山形県手をつなぐ育成会 日々徒然なること

育成会の事、関係ないことも勝手につぶやきます

◆事務局よりおしらせ

2012年07月09日 | 業務
山形県手をつなぐ育成会事務局からのお知らせです。

明日、7月10日(火)は宮城県仙台市において
東北ブロック協議会開催のため、田中理事長他
事務局全員が出席のため、1日留守になります。

ご用の方は、留守番電話にメッセージをいただくか
FAXをお願いいたします。
ご迷惑をお掛けしますが、よろしくお願い致します


明後日、7月11日(水)午後は、村山市民会館において
「第24回山形県知的しょうがい者福祉大会」の第2回実行委員会
開かれますので、午後から留守になります。

ご用の方は、留守番電話にメッセージをいただくか
FAXをお願いいたします。
ご迷惑をお掛けしますが、よろしくお願い致します。





障害者施設建設に地元民反対

2012年07月09日 | 地域福祉

 「心のバリアフリー化」を図るための研究報告書が発行された。
 次のタイトル書である。

 心のバリアフリー化に関する促進・啓発事業企画実行委員会 委員長 坂巻 熙(さかまき ひろむ)編「平成22年度心のバリアフリー化に関する促進・啓発事業」平成24(2012)年2月29日刊(社会福祉法人 日本身体障害者団体連合会)

 本誌の「第2章 座談会 心のバリアフリーに関するアンケート調査をめぐって」(p.63~p.107)から興味深い発言を引用する。
 その第14回目。
 坂巻 熙氏(淑徳大学名誉教授、元毎日新聞社論説委員)は、障害者施設や老人ホームを建設しようとすると地元民は山の中につくればいいと反対する人たちも多いと、以下のように指摘する。(p.105)
                 
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【引用始め】(p.105)

 坂巻:
 障害者だけじゃないでね、老人ホームもそうなんですけれでも、行政が、「必ず近隣の了解を取れ。」という行政指導をかける。
 渋谷で老人ホームを作るのにかかわったんですが、必ず反対が出てくる。
 障害者の施設や老人施設は、誰もいない山の中につくればいいって、そういう人が出てくる。
 それを説得する理論を持たなければいけない。
 「作らせてちょうだい、お願いしますよ」ではなく、ここにあって当たり前なんだというような発想で説得する力を、関係者は持たなければいけない。
 選挙権の場合もそうです。
 うちの施設は42人の知的障害者がいる。
 選挙好きなんです。
 僕は、町会議員の選挙の時に候補者に「うちの施設に来て宣伝しなさい。」と言った。
 すると、みんな目じゃない。
 障害者40人ぐらいは票に関係ないと思っていた。
 そこで、「一人の障害者には、親もいるし兄弟姉妹もいる。一人3票も4票にもなる。200票ぐらいで当選するんだから。」と言ったら、みんな来て、ちらしをまいて、名刺をまき散らして「よろしくお願いします」って。
 今まで無視されていた障害者が、そういうところで存在を確認する。
 そういう意味では、障害者の側からの働きかけが非常に弱かった。
                         
【引用終わり】

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 障がい者自ら社会を動かす力があることを知ることである。
 障がい者側も受け身で何でもしてもらう立場に満足していた。
 それだけでは、世の中を変えることができない。
 積極的に発信し、発言してゆく。
 街中に施設建設の必要性を訴え、一つずつ認められる雰囲気を作っていく。
 その実績が増えていけば、だんだんと反対者も減少していく。
 そうした雰囲気ができるまで忍耐強い運動を重ねることだろう。 
 (ケー)