アラ還のズボラ菜園日記  

何と無く自分を偉い人様に 思いていたが 子供なりかかな?

真説 国定忠治 其の七拾六 忠治処刑の詳細の弐拾七

2013年12月17日 | 近世の歴史の裏側

 

『劇盗忠二小伝』は次のように表現している。


行刑ノ(ぜん)(せき)二曰ク、大戸加部氏ノ酒某嗜ム所願クバー椀ヲ

乞ハント、微酔シテ即チ寝ムヽ鼾声(かんせい)(いかずち)

なを、原文は当て字例えば、加部を、壁などと記載してあるので

私が訂正している。

 

処刑前日の夕、忠治はかつて嗜んだことのある、コクといい味わいといい

絶品の、加部氏醸造の銘酒を一椀所望した。そしてほろ酔い加減で眠りに

ついた。いびきは雷の様であった。

しかし、忠治は新井屋善治平に泊まっていたが、中気で、

酒を所望する事が出来ただろうか?

其れは、当時上州一番の大尽ので、役人も一目置く加部安が

事前に用意して与えたのを、『劇盗忠二小伝』の著者の羽倉簡堂が、

あえて事をこう記したと考える方が自然で、忠治は自らの手で飲み

干す事すら出来ずに、他人に与えられたと思うそして、前回の状態で

夜を明かしたと考える。

 

                     続く