思考の7割と収入の3割を旅に注ぐ旅人の日々

一般的には遊び(趣味)と見下されがちな「旅」も、人生のなかでやるべき「仕事」である、という気概で旅する旅人の主張と報告。

『ツンドラ・サバイバル』が「第5回梅棹忠夫・山と探検文学賞」を受賞

2016-02-29 23:59:59 | 出版・言葉・校正

今月は昨年末から続いている本業と副業の中間のような仕事に勤しむか(でもようやく終わりそう)、風邪で数日間倒れているか、のどちらかの1か月で趣味的なことに費やす時間がほとんどなかった。そうなると本ブログも思いっきり更新が滞ってしまったが(でも相変わらずツイッターと「デレステ」はまめに続けている)、そんななか今月の良いニュースは、昨年に仕事としてかかわったと触れている『ツンドラ・サバイバル』(服部文祥、みすず書房)が「第5回梅棹忠夫・山と探検文学賞」を受賞したことか。

5年目に入ったこの賞の毎年の受賞者や、その一歩手前の最終選考の候補作に残った本の著者は賞の趣旨を考えると当然といえば当然なのだが地平線会議関係者が多いが、今年もその流れに乗ったようで。
服部氏の最速インタビューがAkimamaに掲載されているが(最近はAkimamaは、分野は異なるが勢いとしては週刊文春並みにまあまあ良い野外業界記事を連発しているね)、本拠地の『岳人』よりも他誌で多く書いていたがやはり最近は北海道づいているのね。

まあ他人事ながら、この本づくりのいち関係者? としては受賞はおめでたいしとても嬉しいことであるよ。
しかし、僕は本業である出版物や印刷物の校正の仕事には10年以上就いているものの、単行本(紙の書籍)を扱うのはこの本が3冊目と、正直まだ経験は少ないほうなのだが、間接的にではあるが校正者としてこのような「結果」が案外早めに出たことによって仕事運を使いきってしまった感もあり、そうなると今後の校正者人生の運勢は大丈夫なのだろうか、と逆に少々不安だったりもする。それに加えて昨年も触れたが初版では誤植の直し漏れという粗相が多少残っていた反省点はあり、実は僕個人的には今回の受賞は嬉しさ100%というわけではない……。できればこの本は、初版ではなく2刷のほうで評価していただきたい気分……。

この受賞の影響か先日、また増刷が決まったそうで、たぶん来月中に3刷が出来(しゅったい)すると思うのでそちらもぜひ。誤植の修正は2刷で済んでいるので、そのまま重版のはずの3刷は何も問題ないはず、と信じたい。ちなみに今日現在、僕はこの本をなぜか4冊も所有しているが、3刷が出たらもう1冊増えてしまうではないか。でも1冊は近々手放すつもりだから、まあいいや。
では、引き続きよろしく。


※16年3月15日(火)の追記
今日発売の『山と溪谷』16年4月号に早速、この受賞に関するインタビューが1ページ掲載されている。紙媒体ではこれが初めてか。ヤマケイではこれまでも特集記事などで服部氏の著作の書影付き紹介や書評の掲載はあったものの、服部氏にとっては20年来の『岳人』のライバル誌であるここの取材を受けたのは僕の記憶では初めてかも、という気がする。
同じく今日発売の『岳人』16年4月号の服部氏の連載「今夜も焚火をみつめながら」で、先月にこの受賞の第一報は徳島県の野田知佑邸へ狩猟というか遊びに? 行ったときに知った話を書いているが(そしてこの話で連載をしばらく引っ張るっぽい)、10日(木)発売の『BE-PAL』16年4月号の野田御大の長期連載『のんびり行こうぜ』でもこの受賞の話(→そして祝杯をあげる流れ)を早速書いていて、だから内容が見事にかぶっていて可笑しかった。というかそこで触れているが、野田御大の服部氏への「作家」としての評価がかなり高いことにびっくりした。明日からは「先生」と呼んだほうがよいのかなあ。
ちなみに、せっかくなので「ライバル」の件でついでに挙げると、同じく今日発売の『PEAKS』16年4月号の森山憲一氏の連載「山岳スーパースター列伝」でも服部氏をタイムリーに取り上げていて、ふたりは同世代ということで大学新卒時からヤマケイと岳人のそれぞれ「登れる編集者」としてお互いにライバル意識があった? とかいう僕も初耳の話が面白い。
ということで、今月は登山専門誌各誌で服部氏が(今月公開の山岳映画『エヴェレスト 神々の山頂(いただき)』の取材を受けまくりの岡田准一ほどではないが)いつになく目立っている観が。今回の受賞を機に、著作がさらに売れるとよいのだけど。


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