gooニュースを始め、いろいろなネットニュースで一斉に配信されたこの記事に曳かれた。
それは、日本サッカー界やJリーグでの最高の選手についてだ。
多くの識者が口を揃えるのは、元浦和レッズのエメルソンだという。
興味を持って、グーグルで追跡してみた。
◆本名はマルシオ・パッソス・ジ・アルブケリゲという
彼はブラジルのスラム街で生まれ育った。
上下水道がないのは勿論、ゴミと石ころだらけの道でサッカーを覚え、そこでは一番サッカーがうまかった。
そして、サッカーのプロになり、母親に家をプレゼントするのが夢だった。
だが、プロ入団テストには何度も落ち続け、母親がみかねて出生届を偽造して3歳若返らせたという。
18才でありながら、15歳のエメルソンとしてテストを受けさせ、そして合格しプロ生活が始まったのだ。
年齢詐称がばれる直前に、J2のコンサドーレ札幌に移籍、そこで得点王となりJ1の川崎フロンターレに移籍する。
さらに、浦和レッズに移籍しここでも得点王だ。
それぞれ元日本代表の各氏が述懐する。
(MF内田)速い、強い、上手い、あこがれてそのスタイルを真似していました。
(F佐藤寿人)超次元で、なんでも一人でできちゃう。
(F岡野)練習には来ないけど、試合ではハットトリック(1試合で3得点)しちゃう。
(F福田)彼を見て、現役を辞める決断をした。
(DF岩本)1対1では、彼からは絶対にボールはとれない。
そんな彼が、なぜヨーロッパの舞台で活躍しなかったのだろうか。
それには、二つの理由があるようだ。
イタリアセリエAのインテルや、イングランドプレミアリーグのマンチェスターUからのオファーもたしかに来ていた。
その一つは練習嫌いで、実力はピカ一でも「厳しいところでサッカーをやるのは嫌だ」という怠惰な一面。
そしてもう一つは、Jリーグでの成功を続け、スラムから抜け出し母親に家を購入し、自らの生涯の生活の金を稼ぎたかったからだ。
そんな彼に、「なぜ世界のサッカーに挑戦しなかったんだい」とは言えない。
怠惰でもあったが、悲しい事情もあったのだ。
→一人のサッカー選手にもいろいろな事情があるものですね。
社会でも、自らの制約条件のために、何かを諦めるというのは、よく聞く話ですよね。
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