ウォーキング中には「ニホンスイセン(日本水仙)」の花をあちこちで見かけます。
今まではよほど暖かい地方でなければ、この時期に花を見ることはあまりなかったと思うのですが、やはり最近の冬は暖かいのだと思います。
スイセンの種類はたくさんありますが、このニホンスイセンが一番好きです。
花の少ない時期に咲いてくれるし、うつむき加減にすくっと立っているその姿がとても好きです。
そして、上品で派手なところもないし、ちょっと香りがあるところなども好きな理由です。
スイセンという名前は、中国名の『水仙』をそのまま音読みにしたのだそうですが、厳しい寒さの中で咲くために、別名では『雪中花』とも呼ばれています。
名前に日本とついていますが、元々の原産地は主にスペイン、ポルトガルを中心に地中海沿岸地域のようです。
きっと地中海から中国を経由して日本に入ってきて、野生化したのでしょうね。
野生のニホンスイセン群生地で有名な場所を挙げると、『爪木崎(静岡県)』、『越前海岸(福井県)』、 『 灘黒岩水仙郷(兵庫県)』、『 立川水仙郷(兵庫県)』などがありますが、すべてが海岸の近くで、温暖な傾斜地が多いようです。
きっとそういった温暖な場所、そして水があるところが生育に最適なのでしょうね。
千葉県にもスイセンの名所あります。
それは、『をくづれ水仙郷』と『江月水仙ロード』です。
ここはスイセンの日本三大群生地の一つになっています。
『をくづれ水仙郷』
をくづれ水仙郷---千葉県安房郡鋸南町大崩1399-3
江月水仙ロード---千葉県安房郡鋸南町江月448
「キブサスイセン(黄房水仙)」も咲いていました。
キブサスイセン(黄房水仙)はフランス、スペイン原産のスイセンで、花びらが黄色、副花冠はオレンジ色になっています。
ニホンスイセンより少し遅れて咲きます。
別名では『グランドソレドール』とも呼ばれています。
学名:Narcissus
英名:Bunchflower daffodil、 French daffodilDaffodil
別名:雪中花
科名・属名:ヒガンバナ科 スイセン属
原産地:地中海沿岸・北アフリカスペイン・ポルトガル