温泉ドラえもんのブログ

全国の秘湯巡り、昆虫、野鳥、植物、野菜づくり、小さな実験室などを中心に写真とともに掲載します。

宿題は終わったか! ツクツクボウシ(つくつく法師、寒蝉)の雌雄

2017年08月21日 | 昆虫
 ① 8月13日に神社で初鳴きを確認したツクツクボウシ(つくつく法師、寒蝉)の鳴き声が、目立つようになってきました。
 子供のころは、ツクツクボウシが鳴きはじめると、「夏休みが終わるぞ!宿題は終わったか!」と言われているようで、嫌な気分でした。
 ツクツクボウシを「寒蝉」とも書くのは、秋になっても鳴いているためです。


 ② 当然、「ツクツクボーシ!」と鳴くのはオスです。
 赤い3つの単眼が綺麗です。


 ③ オスが多い中で、やっとメスに出会いました。
 翅が透明なので、腹部の様子がよく見えます。
 ②と③の写真を見せて、「どちらがオスでしょうか?」と問うと、多くの人が「③がオスだ!」と言います。
 どうも腹部先端が細くとがっているのを「オスの生殖器」に見立てているようです。
 しかし、これは、木に卵を産み付ける「産卵管」なので、③がメスです。



ショウリョウバッタ(精霊蝗虫)のオスとメスの違い!

2017年08月20日 | 昆虫
 ① 昨日は、三重県津市芸濃町で会合が開催されました。
 真夏の太陽でしたが、すでに水田の稲穂が頭をたれていました。



 ② 午後からの会合でしたが、鈴鹿~四日市は常に渋滞するので、少し早めに出かけました。
 予想よりも早く到着したので、昆虫を探しに行きました。
 うまくショウリョウバッタ(精霊蝗虫)の雌雄を捕まえることができました。
 一番の違いは、オス(奥)よりメス(手前)の方が大きいと言うことです。



 ③ もう一つの違いは、オスは全体が緑色で模様はありません。
 しかし、メスは、体側を貫くように黒白の縦帯模様(赤丸)が入ることが多い(すべての個体ではありません)です。
 また、オスは「キチキチ・・」と鳴いて遠くへ飛び去ってしまうので、非常に捕まえにくいです。
 しかし、メスはジャンプして逃げますが、着地点が近いので、捕まえやすいです。
 



江戸時代の石灯籠内に営巣! ヒメスズメバチ(姫雀蜂)

2017年08月18日 | 昆虫
 ① 「神社の石灯籠にスズメバチの巣があるらしい!どうかしてほしい!」という情報が寄せられました。
 見に行くと、赤丸付近に数匹の大きなスズメバチが飛んでいました。


 ② この石灯籠は、江戸時代に建てられたもので、内部に空洞があるものと思われます。


 ③ すき間が出入り口になっており、常に一匹のスズメバチが見張りをしていました。
 私が近づくと、盛んに翅を震わせ、威嚇します。


 ④ スズメバチは、オオスズメバチ(大雀蜂)やコガタスズメバチ(小型雀蜂)など10種類がいます。
 体の特徴を見ると、腹部先端が「黒色」です。間違いなく、ヒメスズメバチ(姫雀蜂)です。


 ⑤ 門番の横を他のヒメスズメバチ(姫雀蜂)たちが、餌を探しに出ていきます。
 ヒメスズメバチは、攻撃性が最も弱く、毒性もあまり強くありませんが、オオスズメバチに次いで大きいので、近くに飛んでくると脅威に感じますねえ。


 ⑥ 帰ってきた働き蜂を見ると、「肉団子」をくわえていません。
 実は、幼虫の餌は他種と異なり、アシナガバチの巣を襲って幼虫と蛹を噛み砕いてその体液のみを持ち帰ります。
 必要以上に恐れるヒメスズメバチ(姫雀蜂)ではないことが分かりましたが、参拝者が刺されててもいけないので、出入り口を塞ぐことにしました。



この夏 初めての出会い! カブトムシ(兜虫)雌雄4匹

2017年08月17日 | 昆虫
 ① 今日は、久々の晴天という予報に誘われて、早朝から公園に出かけました。
 目的の木で、カブトムシ(兜虫)がオス2匹、メス2匹がいるのを見つけました。
 今年の夏は、樹液を舐めるカブトムシに出会ったのが初めてだったので、嬉しかったですねえ。


 ② 根元近くには、オス1匹とメス2匹が重なり合うように樹液を舐め合っていました。


 ③ その少し上にでは、オスが1匹いました。
 最近は、「カブトムシは臭いにおいがするので・・」という理由で敬遠する子供がいるそうです。
 格好も色つやもイイのにねえ~!



「キチキチバッタ」とも呼びますが! ショウリョウバッタ(精霊蝗虫)のオス

2017年08月16日 | 昆虫
 ① イネ科の植物が多い草地を歩くと、一番多く飛び出すのがショウリョウバッタ(精霊蝗虫)です。
 一説には、8月の旧盆(精霊祭)の時季になると姿を見せ、精霊流しの精霊船に似ることから、この名がついたと言われています。
 体色は、緑型と褐色型がいます。



 ② これは、褐色型です。
 スマートな体をイネ科植物の葉に平行にして止まると、色だけでなく見分けにくいですねえ。



 ③ 草地に足を踏み入れると「キチキチキチッ」と鳴きながら飛行します。
 これは飛行する時に前後の翅を打ち合わせて発音するためです。
 そのため、小さいころは「キチキチバッタ」と呼んでいました。
 ただし、このように飛び立つのはオスで、メスはオスの1.5倍ほど大きく、後脚でピョンピョンと跳ねて逃げます。 




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