思考の7割と収入の3割を旅に注ぐ旅人の日々

一般的には遊び(趣味)と見下されがちな「旅」も、人生のなかでやるべき「仕事」である、という気概で旅する旅人の主張と報告。

『ツンドラ・サバイバル』の書評のようなもの

2015-07-21 23:59:59 | 出版・言葉・校正
(追記ありの)先月末ネタで触れた、発売から3週間経った『ツンドラ・サバイバル』(服部文祥、みすず書房)の続き。
紙媒体での書評等は主に来月以降だろうが、ひとまず今月にインターネット上で見かけた書評というか紹介記事のようなものは、掲載日順に挙げると以下。

「世界は、生きるに値する」 服部文祥最新作「ツンドラ・サバイバル」 (A kimama)
帰ってきた炎の営業日誌 (WEB本の雑誌、7月10日付)
ニュースの本棚 狩猟と獣肉 内澤旬子さんが選ぶ本 (BOOK asahi.com = 朝日新聞7月12日付朝刊読書面)
(耕論)火山国の私たち (朝日新聞デジタル)

朝日新聞の2本は、12日(日)と14日(火)のそれぞれ朝刊に掲載されている。
このなかでも特に朝日新聞読書面に掲載の、数年前から服部氏とも対談企画で親交のある(現在は香川県・小豆島在住で罠猟師との兼業作家となった)内澤旬子氏の記事が影響力は最も強いか。
(耕論)のほうはいわゆるオピニオン(意見)記事なのでこの本の紹介・宣伝とはあまり関係ないが、「生きる」ということについて良く解釈すればなんとなく関係あるかもしれない。

あとは今日、これまた服部氏と親交のある高野秀行氏がツイッターで本を読んだことに触れていた。今後、ここ数年は主に書評記事を扱うブログにまで詳述するかどうかはわからないけど。
僕は仕事としてこの本を扱ったため、読者目線で客観的に面白いか否かがよくわからなくなっている(感覚が麻痺しているようなものな)ので、第三者の評価には普段の極私的で趣味的な読書のとき以上に敏感になっている。現在の服部氏と同業者のノンフィクション作家界隈では随一の本読みである高野氏のこの評は、今後の良い判断基準になりそう。

19日(日)、湘南T-SITE(蔦屋書店)の催しで服部氏と編集・浜田氏に会ったときに、初版の発行部数とここ1か月弱の売れ行きについても多少聞いたが、上手く今後の書評が出れば年内に早めの増刷もありそうな気がする。現状、この本の僕の仕事の担当分で要修正の致命的な誤植というか不備はないと思っているが、今抱えている別件の仕事が片付いてから後日、再び精査してみようと思う。

インターネット販売ではよく品切れになりやすいamazon.co.jpよりも、honto楽天ブックスのほうが入手しやすいはず。
書店でも書店以外でもどちらでも、ぜひ。



※別件の追記
服部氏の新刊とは別の既刊でひとネタ加えておくと、僕はこれはまったく聞いていなかった動きだが、みすず書房から2作目の『狩猟サバイバル』が15年4月10日付で増刷して10刷になったと、湘南T-SITEの店頭で初めて知った。新刊と併せて売れるといいなあ。


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