私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

新旧86から思う

2016-10-17 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 今日のこと、新旧86の並んでいるのを見て、ちょいと感じていることを記してみる。  デザイン的には、新旧においてモチーフを引き継いでいる訳もなく、単に呼称やコンセプト的なイメージを踏襲したクルマだろう。新型(MC前)は、何度か軽いドライビングをしているが、まったくの私見たるインプレッションとして以下に記す。  新型86は、スバルが開発(といっても主導はトヨタだろうが)し、生産するFRスポーティカ . . . 本文を読む

チョーキング(白亜化)現象とは

2016-10-15 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 これは塗膜表面や樹脂表面が、長年の紫外線や熱、水などの環境により風化し、白ぽくなったりクリアー塗膜の場合は曇ったり、手で触ると粉状物が付着するという現象を生じることを指す。クルマの塗膜では、紫外線を直接受けやすいルーフやボンネットなどの水平面が、メタリック塗装のクリアー層が破壊され、ザラザラで艶感が失われている経年車は、現在でも良く見かけるものだ。クリアーだけだく、ソリッドでも同様に、ザラザラで . . . 本文を読む

木型屋さんの話

2016-10-15 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 私の住む隣町には、**木型とか**木工という町工場と共に**金型という様な工場が点在しており目に付く。それも昔に比べれば、数は減っている様だが、この木型とは、金型での量産に備えた試作品を作る工場のことだ。  ですから、メーカーでまず、木型で試作品を何種か作り、本作としての金型形状を決定し量産体制に入る訳なのだ。今の時代、金型屋さんも仕事量が減っている様だが、木型屋さんの仕事量も大幅に減っている . . . 本文を読む

バルブシートリセッションのこと

2016-10-14 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 この用語は、現在40以上の方とか、相当な旧車に乗っているマニアでメカニカルな知識がある方なら、その意味もお判りのことであろう。今回は、そんな用語聞いたことないよという方向けに記すものだ。  昔のクルマ(排ガス規制以前)は、例えガソリンがレギューラーもしくはハイオクの別なく、4エチル鉛がアンチノック剤として使用される前提で、エンジンが設計・製造されていた。ただ、ハイオクは、4エチル鉛の含有量が多 . . . 本文を読む

ブガッティ Type35のこと

2016-10-13 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 ブガッティと聞いてヴェィロンとか思い浮かべるのが普通なんだろうが、Type35がまず思い浮かぶ。このクルマは今から90年も前の1924年に登場したレーシングカーだ。通常ワークス製造のレーシングカーだと、ワークスにせよエンジンの供給を受けたプライベーターにせよ、複数参戦で予備車も入れて、せいぜい5、6台が製造台数となる。しかし、このType35は、初代が96台、Type35Aが139台(以下B、C . . . 本文を読む

ベンチマークのこと

2016-10-12 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 ベンチマークとは、ある基準点を定め、比較検討するために使われる言葉である。クルマの場合であれば、同等他車種の市場評価が高いクルマや自社の従来車をベンチマークにして、新型車の開発を行うなどよく行われているのだろう。  例えば、VWゴルフ1は、FFジアコーサドライブの完成型として非常に高い諸性能と市場評価を受けた訳だが、世界中の同クラスFF車を作るメーカーに与えたショックは大きなものだったと思える . . . 本文を読む

ダンプの覚醒剤運転事故に驚く

2016-10-12 | 事故と事件
 昨日、山梨県甲府市で生じたという大型ダンプの路外逸脱による事故だが、どうやら覚醒剤使用による運転だというから、驚き呆れる。近隣には住宅も多かった様だが、比較的郊外で密集もしてしなかったのか、最終的に横転したまま民家の敷地内でカーポートを壊して停止した様だ。見える範囲でニュース動画を見ると、横転以前に多数のガードレールや信号柱などを破壊しながら、何かに左前輪を強くぶつけてホイールが変形しているのが . . . 本文を読む

RASH/プライドと友情を鑑賞して思う

2016-10-10 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 誰かも題材に取り上げていたが、所有のDVDを改めて見た。この映画は、約40年前の実話を元に、再構成され描かれたものだ。実話としての主役は、ニキ・ラウダとジェームス・ハントだが、メインイベントはニュル(北コース)でのラウダの大事故と瀕死の大火傷、そして6週間後のグランプリに奇跡というか執念の復帰をしたこと。当時、遠い話と聞くも、凄まじいファイティング・スピリットだと驚いたものだ。その後、ラウダをヨ . . . 本文を読む

職人気質に思うこと

2016-10-08 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 写真は日本の名工に選ばれた方と、新幹線700系の先頭部の板金作り込み作業だ。(300系以降はアルミ外板)現在は、必用削り代を取ってアルミブロックを積層しておき、それを大型3軸制御のマシニングセンタ-で削り出すというNCの世界になっているそうだ。70年代以前のイタリア・カロツェリアでも、同様にアルミもしくは鋼板を叩き、曲げ、絞り、繋ぐという作業によって、ボデーを作り上げていたのだが、膨大な工数を生 . . . 本文を読む

ドエルアングルの昔話(アナログ旧車の高圧点火系のこと)

2016-10-07 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 現代車において、ドエルアングルというのは、ほぼ死語となったという感だ。まあまあクルマのメカに詳しい方でも、現在30代以前では、聞いたこもないという方もいるのかもしれない。現在のクルマは、軽トラでさえ、DI(ダイレクトイグニッション)化され、デストリビューターもポイントもない訳で、エンジンECU内部のパワートランジスタで、各気筒のイグニッションコイルの電流を断続させ、スパークプラグの火花点火を行っ . . . 本文を読む

ツインマフラーの不可思議?

2016-10-07 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 しばらく以前からのことだが、近年のクルマで気になることの一つがツインマフラーだ。これは、車両後部よりクルマを見ると、左右対称に排気管の出口が出ているものだ。当然、左右にメインマフラー(消音器)が装着されている場合が多いが、BMW等で横型配置のメインマフラーから左右に2本づつ排気管が出ているものもある。クルマをリフトアップしてマフラー配管を観察すると、メインマフラーの直ぐ前方で1本の排気管から左右 . . . 本文を読む

ライレーとちょっと塗装の話

2016-10-04 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 写真のクルマは、何年か前に比較的近くの美術館に日本刀の鑑賞に行った時、さりげなく見掛けたクルマだ。パッと見、英車だなとは思いつつも、名前が浮かんでこない。グリルエンブレムから「ライレー」と読めたが、帰宅してwik見ると、ライレーRMAという1950年代のクルマの様だ。写真では判り難いが、サイドウインドウから室内をチラと覗くと、センターピラーのインナーに木目のニス仕上げしたものが見える。つまり、こ . . . 本文を読む

カーデザインの困窮(雑感)

2016-10-04 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 このところの日本車だが、1BOX車など、やたら前面大面積メーキパーツだらけにしたフロントエンド(リヤもだが)を持つクルマが増えつつある様に感じる。一見豪華に見えるのかも知れんが、悪趣味かつ安直な安デザインの代表例だと感じている。しかし、これが良いと思う方もいるのだろうが、悪いけどトラック屋さん好みの世界であり、私見としては否定せざるを得ない。既に複数以上のメーカーから似たような過剰メッキだらけの . . . 本文を読む

ヴィッツが巨大に見える

2016-10-02 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 911(964型)と並んだヴィッツが、巨大に見える。つまり、964が如何に小さいかということでもある。  964のデメンションは、4245×1660×1310、対するヴィッツは、3930×1695×1500だから、マス(容積)的にムリないことだ。  最もポルシェ911も最新型(991)では、車幅1810と964より幅15cm程、長さ25cm程拡大されている。これは、主にクラッシュ性能の要求から . . . 本文を読む

ミハエルという名で思いだされる3名の偉人

2016-10-02 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 だいぶ昔に記事で、車とは疎遠ながら、気になるアナログ時代のドイツ人3名のこと  ミハエル(ミヒャエル)というドイツ名前で思い浮かぶドイツ人が3名がいる。  一人は、ミヒャエル・エンデで、「モモ」だとか「はてしない物語」などの作品を残した児童文学者です。「はてしない物語」は、映画「ネバーエンディングストーリー」で映像化されていますからご存じの方も多いだろう。  二人目は、ミハエル・シューマッ . . . 本文を読む