日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

湯ノ花温泉「古民家の宿 山楽」

2023-10-21 07:00:00 | 温泉・宿

南会津の『湯ノ花温泉』へ行ってきました。

女性4人で集まった時、突然思い立ったように話が決まりました。

何も計画を立てずに宿だけを決め、ただ温泉と美味しい食べ物が目的で、宿は「古民家の宿 山楽」に決めました。

この宿は数ある予約サイトでは扱いがなく、観光協会のホームページから探しました。

最近ではこのように宿直接に予約することが多くなりました。

予約サイトはとても便利なのですが、宿直接だとメールや電話でその宿の雰囲気が分かりますから・・・

 

湯ノ花温泉に入ってから少し走り、集落の中心から少し離れたところに宿の看板が見えました。

それを目安に行くと、普通の家のような外観の「山楽」がありました。

池のある広い庭と縁側にはたくさんの赤いカボチャが並べて干してあり、昔懐かしい、ほっこりとした感じでした。

「山楽」は古民家の宿とうたっているように、 築130年の曲り家になっています。

(宿の全景など、写真を撮るのを忘れました(^^;))

「曲家(まがりや)」はL字型の形をした茅葺屋根の家です。

雪深い会津では冬の間、馬の世話をするのにわざわざ外の馬屋まで行かずに家の中で世話ができるように、家の中に馬屋があったのです。

「山楽」は田舎の家に来たように、玄関に入るとすぐに広い土間、奥には居間と台所が見えました。

声をかけたら調理中だったらしい、奥様が手を拭きながら出てこられ、すぐに部屋へ案内してくれました。

1階は家族の居住スペース、食堂などがあって、通された部屋は2階の12畳もある大きな部屋でした。

この日は他にはお客様がいなかったようで、広い部屋を用意してくださったようです。

2階に上る階段が急でしたが、広かったし手すりはちゃんと付いていましたので大丈夫でした。

ただ、トイレと洗面所が1階にしかないため、これはちょっと年寄りには不便だったのです。

部屋の中にはお茶セットが用意されていて、お茶をいただきながら、奥様から外湯の説明がありました。

今はこの宿のお風呂は使用しておらず、外湯を利用することになっているそうなのです。

湯ノ花温泉には共同湯の外湯が4ヶ所あります。

当日1日のチケットが300円、これでどの共同湯でも、何回でも入ることができるのです。

 

一休みしてから共同浴場をのぞいてみることにしました。

宿の玄関には共同浴場に持っていくためのお風呂セットがいくつか置かれていたので、そのカゴをぶら下げて川沿いの道を歩いて行きました。

宿のすぐ前、橋を渡ったところには大きな「湯端の湯」がありましたが、近いからここは最後に入ろうと決めました。

他のお風呂を探しながら歩いていると珍しい物を見つけました。

 

大きな木の中に彫られた天女でしょうか?

 

さて、一番近い「天神湯」に入ってみました。

3~4人でいっぱいになってしまうくらいの大きさでした。

少し熱めのお湯だったけれど、気持ちよく入っていたところへ、突然男性が声をかけて入ってきたのです。

ここは混浴だったのです、知らなかった(≧◇≦)

ところが、男性の方が遠慮してくれました(何しろこちらは大昔のお嬢さん4人でしたので・・・)

また誰か来るかもしれないからと、この「天神湯」は早々に引き上げました。

 

その次のお風呂は道路を挟んだ向こう側のお風呂でした。

そこは大きな「弘法の湯」、男女別で左側が女性用でした。

大きな浴槽で、お湯はオーバーフロー状態でした。

前に入った「天神湯」ほど熱くなく、先客もいなかったので、今度こそはゆっくりと入ることができました。

 

お風呂から上がったら雨が落ちてきたので、最後に入ろうと思った「湯端の湯」は諦めて宿に戻りました。

4ヶ所のお風呂をはしごするつもりが2ヶ所だけで終わりになってしまいました。

宿に一番近い「湯端の湯」、もしも次があったら絶対に入ると決めました。

 

外も暗くなり、6時になったので夕食の時間です。

食堂に降りて行くと既に、奥様手作りの料理が並んでいて、囲炉裏ではご主人が「イワナ」を焼いてくれていました。

 

最初にテーブルに並べられていた料理。

 

イワナの塩焼き---宿のある舘岩地区は渓流釣りの里、イワナの里です。

 

イワナの卵、奥はアケビの皮の田楽。

 

イワナのお刺身と宿の畑で採れた野菜の天ぷら。

 

すべての料理が美味しく、更に十割の裁ちそばも、これまたコシがあって、とにかくすべてが美味しかったのでした。

 

朝はキノコのおこわを炊いてくれました。

 

ご夫婦が私たちと同年代らしく、話も弾み楽しい時を過ごすことができました。

茅葺屋根の「山楽」は田舎に帰ってきたようで、とても居心地の良い宿でした。

古い家ですが、きれいに改装されています。

トイレが1階にしかないのが不便でしたが、それ以外は何不自由なく過ごすことができました。

食事ももちろん美味しく、珍しい物も食べることができました。

何よりもご気さくなご夫婦がとっても良かったと思っています。

 

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マンデビラ

2023-10-19 07:00:00 | 植物

ウォーキングしていると数多くの「マンデビラ」に出会えます。

今日出会ったのは、八重咲のマンデビラで、垣根にいっぱい咲いていました。

八重咲は珍しいですね。

「マンデビラ・ピンクパフェ」と名前が付いています。

花は最初はピンク色で咲き、満開に近づくにつれて花色はだんだん濃くなり、赤に近づいてくるようです。

 

色々なマンデビラです。

 

先日、ホームセンターでマンデビラの鉢を見つけたのですが、全部の鉢に「サンパラソル」と名札が付いていました。

「えっ、マンデビラじゃないの?」と思い名札を見たら、『SUNTORY』の文字がありました。

やっぱりこれは『サントリーフラワーズ』が品種改良して生まれた花だったのでした。

結論は、サンパラソルはマンデビラの数ある園芸品種の一つということです。

サントリーがどのように改良したのかと調べてみました。

サンパラソルはマンデビラと比べるとつるの伸びが遅く、支柱を立てなくても育てることが可能となり、花つきも良く丈夫なのだそうです。

園芸初心者でも育てられるように改良したようです。

いいことずくめですね。

ホームセンターで売っているのは「サンパラソル」がほとんどなので、きっとあちこちに咲いているマンデビラも「サンパラソル」が多いのでしょうね。

この花は鮮やかできれいなのですが、キョウチクトウ科なのです。

ということは、茎やつるを切ったときの切り口からは白い液が出ます。

この液には毒性があって、かぶれたりしますから要注意です。

 


 

学名:Mandevilla

英名:Rrocktrumpet

別名:デプラデニア(旧属名)

科名・属名:キョウチクトウ科 マンデビラ属(チリソケイ属)

原産国:中央アメリカ~アルゼンチン

 

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ホテイアオイ(布袋葵)

2023-10-17 07:00:00 | 植物

ウォーキングコースの途中にある家の庭先に置いてあった瓶の中に「ホテイアオイ(布袋葵)」が咲いていました。

 

 

葉の柄のにあたる場所の途中が丸く膨れています。

この様子が布袋様のおなかに似ているということで、「ホテイアオイ」という名前になったようです。

 

 

先日、テレビのニュースでホテイアオイのことを取り上げていました。

国内のあちこちでホテイアオイの異常な繁殖が社会問題となっているとのことでした。

ホテイアオイは浮遊植物で、水の中で育ちます。

だから川や溜め池などで大量繁殖してしまい、漁業などに影響を与えたり、冬になって枯れたホテイアオイが水質汚濁の原因となってしまうようなのです。

今では『青い悪魔』という名前もあるようなのです。

随分と失礼な名前ですね。

それに対してもう一つの名前はヒヤシンスに似ているから『ウォーターヒヤシンス』、せめてこちらの名前で呼びたいですね。

ホテイアオイは明治時代中期、観賞用や家畜の飼料用として日本に入ってきたようです。

今ではそれが野生化し、繁殖力が強いので、あっという間に水面を覆い尽くしてしまうらしいのです。

そのためにお決まりの、『他の植物の成長を妨げて生態系を壊すから』と、重点対策外来種リストに入りになってしまいました。

 

そんな迷惑外来種なのですが、逆に群生地として名所にしているところもあります。

その場所は、映画『のぼうの城』の舞台ともなった、埼玉県行田市の忍城(おしじょう)のすぐそばにある『水城公園』です。

公園内の“あおい池”は、秋になるとホテイアオイの群生が見られることで有名です。

数年前に行ったのですが、あまり咲いていなかったと記憶しています。

調べたところ、ホテイアオイは開花が非常に不規則なようなのです。

だから池が紫一色になる時に遭遇するのはとても難しいとのことでした。

それでしたら尚更、水面が紫一色になっているところを見てみたいと思ってしまいますね。

 

 


 

学名:Eichhornia crassipes

英名:Water hyacinth

別名:ホテイ草

科・属名:ミズアオイ科 ホテイアオイ属

原産地:南アメリカ

 

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台湾椿(ゴードニア)

2023-10-15 07:00:00 | 植物

3mほどある大きな木に白い花が咲いているのを見つけました。

シャラノキ?、ツバキ?、サザンカ?、思いつく名前の木を頭に浮かべながら近づいてみました。

 

 

初めて見た花(木)でした。

まだまだ蕾がいっぱいあって、厚みのある大きな細長い楕円形の葉っぱがツバキやシャラノキとも違っていましたが、花はよく似ていました。

お茶の花(チャノキ)にも似ていました。

 

早速bing AIで聞いてみました。

その結果が以下です。

 

 

「台湾椿」です。

ゴードニアという名前でも流通しています。

ツバキ科ツバキ属の常緑小高木で、葉の光沢が美しく、丈夫で育てやすいことが特徴です。

原産地は、中国南部からインドシナ半島、台湾に分布しています。

花期は10月から4月で、咲いた花は花びらが散らずにガクから落ちます。

また、開花時には葉が多少赤く染まる特徴もあり、観賞としてさらに彩を添えます。

冬場も爽やかな白花とつややかな葉を楽しめる常緑樹で、刈り込みにも強いので生垣にも最適です。

 

 

これは台湾椿、別名ゴードニアということが分かりました。

ところが、ゴードニアには数種類があって、ほとんどの品種が白花で秋から冬にかけて咲き、細長い光沢のある葉、と同じ特徴なのです。

だからこの木の品種は特定できませんでした。

(品種にはゴードニア=アキシラリス、アキュミナータ、セチュアネンシス、ラシアンサス、コングシエンス、カンシエンシスなどがあります)

中国名では大頭茶(ダイトウチャ)になっていました。

最初に見た時、花がチャノキによく似ていると思ったのは間違いではなかったようです。

 


 

(ゴードニア・アキシラリスの場合)

学名:Polyspora axillaris 

英名: Fried egg tree 

別名:台湾椿、大頭茶(ダイトウチャ)

科名・属名:ツバキ科 タイワンツバキ属

原産地:中国、台湾、ベトナム

 


ゴードニア(Gordonia)は旧属名。

英名は、花が落ちた時の見た目が目玉焼きににているから、『目玉焼きの木・Fried egg tree 』の意味。

 

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ゲンノショウコ(現の証拠)

2023-10-13 07:00:00 | 植物

今までの暑さがウソのように、10月になって急に秋を感じるようになってきました。

そんな肌寒い日の朝、「ゲンノショウコ」を見つけました。

この花は夏の暑い間中咲いているものだと思っていたのですが、まだまだ元気でした。

でも、そろそろ終わりかけなのかもしれません、もうタネができていましたから。

 

草むらの中や道ばたなどで咲いているのですが、花の直径が1cmくらいしかないため、小さいので見過ごしてしまうかもしれません。

 

花を拡大するととっても可愛いのです。

(画像がボケ気味で・・・)

まず、花の形が整っていることが素晴らしい。

そして、白い花びらに薄紫色の線が入って、葯も薄紫、上品ですね。

ピンクの花もあります。

ただ、東日本では白花が多く、西日本でピンクの花が多いようなのです。

それなのにピンクの花を見つけたのですから、スゴイデス・・・

白花同様に可愛い花です。

白花では薄紫の線が、こちらではピンクの濃い線になっています。

 

 

花が可愛いだけでなく、ゲンノショウコはとても有能なのです。

日本の三大民間薬の一つとして、江戸時代の初めごろから生薬として使われていました。

胃や腸を整える効果があるようです。

名前のゲンノショウコは、これを煎じて飲めば下痢は直ぐ治まる---『現によく効く証拠』から来ているそうです。

ちなみに、あと二つの民間薬はドクダミ、センブリです。

 


 

学名:Geranium thunbergii

英名:Geranium Herb

別名:神輿草(みこしぐさ)---実の形が神輿の屋根についている飾りにそっくりだから 

科名・属名:フウロソウ科 フウロソウ属

原産地:日本、韓国、中国

 

 

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