たしか大正時代のお生まれだったと記憶する佐藤愛子女史、まだご健在なのだろうか。
その、割と歯に衣着せぬ物言いが心地よく感ずる。
今日は、そんな中から。
◆考え違い
ずいぶんと長い間、考え違いをしていたことが、このごろやっとわかった。
(育った時代では)男というものは女よりも強いものだと教えられ、
まわりの大人の女たちが男に平伏しているのを見て育った私だ。
だから、男というものは心身ともに強いものであると信じ込んでいた。
たしかに、男一人の力で妻や何人もの子供の生活を守っているのであるから、
威張っていてもしょうがないとも思っていた。
しかしこの頃は、男が強いのは主として膂力(りょりょく:肉体の力)のみであることがわかってきた。
精神的な耐久力や我慢の力は女に及ばない。
男は小心で、寂しがりやの弱虫だと気付いた。
病気になった時の男の騒ぎようや、つらがりようを見ると、苦痛に耐える力がないことがよくわかる。
女をバカにした、「女子供」という言い方、
「嫉妬」という字は女偏だ、「姦しい」は女をみっつだ。
きっと男は女を恐れて必要以上に蔑視したのだろうし、男は本来狭量なのかもしれない。
→大正時代~昭和初期まではきっとそうだったのでしょうね、現在はそれとは明らかに違う令和です。
それでも、そんな化石化した考え違いをしている方々も多いのかもしれませんね。
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