日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

松霞

2024-01-20 07:00:00 | 温泉

ウォーキングコース途中の家で、庭先に多肉植物の植木鉢だけを置いているお宅があります。

そこで赤い実をつけたサボテンを見つけました。

植木鉢いっぱいに小さなサボテンがぎっしり詰まっていて、その間から赤い実が出ていました。

 

これはマミラリアという種類のサボテンのようです。

マミラリア属のサボテンは種類も多く、一般的に形状は球体か細長い円筒形が多くて、あちこちで普通によく見かけるサボテンだということです。

調べてみるとこれは「松霞(まつがすみ )」という名前のサボテンで、秋になると赤い実ができて、実の中には黒いタネがはいっているのだそうです。

このタネは発芽率がとってもよくて、蒔けばどんどん増えていくようなのです。

だから植木鉢いっぱいになってしまっていたのですね。

松霞の花は一般的には4月から6月頃に咲くとされています。

薄黄色の小さな花らしいのですが、見てみたいですね。

100均(ダイソー)などで小さな鉢に入って売っているサボテンにはこのマミラリア属のものが多いようなので、もしかすると松霞もあるかもしれません。

見つけたら買ってみようと思っています。

 

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ニホンスイセン(日本水仙)

2024-01-18 07:00:00 | 植物

ウォーキング中には「ニホンスイセン(日本水仙)」の花をあちこちで見かけます。

今まではよほど暖かい地方でなければ、この時期に花を見ることはあまりなかったと思うのですが、やはり最近の冬は暖かいのだと思います。

スイセンの種類はたくさんありますが、このニホンスイセンが一番好きです。

花の少ない時期に咲いてくれるし、うつむき加減にすくっと立っているその姿がとても好きです。

そして、上品で派手なところもないし、ちょっと香りがあるところなども好きな理由です。

 

スイセンという名前は、中国名の『水仙』をそのまま音読みにしたのだそうですが、厳しい寒さの中で咲くために、別名では『雪中花』とも呼ばれています。

名前に日本とついていますが、元々の原産地は主にスペイン、ポルトガルを中心に地中海沿岸地域のようです。

きっと地中海から中国を経由して日本に入ってきて、野生化したのでしょうね。

野生のニホンスイセン群生地で有名な場所を挙げると、『爪木崎(静岡県)』、『越前海岸(福井県)』、 『 灘黒岩水仙郷(兵庫県)』、『 立川水仙郷(兵庫県)』などがありますが、すべてが海岸の近くで、温暖な傾斜地が多いようです。

きっとそういった温暖な場所、そして水があるところが生育に最適なのでしょうね。

千葉県にもスイセンの名所あります。

それは、『をくづれ水仙郷』と『江月水仙ロード』です。

ここはスイセンの日本三大群生地の一つになっています。

 

『をくづれ水仙郷』

 

をくづれ水仙郷---千葉県安房郡鋸南町大崩1399-3

江月水仙ロード---千葉県安房郡鋸南町江月448
 

 


「キブサスイセン(黄房水仙)」も咲いていました。

キブサスイセン(黄房水仙)はフランス、スペイン原産のスイセンで、花びらが黄色、副花冠はオレンジ色になっています。

ニホンスイセンより少し遅れて咲きます。

別名では『グランドソレドール』とも呼ばれています。

 


 

学名:Narcissus

英名:Bunchflower daffodil、 French daffodilDaffodil

別名:雪中花

科名・属名:ヒガンバナ科 スイセン属

原産地:地中海沿岸・北アフリカスペイン・ポルトガル

 

 

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2024-01-16 07:09:00 | 植物

東京に初雪が降った翌日の朝、大きな梅の木にたった一輪だけ花が咲いているのを見つけました。

 

近年になって梅の花がとっても好きになってきました。

それまでは梅の花が咲くのは冬だし、寂しい気がして、あまり気に留めていませんでした。

多分、これから咲くであろう華やかな桜の方にどうしても目が行ってしまったのでしょうね。

でも、年を取ってくるにつれて、こういった華美でないものに対して、侘び寂びといった趣を感じとることができるようになったからなのかもしれません。

 

「梅一輪 一輪ほどの 暖かさ」(服部嵐雪)

一輪だけ咲いている梅を見て、この句がすぐに頭に浮かびました。

松尾芭蕉の弟子の服部嵐雪の句です。

以前、俳句のサークルに入っていたときに課題として扱った句です。

結構有名な句なので、ご存知の方も多いと思います。

この句には2つの解釈があるということでした。

① 梅が一輪咲いているのを見ると、一輪ほどのかすかな暖かさが感じられる

② 梅の花が一輪、一輪と咲くごとに、少しずつ暖かくなってきている

句をどのように解釈するのは自由だと思うのですが、今はまだ冬の真っ最中なので、①の方がしっくりとくるように思えます。

そして、もう少し時が過ぎて暖かくなった時には②の方になるのかもしれません。

 

 

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クチナシ(梔子)の実

2024-01-14 07:00:00 | 植物

大きな公園のクチナシの木に実がたくさん生っていました。

梅雨のころ、白くてジャスミンに似たような香りの花が咲いていた場所に、今はオレンジ色の実がたくさんついています。

もちろん花は一重の花でした。

この実は熟しても裂けないから---口が開かないということで、「クチナシ」という名前になったとされています。

 

6月に咲いていたクチナシの花。

その花が今はすべて実に変わっています。

クチナシは古来から「朽ちることが無い」、縁起の良い木ということで庭木として好まれていたという話もありますが、全く逆の説もあります。

それは、「嫁にもらうくちなし」ということで、女の子がいる家は植えてはいけないという風習もあったようなのです。

現在クチナシの実を身近に感じるのはおせち料理の栗きんとんの色つけくらいだと思うのですが、昔からこの実はとても優れものだったようです。

何がかって?

まず、この実は『山梔子(さんしし)」とも呼ばれ、漢方薬として利用されていたようです。

それよりももっと凄いのは、この実から染められた色のことです。

日本は古来から暮らしの中で多彩な色がありました。

それらの色には長い歴史の中で美しく雅な、日本独特の名前がつけられています。

多くの色がある中の1つに『黄丹(おうに)』という色があります。

これは、クチナシの下染めにベニバナを上掛けして染め重ねられた鮮やかな赤みのある橙色のことです。

そして『黄丹』は昇る朝日の色として例えられていて、やがて天位につく皇太子、または皇嗣の装束の色と規定されているのです。

だからこの色はそれ以外の人は使ってはいけない禁色(きんじき)となっています。

ということで、2020年11月立皇嗣の礼の際、秋篠宮皇嗣殿下がお召しになられた束帯の御袍の色は黄丹色でしたね。

参考に『和色大辞典』よりお借りしました---黄丹色

 

クチナシって凄い木だったのですね(゚д゚)

 


 

学名:Gardenia jasminoides 

英名:Gardenia

別名:ガーデニア、センブク、サンシシなど

科名・属名:アカネ科 クチナシ属

原産地:亜熱帯、日本、台湾、中国、インドシナなどの温帯

 

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サザンカ(山茶花)とカンツバキ(寒椿)

2024-01-12 07:00:00 | 植物

ウォーキング中に見つけた「サザンカ(山茶花)」です。

一重の花、八重の花とさまざまな色や形がありました。

 

[一重咲の花]

 

[八重咲の花]

 

--- サザンカの特徴(花と緑の図鑑より) ---

① 開花の最盛期は12月頃

② ツバキと比べると、花弁がバラバラに落ち、葉がやや小さい

③ 葉はやや厚くて、葉の縁にはギザギザがあり、裏側の葉脈に沿って毛が生えている

④ 花は一重のものが多いが、中には豪華な八重咲きもある

 

画像の花をサザンカとしたのは、すべて花びらが1枚ずつ散っていたし、葉が小さめで縁にギザギザがあったからでした。

でも、小さな公園で見つけた花を見て、ちょっと分からなくなってしまいました。

 

小さな公園で、このような花を見つけました。

どう見てもサザンカだと思ったのです。

ところが、違っていました。

実は木札があって、これは「カンツバキ(寒椿)」と書いてありました。

思わず、「えっ、カンツバキ? サザンカじゃないの?」ってなってしまったのです。

 

--- カンツバキの特徴(Green Snapより) ---

① 花期は11月から2月、花の大きさは直径5~7cmほど

② サザンカと比べて樹高が低く、サザンカのほうが比較的高い

② 花びらと雄しべがくっついている(ツバキと同じ)

③ 花びらが1枚ずつバラバラに散る(サザンカと同じ)

③ 葉はギザギザしているものが多く、硬くぱりっとした質感で、艶がある

 

カンツバキはサザンカとツバキとの交雑によって生まれた品種のため、花や樹形がそっくりなのだそうです。

でも、サザンカ、カンツバキの両方ともその特徴には例外もあるようなのです。

例えば花びらの数はサザンカは5~10枚程度、カンツバキは14枚以上となっていますが、サザンカにももっと花びらの数が多い品種もあるとか、樹高が高いカンツバキもあるなど・・・

結局は、サザンカとカンツバキの違いは専門家でもはっきり分かっていないようなのです。

だから、この2つの花は「正直なところ、はっきりと分けられない」というのが正解なのだとか。

そう考えると、もしかしたら最初にサザンカとして挙げた画像の中にもカンツバキが含まれているのかもしれません。

 


[サザンカ(山茶花)]

学名:Camellia sasanqua

英名:Sasanqua tree

別名:ヒメツバキ、コツバキ、アブラチャ 、オキナワサザンカ

科名・属名:ツバキ科 ツバキ属

原産地:日本

 

[カンツバキ(寒椿)]

学名:Camellia ×hiemalis

英名:Kantsubaki

別名:シシガシラ、ヒラカン

科名・属名:ツバキ科 ツバキ属

原産地:日本、中国

  

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