「Drink up,my darling(おお牧場はみどり)」
Liz Carlisle(リズ・カーライル)
アルバム「The Water is wide」より
2007年6月
最近なにげに気になっていたTVのCM曲がある。
あの「♪おお牧場はみどり♪」を英語で穏やかに、スローテンポで歌っているものです(注:試聴へリンク)。赤ちゃんに語りかける歌詞もちょっと気になっていました。昨日久しぶりにCDを漁りに出かけて、偶然このCDを発見しました。この6月に出たばかりのアルバムです。なんと、この曲以外にも、三井のリハウスで昨年使われていたアイルランドのトラディショナルの名曲「♪The Water is Wide♪(注:試聴へリンク)」もこの人でした・・
このアルバム、彼女のオリジナル以外に、往年の音楽ファンには懐かしいあの「♪サークル・ゲーム(注:試聴へリンク)♪」や「♪青春の光と影(注:試聴へリンク)♪」なんかも収録されていて、アメリカ人にしてはちょっと意外な選曲だと思っていたらこのアルバム、実質日本制作なんですね~。これで納得しました。
今のアメリカでは、こんなにメロディを素直に、穏やかに、シンプルに、美しく歌うアーティストなんて殆どいないですもんね。メジャーレコード会社なんか、一時はDIVAとかいうキーワードのもと、声を張りあげてコブシをまわして絶叫すればOKみたいなシンガーばかりだったしなぁ・・・。実は本物の音楽好きな日本人が潜在的に、密かに好きなのはこの手のタイプのフォーク系アーティストではなかろうか?もちろんバカ売れにはならないだろうけど、地道にコンスタントに売れ続けるタイプだと思うなぁ。
思えば、こういう意外な企画、昔ならこのVictorではなくCBS/Sonyがやっていて当然だったが、何度も書くけど今のどうしようもないSONY MUSICの制作陣ではこんな良質のアルバムは逆立ちしても制作できないと思う。今の SONY MUSICってとにかくすぐ金になるアーティスト(もどき)しかいないし(更に2-3年ですぐに消える)。いかにレコード会社って制作スタッフの人材が大事で重要かがよくわかるって話だ。音楽って売れれば何でもOKじゃないよね>SONY MUSICさん。もう少し後に残る音楽を大切に作って届けて欲しいな。いまのままじゃ会社は残るかもしれないけど音楽は絶対後世に残らないよ。
と言うことで?このアルバム、ひとり静かにコーヒータイムを過ごす時にはぴったりのアルバムだと思います
ps.
SONY MUSICばかりいろいろ言ったけど、Victorにも注文。このアルバム、対訳がこなれていてなかなかいいなぁ~と思っていたら「モンタナ」と言う曲で、”What I miss about Montana”を私が”モンタナで私が間違えた事・・・”と訳していて絶句。これは「モンタナが恋しいのは・・・」という意味だし、そうじゃなければ後の歌詞がまったく意味不明になります。これは学生レベルの基礎知識じゃない・・・?”miss”と”mistake”を間違えるなんて・・・。まぁ一時の勘違いは仕方ないとするにしても、後に続く歌詞が全く意味をなさない事になぜ気づきもしないのだろうか?更にいったいスタッフのチェックもどないな事になってるねん・・・。最近のレコード会社はどこもレベルが落ちとるのか・・・???(悲)。
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