OL主婦の小さな幸せ。

日々の出来事や小さな幸せ、お出かけ、身近なエコ、環境問題、フェアトレード、鳥のこと、アロマなどを綴っています。

鳥取・倉吉その3~円形劇場くらよしフィギュアミュージアム~

2020年06月07日 | 旅行・小旅行

古い建物や遺構を見て歩くようになってから、ずっと見てみたいと思っていた念願の建物がいくつかありますが、
そのうちのひとつが円形校舎でした!
まさか倉吉で見られるとは・・

※鳥取倉吉、これまでの記事
鳥取・倉吉のレトロ街角歩き~前置き編~
鳥取・倉吉その1~白壁土蔵群・赤瓦~
鳥取・倉吉その2~街中のレトロ建築~

しかも廃墟ではなく、リノベーションされているからもちろん合法に入れる!
そう、円形校舎というとどうしても「廃墟」とか「解体」のイメージ。
ネットでも一番最初に目にした円形校舎は廃墟だった(6~7年前)。



倉吉市にあるこの円形校舎は、旧明倫小学校。

ここで様々なサイトから抜粋して「円形校舎」について。
円形校舎はその名の通り円筒状の学校の校舎のこと。
当時、少ない資材かつ建築面積も抑えられることからコストをかけずに建てられるということで、
1950年代には全国で約100棟程度建設されたそうです。
しかし、ベビーブームで子供の数が爆発的に増え、建物を増築しにくいなどの理由から、
1960年代以降は作られなくなってしまいました。
その後、老朽化が進みそのほとんどが解体されているようです。

旧明倫小学校は、現存する円形校舎では日本最古のもの。
全国で3番目に建てられた円形校舎だけど、先に建てられた2つが取り壊されたので「現存最古」ということらしい。

1955年(昭和30年)から1977年(昭和52年)まで小学校の校舎として使われたのち、地域の公民館として使用されたそうです。
2006年からは老朽化のため、使用されておらずそのまま放置されていたとのこと。



放置され、激しい老朽化によって一度は解体が決定しました。
いざ解体が決まると、解体を惜しむ声が多くあがり、
少しずつ修繕し元の姿を取り戻そうという気運が高まり署名活動が行われました。
結果、約7,000名の署名が集まり、旧明倫小学校円形校舎は解体の危機を逃れることができたそうです!
色々と紆余曲折はあったようですが、何しろ円形校舎の保存のお手本になったと思うのでよかったです。



しかしただ綺麗にし、町のシンボルとして単に保存するだけでは意味がないということで
他に類を見ない円形校舎の独特の空間を活かし、
地元倉吉市に工場を持つフィギュア制作会社大手の(株)グッドスマイルカンパニー、
老舗メーカー海洋堂、鳥取にある米子ガイナックスの協力のもとに、フィギュアの一大展示施設をオープンすることとなったそうです。


こちらが正面玄関。



左右の門柱は校門跡でしょうか。

そうえいば私が小学生の頃、家(その頃は神奈川)に数か月ほど「東京で受験するため居候している、はとこのおねえちゃん」がいたのですが
そのはとこの家がこの校門からまっすぐ歩いてすぐのところでした!
一度だけお邪魔したのをうっすら覚えています。
はとこはこの旧明倫小学校の生徒だったのです。


円形校舎の特徴、中央に螺旋階段。



こちらは貼ってあった工事中の写真。



このような工事過程の写真がたくさん貼ってあります。

フィギュアミュージアムなので、各教室を展示室にして約2,000点のフィギュアがコーナー別に展示してあります。
かなり見応えありますが、撮影はしておりません^^;

興味があったのはもちろんこちら。教室の再現。



円形校舎の「円」の中心側に黒板、背面の外周部分から採光を取り入れるように考えられたそうです。なるほど~




机と椅子は、2016年に廃校になった倉吉市内の小学校で使われていたものだそう。

教室の端には煉瓦の柱が。(ほかの部屋にもありました)



この蓋?なんだろう・・

見入ってしまったのがこれらの模造紙!



工事中に黒板の裏から発見されたんですって!
昭和34年5年生の自由研究。


このあたりは勉強内容を反映させたっぽい真面目な内容。

こっちも興味深い。

↑↑「どんなことをして遊ぶか」
全体的に男っぽい。「ままごと」がないから。
「ぼうやこ」とは調べたら「鬼ごっこ」のことでした。
「かくれんぼ」があってもよさそうだけど・・

たばこの銘柄は「ピース」しかわからんなぁ^^;



時代を感じる棒グラフ・・


「ちこくのげんいん」
「わすれ物」がダントツ!家に取りに戻って遅刻ってことか~
「道草」「さがしもの」も登校前にやるかぁ?^^;

なかなか面白くて、ちゃんとひとつひとつ見たのでここで結構時間とりました。



古い写真も廊下にたくさん貼ってあります。
もし私が通っていたら懐かしさで涙出そう。







そうそう、校内は「見る」だけでなく「学ぶ」「遊ぶ」などのスペースもあります。
定期的に展示会やイベントも。
昨年は「情景師アラーキーの超絶ジオラマ劇場」もあったらしく超絶見たかった‼

ゲームで遊べるコーナーもありましたよ。

お父さん世代は懐かしく遊べそう。

螺旋階段の最上部には屋上へ出られるペントハウスが。


見学に疲れたら、こちらで休憩も出来ます。

上から見た螺旋階段。


屋上に出るとこんな感じ。


景色もなかなか良いです!
赤瓦のある風景を上から見たいと思ったけど、ここから少し見ることが出来ました。



日本で唯一、一般公開の形で生まれ変わった円形校舎。
円形校舎の構造やあちこちに残されているレトロな造りや空間などで
当時に思いを馳せるのもよし、フィギュアミュージアムとしてだけでなく楽しめます。
(私はレトロ目的です笑)

廃墟としてただそこにあるだけでは多くの人にその良さは伝わらない、ということを改めて思いました。

次は初めての廃線探索です!
(場所わからなくて本当に探した^^;)


鳥取・倉吉のレトロ街角歩き~前置き編~
鳥取・倉吉その1~白壁土蔵群・赤瓦~
鳥取・倉吉その2~街中のレトロ建築~
鳥取・倉吉その3~円形劇場くらよしフィギュアミュージアム~(この記事)
鳥取・倉吉その4~旧国鉄倉吉線廃線探索~



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