某ファンサイト管理人の音楽随想記

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大事な「コンフィデンス」を失った「オリコン」

2006年12月25日 | 【徒然随想】

毎日新聞の記事を見て驚いた!!!

あのオリコンが自社のチャート集計に対する疑念の記事を書いた音楽ライターを、そ・の・出・版・社・で・は・な・く、ダイレクトに個人狙い撃ちで提訴したとの事だ。な、なんとっ、5000万円!の要求らしい。公的存在である「上場企業」が組織力・資金力を駆使しながら、出版社を素通りして、一個人を狙い撃ちだって。

心底驚いた
その手法が怖いとも感じた

事の真偽はわからない。そもそも、私はこのライターの方やこの騒動・記事も全然知らなかった。オリコンの提訴の騒動で内容も初めて知った。ただ「オリコン」ってこういう対応をする会社だと認識することになった。これがこの会社のコンプライアンスということか。

うっかりオリコンを批判すると
一個人でも5000万円の賠償を求められるってことだな。
つまり、おちおちオリコンの話題もできないってことになる。
ブロガーの皆さん、
オ・リ・コ・ン・さ・ん・の・意・思・に・沿・っ・て
オリコンの話題は慎んだ方が身のためということですよ。

この分じゃ「○○初登場一位!」の引用も、場合によっては”著作権侵害”で提訴されることも
ありえない話じゃないってことだね。派生で、そういう解釈さえ可能になるのでなかろうか。
全ては、そして全てがオリコンさんの”胸三寸”なのだ。とても怖い状況だ。

私の中の「オリコン」は終わった。
完全に終わったな・・・
もうあの「オリジナル・コンフィデンス」じゃないね

事の真偽ではない。こういう対応をする企業体質をまざまざと認識したからなのだ。私のなかでこの会社への「コンフィデンス」が確実に消えたよ。

私が疑問に思うのは、なぜ最初にまず出版社を提訴しないのだろうかという事。これはある意味、社会の常識であり、マナーでもあると思う。それをいきなり個人を狙って提訴している。それも高額な金額を要求している。私の拙い知識でも、これに応訴するだけでも印紙代とか細かいものはもちろん、金額に応じて個人は大変な負担を強いられるのだ。あげくにライター活動も停滞するだろう。オリコンの本音は実はここにあるとの報道さえある位だ。

私はこの方がどのような方か存じ上げないので、その分客観的に言えるが、少なくとも
上場会社/法人がその組織力・資本力を盾に個人をこのような形で追い込むのはフェアではないと私は感じる。少なくとも「感情的」な印象だ。公的存在である上場企業としての理性的な行為ではないとも思う。裏にあるかもしれない本音?をつい探りたくなる。

いずれにしても、その”フェアでない感じ”が私のオリコンへの信頼を一気に失わせたのだ。
そしてこのフェアじゃないない感じは、そのまま
私の中のこの企業の新イメージに直結した

それにしても何故オリコンはここまでムキになるのだろう。やはりジャニーズ事務所絡みのせいであろか?このままネット時代に背を向け、その趨勢に必死で抗うこの事務所と心中するつもりなのだろうか?それにライターの疑念にどこまで精緻にデータを公開して対応したのだろうか?いや私には今更どうでもいい事だけど。

私には、オリコンに不利な事を悪く書くと誰でもが提訴される事態になるかもしれないという印象を抱いたのは事実だ。だから一市民としても、一ブロガーとしても「オリコン」と関わらないことが一番安全という事になる。だからこれからは一切オリコンの話題はしない事にする。オリコン出典の話題は怖いから書かないことにします。チャートの話題はオリコン以外の、他のメディアから引用させて頂くことにします。

でもそういう気持ちにさせたのはオリコン自身だよね。

この訴訟で「オリコン」は何を守ろうとしたのだろうか?
これが「信頼」を得る最善の策と本気で考えたのだろうか?
大衆と交わるメディアとして大切な何かを
失う事は予想できなかったのだろうか?
大衆の思いを掬い上げる事で成り立っているはず企業が
こんな対応するとは私には信じられません・・・

大衆に引用される事もこの企業のアイデンティティのはずなのに、
大衆の口を封じるような、まるで自分自身を自ら否定する行為。



ここがこれからどんな風にビジネスを展開するのかな・・・?
この訴訟騒動の流れで「オリコン」自体が世間(社会)から疎まれたり、無視されたり
又は関わりを避けられる存在になったらどうするつもりなのかなぁ

それにしても先代の社長はこの事態をどう見ているのだろう?
オリコン立ち上げの苦労話を知っているだけに気になるところだ。

ps
 私はとりあえず以前のオリコンのBLOGを本日全部削除しました。これは私の「オリコン」への気持ちの表れです。創業以来見てきた「オリコン」が今私の中で完全に終わりましたもう「オリコン」は、私にとって「オリジナル・コンフィデンス」ではなくなりました・・・。

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