※注:イラストです!写真ではありません
<ジャケットイラスト by少路和伸>「旅の終わりに聞く歌は」−比嘉 栄昇
作詞:作曲:比嘉栄昇 編曲:萩田光雄
Drums:渡嘉敷祐一 Bass:岡沢章 A.Guitar/Auto Harp:田代耕一郎
Piano:倉田信雄 Keyboard:永田エルトン一郎 Manipulator:森本康史
Percussion:川瀬正人 Strings:篠崎正嗣Strings 一五一会"奏生"萩田光雄
録音:鈴木智雄
アルバム「とうさんか」2006.8より
※この曲は比嘉さんが田端義夫さんに提供した曲のセルフカバーとなっています。
ここにいるのはBEGINの比嘉栄昇さんではない。
ちなみに私はBEGIN自体は好きでも嫌いでもありません・・・。良い曲、例えば「島人(しまんちゅ)ぬ宝」などは大好き!だし、まぁ曲毎に聴いていると言う感じが正直なところです。ただここにいるのはBEGINのイメージの比嘉栄昇さんではないです。
唄(楽曲)が違う・・・
歌い方が違う・・・
サウンドも違う・・・
歌に対するアプローチが違う・・・
つまり今までの音楽業界での立ち位置を一旦リセットした感じ・・・?かな〜(^^;
歌い方は、アルバムの中の自身のコメントにもあるが、とても力を抜いた今までのくせを意識的にリセットした感じです。この点も良いです。そしてなにより、ここにあるのは、今やバブルの感さえある"沖縄のサウンド"をウリにしたトレンド物ではなく、リリースされた年を全く意識する必要のない"普遍的なポピュラーソング"ばかりです。まさにこのBlogで取り上げるのが相応しい「消耗品とは一線を画す」唄ばかりです(^^)
録音:鈴木智雄
編曲:萩田光雄
です!
このコンビの作品に駄作があろうはずがありません。比嘉さんは録音に鈴木智雄氏、そしてアレンジにあの天才アレンジャー/プロデューサー萩田光雄氏を指名したそうです。でも多分萩田さんはきっといろいろ迷ったでしょう・・・。それは萩田さんお手の物のキャッチーなイントロとか派手な間奏も見当たらないからそう感じました。もちろん萩田さんがそれを狙えば当然出来たことでしょう。でも比嘉さんからいくら「歌謡曲モードで」と依頼されたにせよ、それは敢えてしなかった・・・。このアルバムを往年の歌謡曲シングルヒットみたいなものにしてしまっては、シンガーでありコンポーザーである比嘉さんとその楽曲を生かし切ることができないと判断されたのだと思います。的確な判断だと(大変僭越ながら)私も思いました。結果、ちょっと穏やかで何度も繰り返したくなる、楽曲のカラーを活かしたアレンジになっています。シンプルな分、飽きの来ない、そして比嘉さんの歌を活かしきった名編曲となっています(^^)
余談ですが、以前何かのインタビューで萩田さんが「楽曲にパワーがないと感じたときには、イントロや間奏や楽器などを賑やかにして楽曲を補完する・・・・」の趣旨のお話をされていたのを見たことがあります。そういう観点からしても、今回の歌重視の編曲は如何に楽曲にパワーがあるかを表しているようです・・・
このアルバム、あの映画「三丁目の夕陽」とシンクロするような、"大事な懐かしさ"全開です。比嘉さんのコンポーザーとしての力量を見直しました。今後ずっと期待したい出来映えです(^^)。私はこのソロの比嘉さんの方が好きです(^^;
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「旅の終わりに聞く歌は」田端義夫さんバージョン
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