温泉ドラえもんのブログ

全国の秘湯巡り、昆虫、野鳥、植物、野菜づくり、小さな実験室などを中心に写真とともに掲載します。

どう見てもカマキリ(蟷螂)の頭ですよねえ! カラスウリ(烏瓜)

2016年10月31日 | 植物
① 里山のカラスウリ(烏瓜)の果実が熟して、赤みの濃いオレンジ色になりました。



② 熟していない果実(8月に撮影)のころは、緑色に白色の縦じまがあり、「ウリボウ」とも呼ばれています。



③ カラスウリは、雌雄異株ですので、これらは雌株です。

果実は直径5~7cmの卵型形状で、カラスが好んで食べるので名前がついたとも言われますが、私はカラスが啄むのを見たことはありません。



④ 果実の皮をむいてみました。

東南アジアの一部では若い実を食用にするそうですので、ちょっとなめてみましたが、非常に苦くて食用には向かないなと思いました。



⑤ 熟した種子は、独特な形で「打出の小槌」にたとえられ、財布に入れておく縁起物にもなっています。

 しかし、どう見ても私には、「カマキリの頭」にしか見えません。

 一応 財布に入れておきます。
 
 お金が貯まるかな。




越冬の準備ですね! キタテハ(黄立羽)

2016年10月30日 | 昆虫
① 西尾の生きものの里の柿畑は、カキが鈴なりです。
 
 我が家のカキの不作の原因は、剪定の仕方が間違っているのかなあ~~。



② カキの枝にキタテハ(黄立羽)が止まっていました。

 後翅の裏に白色の「C字型の小さな模様」がポイントです。



③ 翅を開いているのを横から見ると、かなり毛深いことが分かります。

 成虫で越冬するので、毛深くなったんでしょうねえ。



④ カキの汁を吸っている個体もいました。



⑤ 日光浴している個体もいました。

 夏に比べると翅の色が濃くなって「オレンジ色」に見えます。

 夏に黄色(名前の由来)だった翅の色が濃くなるのも、越冬の準備なんでしょうねえ。



⑥ カキの枝の先端には、アキアカネ(秋茜)のメスがいました。

田んぼにはオスが飛び交っていたので、うまく交尾して子孫繁栄に貢献してほしいですねえ。



天使にも毒がある! キダチチョウセンアサガオ(木立朝鮮朝顔)別名:エンジェルトランペット

2016年10月29日 | 植物
① 1週間目には、蕾だったキダチ チョウセン アサガオ(木立朝鮮朝顔)です。

 背丈は2メートル程もある木ですが、冬には地上部は枯れてしまいます。



② 3日後の夕方から花が開き始めました。色は、淡い黄色です。



③ ところが、日に日に濃い黄色になりました。



④ 夜になると、あたり一面に芳香を放出していました。

昼間は、まったく匂いません。ということは、夜行性のスズメガの仲間が受粉しているのでしょうか。




⑤ 園芸名は、「エンジェル・トランペット(天使のトランペット)」と呼ばれて、白やピンクのもあります。

 スカートの下から見てみると、中央に長く伸びた雌しべがあり、周りを雄しべが取り囲んでいます。

 果実を見たことがないので、今年は期待です。

 綺麗な天使の花ですが、厚生労働省が「花を天ぷらにした人が意識をなくした」と報告しているように自然毒の危険を含んでいます。

 花を口にすることもある孫には、よく言い聞かせます。



ひっつき虫の秘密! オオオナモミ(大葈耳)とアメリカセンダングサ(亜米利加栴檀草)

2016年10月28日 | 小さな実験室
 野山を散策すると、困りものは衣類にかってにくっつく「ひっつき虫」です。



① 昨日 出会ったオオオナモミ(大葈耳)です。

 外来種ですが、今や日本全土で見ることができます。在来種の植物の生育を妨げる恐れがあります。

 そのため、外来生物法にもとづき要注意外来生物に指定されていますし、日本生態学会では日本の侵略的外来種ワースト100にも指定しています。



② 実体顕微鏡(10倍)で見てみると、刺の先端が下向きにカーブしています。

 そのため、動物の毛や人の衣服に付着し、仲間の生育範囲を広げるのに役立っています。



③ 次は、キク科のアメリカセンダングサ(亜米利加栴檀草)です。

 秋には、黄色の頭花をつけるので、晩秋まで生き延びる昆虫にとっては、有難い存在です。



④ しかし、茶色になった果実は、衣類に付着すると、取り除くのにとても苦労します。

 それは、オオオナモミは果実が大きいので簡単に取り除くことができますが、アメリカセンダングサの果実が小さいことに加えて、もう一つの理由があります。



⑤ 実体顕微鏡(10倍)で見てみると、先には2本の刺があり、下向きのかぎ状の剛毛が表面に一杯生えています。
 
 これが繊維に絡まるので、とても取り除きにくいのです。

「アケミ」さんを食べました! ミツバアケビ(三つ葉木通)

2016年10月27日 | 植物
①、② 里山で、アケビ(木通)が沢山なっているのを見つけました。



 アケビは、果実がパカッと割れた状態を「開け実(アケミ)」と見立てたところから名前が付いたというのが有力のようです。



 アケビは、アケビ、ミツバアケビ、ゴヨウアケビの3種類があり、葉で見分けられます。

 これは、ミツバアケビ(三つ葉木通)です。

 ③ すでにはじけて果肉が落下しているのもありましたが、まだはじけていないのを一つ取りました。



 ④ 果実を開口部の線に沿って割ってみると、白色の果肉が見え、黒色の種子も透けて見えました。



 ⑤ 食べてみましたが、果肉が少なく、黒色の種子が一杯でしたが、甘い果汁が口の中に広がりました。



  アケビを「木通(もくつう)」と書くのは、蔓の部分を切り取って吹くと空気が通ることによります。ストローになりそうですねえ。

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