「上三依水生植物園」は栃木県日光市にあります。
約22,000㎡もある広い園内は、8つのエリアに分かれていて、季節ごとに約300種、3万本の植物を楽しむことができます。
この時期に入園したのは初めてでした。
だから、今まで見たこともない花々もたくさんありました。
そこに咲いていた花をいくつか・・・
「キイジョウロウホトトギス(紀伊上臈上臈杜鵑草)」
NHK連続テレビ小説「らんまん」に登場した「ジョウロウホトトギス」の仲間です。
紀伊半島南部に自生する花で、「山里の貴婦人」とも呼ばれています。
山中の湿り気のある崖に下垂して生えます。
「ツキヌキホトトギス(突抜杜鵑草)」
キイジョウロウホトトギスなどのように、葉が垂れ下がるタイプのホトトギスですが、花は上向きに開いて咲きます。
「ツキヌキ」という名前の由来は、茎が葉の付け根を貫通している姿からきています。
「シロバナホトトギス(白花杜鵑草)」
ホトトギスの白花種です。
「イワシャジン(岩沙参)」
山地の沢や渓谷などの涼しいところに生えている山野草です。
「ダイモンジソウ(大文字草)」
野生種の花の形が「大」の字に似ることからこの名前になりました。
最近では改良が進んで、八重咲きや花弁に切れ込みが入るものなどが多くなっています。
「ベニバナダイモンジソウ(紅花大文字草)」
野生種の花色は白、または淡い紅色ですが、園芸品種には濃い紅色、ピンクなどの花色があります。
「ノハラアザミ(野原薊)」
ノハラアザミは初夏から秋まで咲くアザミです。
花の総苞は粘らず、総苞片は棘のように尖って斜上します。
(ノアザミは花の総苞が平滑で、春に咲くことで区別ができます)
「アキノキリンソウ(秋の麒麟草)」
日当たりの良い低山や草原で見られ、7~10月に菊型の小花が穂状に集まって咲きます。
別名にアワダチソウ(泡立草)、ヤブキンカなどがあります。
「ミカエリソウ(見返り草)」
山地などに生え、ピンク色のもじゃもじゃとした花が咲きます。
名前の「見返り草」は、通り過ぎた人が見返るほど美しいからだとか。
「ハマギク(浜菊)」
日本の特産種で、関東以北の太平洋岸に自生しています。
白い花はやや大きめで、葉は肉厚、枝が木質化します。
「シラサギカヤツリ(白鷺蚊張吊)」
白い鷺が飛んでいるような優雅な花を咲かせます。
花に見える部分は葉状苞で、実際の花は中心部の目立たない部分です。
花の少ない時期なのですが、他にもリンドウ、トリカブト、フジバカマ、シオン、ノコンギク、シュウメイギクなど多くの種類の花が咲いていました。