思考の7割と収入の3割を旅に注ぐ旅人の日々

一般的には遊び(趣味)と見下されがちな「旅」も、人生のなかでやるべき「仕事」である、という気概で旅する旅人の主張と報告。

「サバイバル登山家」の初の小説は……

2017-07-10 23:59:59 | 出版・言葉・校正

5月末のネタでも触れた、服部文祥氏の初の小説『息子と狩猟に』(新潮社)が先月末に発売されて、少なくとも1冊は買うつもりだったが、先週に献本をいただいて恐縮。仕事面で、という意味ではこれに関してはべつに何もしていないのに。
それで、まだ熟読はしていないが(『新潮』掲載時に読んだときの印象がいまだに強く残っているため)、聞いたところによると『新潮』の掲載分から一部の登場人物の設定を変更したそうなので、まあなるべく早めに読みましょうかね。

それで、5月に触れた『アーバンサバイバル入門』(DECO)とは別に、これの出版記念という名目の、今夜の東京都・神楽坂の「la kagu(ラカグ)」の2階で開催のトークイベント、というかかねて懇意の石川直樹博士との対談形式のものを聴きに行った。
このふたりは普段からたまに食事をともにするとかいう話はお互いにたまに書き物のネタにもしているので知っているが、今回のように有料の催しとしてのツーショットは、これまでにも地平線会議の場でもなかったような。だから公式? には意外に初めての組み合わせのような気が。
案の定、今作のネタバレが全開だったりとかで予想通りに面白かった。ふたりとも慣れた相手だからだと思うが、それぞれ一人称は終始「俺」で、僕は複数回見聞きしている他所のもう少しかしこまった場の催しでは「私」や「僕」が続くことが多いが、今回はおそらく、食事に行って気兼ねなく語らうときのようなノリで素というか本性が結構出ていたのが可笑しかった。

石川氏が『息子と狩猟に』を絶賛で、服部氏としてはこれを機に小説のほうも書き続けたいというようなことも言っていた。それはそれでよいのだが、本業の『岳人』編集のほうは大丈夫なのだろうか……。服部氏の最近の仕事関係の経路をいくつか知っている者としては、そういうものをいつ書いているのか? と他社の仕事との時間の遣り繰りをいつも疑問に思うのだが……。

そういえば今回、初めてラカグの催しへ行き(ラカグ自体は14年の開業後に、東京メトロ・神楽坂駅から同じく至近距離の「かもめブックス」へ行くついでに2回ほど覗きに行ったことはある)、この入場料は2000円だったが(手数料別)、その入場のための「PassMarket」による電子チケットも初体験だった。申し込みの手続きに少し手間がかかるが、一度買ってしまえば現地の提示ではすんなり通ることができて、最近はイベントにもIT化の波が、と遅まきながら実感した。



終了済みだから出してもよいと思うが、最近はコンサートの入場やLCCの搭乗予約などでもスマートフォンのようなものひとつで済む機会が増えているので、この流れはさらに加速するのかも。

ちなみに、対談後にサイン会もあったので服部・石川両氏の著書のサインももらったが、このために『息子と狩猟に』を1冊買い足したので、現状はこれも2冊所有している。でもその1冊は近々、友人に譲ることになるかも。



※11日(火)の追記
ついでに挙げると、内容的には小説とはほとんど関係ないかもしれないが、5月末のネタでも触れたNHKのドキュメンタリー番組は意外に放送時期が早く、今週末の15日(土)21時に放送ということになった。
NHKBSプレミアムの『大自然グルメ百名山 家族でサバイバルな旅』で、テレビカメラが入ることは稀な結構マニアックな山域で先月上旬に、14年放送の『地球アドベンチャー 冒険者たち 北極圏サバイバル ツンドラの湖へ』と同じ山田和也ディレクターが中心の撮影クルーと行動したそうで。放送が楽しみ。
番組制作の意図は「もっとNHKドキュメンタリー」「NHKPR」のほうがわかりやすいと思う。


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