日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

ヒモゲイトウ(紐鶏頭)

2023-07-21 07:00:00 | 植物

小さな公園の花の植え替えが終わりました。

植え替え前までは「ヒモゲイトウ(紐鶏頭)」がたくさんあったのですが、今は1本だけ残っています。

ヒモゲイトウ(紐鶏頭) は、毛糸でできたふさふさとしたボールのような花穂が長く垂れ下がっているのが特徴になっています。

 

この花は別名で『アマランサス』といいます。

アマランサスという名前はヒユ科・ヒユ属の総称ですが、アマランサスの中では「ヒモゲイトウ」が最も多く栽培されています。

他には『ハゲイトウ』、『スギモリケイトウ』などもアマランサスです。

 

ヒモゲイトウは南米などでは穀物としても栽培されています。

タネ(実)をお米などと一緒に炊いて食べるのですが、結構栄養価も高く、ダイエット効果もあるとか。

昨今の健康ブームでスーパーフードとして取り上げていたテレビ番組を見たこともあります。

その時は同じような食物の南米産のキヌア、昔から日本で食べられてきたキビなども一緒でした。

このように食用として流通してきたためか、最近では日本でもアマランサスを栽培している地方もあるようです。

特に東北や中部地方などの冷涼な地域が多いようです。

 


 

学名:Amaranthus

英名:Amaranthus

和名:紐鶏頭

科名・属名:ヒユ科 ヒユ属

原産地:南アメリカ

 


 

この画像は「ケイトウ(鶏頭)」。

同じく名前に『ケイトウ』がついていますが、こちらはヒユ科ケイトウ属(セロシア属)です。

アマランサスと呼べるものはヒユ科ヒユ属なので、「ヒモゲイトウ」と「ケイトウ」は別の分類になっています。

 

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フロックス

2023-07-19 07:00:00 | 植物

夏には畑や庭先に咲いている背の高い「宿根フロックス」がひときわ目立ちます。

暑いのに元気ですね~。

淡いピンクの花、濃いピンクの花、変わり種のものなどもあちこちで見られます。

昔から夏になるとこの宿根フロックスがあちこちで咲いているのをよく見ていました。

名前は「オイランソウ(花魁草)」と呼んでいたので、日本の花なのだとばかり思っていましたが、違っていました。

正式名は「フロックス・パニキュラータ(Phlox paniculata)」といい、北米原産だったのです。

 


そして、同じフロックスでも1年草のもの。

小さな公園では草花が一新されて、1年草のフロックスが植えられていました。

それも、可愛い星形の「スターフロックス」です。

スターフロックスは「星咲きフロックス」ともいいます。

花弁に切れ込みが入って、名前の通り星のように見えるからです。

蝶の尾のようにも見えますね。

小さな公園では白い単色のスターフロックスしか植えられていませんでしたが、他にも白く縁取られた赤や紫の花などたくさんの種類があります。

 


フロックスには1年草と宿根草があります。

それぞれの開花時期は違っていて、1年草は春から夏にかけて咲き、宿根フロックスの方の開花期間は長くて6月頃から夏を過ぎて秋になるまでずっと咲いています。

 

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ハニーサックルの実

2023-07-17 07:00:00 | 植物

フェンスに絡ませてあった木に赤い実がたくさん生っていました。

赤くてツヤツヤした実でした。

 

「フサスグリなど、赤い実が生るベリーの一種かな」と思って近づいてみました。

 

そうしたら何と、上の方にはハニーサックルの花が咲いていたのでした。

実が生ったハニーサックルを見たのは初めてだったし、まさか実が生るとは思ってもいなかったのです。

このハニーサックルはセロティナ(lonicera periclymenum ‘serotina’)という品種です。

セロティナという品種の花は大きく見ごたえのある花で、蕾のうちは鮮やかなピンク、開くと白色の花になって、徐々に黄色へと変化します。

そして花後には実がなるようです。

でも、この花(木)のことをいろいろと調べてみても、あまり実のことについては書かれていないのです。

それでも「花が咲いたあと、赤い実を実らせる品種もありますが、その実には毒性があるので、口に入れないようにしましょう。」と書かれているサイトを見つけました。

 

この実には毒があるのですね。

こうして道路に面して、手の届くところに可愛くて美味しそうな実が生っていたら、ちょっとつまんでみたくなってしまうかも・・・

 

 

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キカラスウリ(黄烏瓜)の花

2023-07-15 07:00:00 | 植物

この日は早朝にウォーキングをしました。

そのためか開いている「キカラスウリの花」を見ることができたのです。

この花は「キカラスウリ」です。

『カラスウリ』ではありません。

どこが違うかというと、この時間(朝7時頃)に咲いているのはキカラスウリなのです。

キカラスウリの花は、日が沈んで暗くなってから開き、翌朝日が高くなっても開いているからです。

それに比べてカラスウリの開花は同じく日没後、そして翌日の4時頃、日が昇る前にしぼんでしまうようなのです。

この2種類を判別するのには他にもはっきりしたことがあります。

それが葉っぱです。

キカラスウリの葉は濃緑色で光沢があり、ザラザラとした感じです。

それに比べカラスウリの葉は表と裏の両方に細かな毛が多くあるので、フワフワとした手触りで、光沢はありません。

花でも違いが分かります。

それは、カラスウリの花弁の先端は細く尖っていますが、キカラスウリは花弁の先が裂けて、布がほつれたような形になっています。

 

さて、せっかく出会えたのですから、キカラスウリの花のことを調べてみました。

キカラスウリとカラスウリは雌雄異株です。

雌雄異株とは、雌花と雄花があり、それぞれの花が同じ株には咲かずに別の株に咲くのです。

今朝見られたのは、ほとんどが雄株で雄花が咲いていましたが、1本だけ雌花が咲いている雌株がありました。

両方の花を比べてみました。

花の中央部分が違っているのが分かります。

雄花は黄色い雄しべがごちゃごちゃしているのに対して、雌花は雌しべだけ、それも柱頭が3つに分かれています。

どちらの花もレース部分はとっても繊細で綺麗なのですが、どちらかというと雄花の方がレースの部分が多いような気がします。

 

この株は雌株で、雌花がいくつか見られました。

雌花は開いているときから元が少し膨らんでいます(赤い丸の部分)。

花が枯れるとこの場所が大きく膨らんできて実になります。

実はカラスウリよりも大きく、10cmほどの卵形で、緑色から黄色に変わっていきます。

この実の色から、黄烏瓜の名前の元になったようです。

 

[キカラスウリの実(2022.12)]

 


 

学名:Trichosanthes kirilowii var. japonica

英名:Chinese snake gourd, Chinese cucumber

別名:マサキノカズラ(柾真正葛、真拆蔓)

科名・属名:ウリ科 カラスウリ属

原産地:日本

 

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パンドレア(素馨凌霄)

2023-07-13 07:00:00 | 植物

「パンドレア」の花です。

この花のことはず~っと白いノウゼンカズラだと思っていました。

ピンクノウゼンカズラも見たことがあるので、白もあるに違いないと思い込んでいたのです。

ところが近づいて写真を撮っている時に何かが違っていると、ちょっと違和感があったのです。

「あっ、葉っぱが違う。」

そうなんです、葉っぱが別物だったのです。

ノウゼンカズラの葉っぱの縁は不揃いだけれども粗いギザギザの葉になっています。

この花の葉っぱにはギザギザがなくて、南天の葉を大きくしたような形で光沢もありました。

そこであちこち調べてみたところ、やっぱりこの花はノウゼンカズラではなく、別物だということが分かりました。

 

外側が白で中央がピンク色のノウゼンカズラによく似た花の「パンドレア」、ソケイノウゼン(素馨凌霄花)やナンテンソケイ(南天素馨)とも呼ばれています。

『ソケイ(素馨)』はジャスミンのこと、だから葉っぱがジャスミンにそっくり。

 

パンドレアという名前は花の美しさから、ギリシャ神話に登場する人類最初の女性『パンドーラ(Pandora)』に因んで付けられたようです。

花色は白・ピンクがあり、両方とも漏斗状の花の中心部が濃いピンクになっています。

ノウゼンカズラ類は、葉や花が蜜を分泌するから、花に近づくと中にはいつもアリがたくさん群がっています。

 


 

学名:Pandorea jasminoides

英名:Pandorea 、Bower vine

別名:ソケイノウゼン(素馨凌霄) 

科名・属名:ノウゼンカズラ科 パンドレア属

原産地:オーストラリア

 


 

「ピンクノウゼンカズラ」「パンドレア」はよく似ているので、遠目に見ると間違ってしまいそうです。

比べてみました。

 花の違い

ピンクノウゼンカズラ---花の中央には赤紫の筋がはいっています。

パンドレア---花の中心部が濃いピンクになっています。

 

 葉の違い

ピンクノウゼンカズラ---葉は光沢がなく、縁は粗いギザギザになっています。

パンドレア---葉は濃い緑色で光沢があって、縁は丸くなっています。

 

 

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