就職したい。また、一人暮らしもしたい。
 
3 特別支援学校高等部生徒(男)
 中学時代引きこもりだった。でも、高等部に入学して誰とでも話しすることができるようになった。現場実習をやってみて、卒業後就職できるかなあと心配になっている。卒業までしっかり仕事できるようにしたい。

4 特別支援学校高等部生徒(女)
 中学校時代に内ズックを同級生からかくされて困ったことがあった。高等部入学後、ことばづかいが良くなった。卒業後は就職したいので、今からそのためにがんばりたい。

5 就労している人(女)
 製造会社の掃除を始めて7年目。始めはわからないことばかりで大変だった。上司に相談するようになり、仕事にもなれて心配事がだんだん減ってきた。周りに相談を親身になって聴いてくれる人たちがいるので安心。

6 就労している人(男)
 レストランの掃除をやっている。そこに採用された時はすごくうれしかった。掃除の仕方も少しずつ覚えている。「きれいにしてくれてありがとう」とお礼を言われると、もっときれいにしようと思う。

7 ケアホーム利用者(女)
 ケアホームの生活では、人から自分の部屋に入られるのが嫌だし、食事の味付けも好みでないときがある。いっしょに住んでいる人たちともっともっと仲良く生活したい。

8 グループホーム利用者(男)
 グループホーム生活で休日の外出は楽しい。でも、利用者どうしでけんかになったりする。世話人さんがいない時は特に困ってしまう。

 以上、就職がみなさんの大きな希望である。そのために、困ったら相談する。相談のしかたがわからないと思っている人が多い。
 また、いっしょに生活していると、互いにけんかしてしまってする。けんかしたくなくても、それにまきこまれてしまう。そんなとき、どうすればいいか。

助言者及び司会者
 
 8人の体験発表者に対して、アドバイスしてくれる助言者が6人いる。
 きっと、その人たちが解決に導く方策をおしえてくれるはず。

 さらに、体験発表者の発言を引き出し、どんなことで困っているか明らかにしてくれる司会者は、サポートセンター所長さんである。
 (ケー)