日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

原種サザンカ(山茶花)?

2022-12-19 07:00:00 | 植物

ウォーキング中、白いサザンカを見つけた。

植木屋さんの庭にたくさんの種類の苗木があって、その中に一本だけ白い小さな花が咲いているサザンカの木があった。

サザンカについては以前、佐賀県吉野ヶ里町の千石山が、自生北限地帯として国の天然記念物になっているとどこかのサイトで読んだことがあった。

その時に、それがサザンカの原種で、一重咲き、白花で花径6~7cmほど、晩秋から初冬にかけて開花するとも書いてあった。

そして画像もいくつか載っていた。

今回見つけた花が正にその画像と同じように思えたので、これはきっとサザンカの原種なのかも、と思った。

 

 

華やかさは見られず、素朴な花だった。

 

他の一重のサザンカと花と葉の大きさを比べてみた。

左の原種と思われる方は花の径が4㎝ほど、右の大きい方の花は9cmもある。

花や葉が小さいし、華やかさが無く、淋し気な花になっている。

 

改めて原種のサザンカについて調べてみた。

「たきび」という童謡の中に出てくるサザンカだし、冬になってから開花してあちこちで見られるので、寒い地方の花だと思っていたが、違っていた。

この花は暖かい地方の花だったのだ。

日本固有種で、九州南部など温暖な地方にしか自生していないということだった。

 

--- 原種の特徴 ---

① 一重咲きの白花が10月〜12月に咲き、花径は6cm程度で平開する。

② 若い枝、葉柄、葉裏の主脈、子房に毛が生えている。

③ 葉は5cm程度で小さく、縁には鋸歯がある。

 

これらを考えてみると見つけた花はやっぱり原種のサザンカに違いないと思った。

サザンカは江戸中期から盛んに改良されようになり、今では様々な品種が生み出され、庭木として人気になっている。

今、あちこちで見られるサザンカの多くは華やかなものが多い。

だからこのような素朴な花を見つけたことがすごく嬉しかった。

 


 

学名:Camellia sasanqua

英名:Sasanqua tree

別名:ヒメツバキ、コツバキ

科名・属名:ツバキ科 ツバキ属

原産地:日本

 


 

最近では自生地北限について新説があるようだ。

 サザンカの自生種は、沖縄県の西表島を南限とした南西諸島から、福岡県の北部を除いた九州のほぼ全域、四国南西部および山口県の萩市に分布する。

自生北限地は、かつては佐賀県神埼郡東背振村の千石山(背振山系、北緯33度23分)とされ、1924年に国の天然記念物に指定されたが、その後、長崎県壱岐島(北緯33度50分)にも自生がみつかり、さらに最近では山口県萩市の指月山(北緯34度37分)が北限地とされている。(東京農工大学のサザンカより) 

 

 

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カニ旅行最終日

2022-12-17 07:00:00 | 国内旅行

カニを食べる旅、最終日です。

前日に「足立美術館」を見て、そのあとは玉造温泉にある「旅亭 山の井」に宿泊しました。

 

「山の井」は古くからある宿ですが、今ではHMIグループの旅館になっています。

ツアー客なども泊っているような、部屋数が40ほどの宿でした。

このような部屋数の多い宿にはめったに泊ったことがありませんが、「足立美術館」のプランがあったので選んだ宿でした。

宿は建物自体は古かったけれど、スタッフは若い人が多くて、一生懸命に接客している姿が微笑ましく、好感が持てました。

食事は特別なものを頼んだわけではなかったので、一般的なものでしたが、出雲の名物の「うず煮」や「出雲そば」、しじみ汁はしっかりと食べてきました。

(※「うず煮」---旧暦の元日、出雲大社の福神祭で振る舞われる、フグを使った縁起の良い料理)

そうそう、部屋はグレードアップしてくれたようで、二間続きの広い部屋が用意されていました。

この宿は料理よりも温泉ですね。

日本最古の湯のひとつとも言われている玉造温泉は美肌の湯として知られていて、化粧水のような泉質が特徴になっています。

「山の井」のお風呂も大きな内湯と露天風呂があり、露天風呂は竹林に囲まれた開放的なお風呂になっていました。

すぐ近くにある姉妹館の「保性館」のお風呂も利用できるのも嬉しいサービスでした。

 

[露天風呂]

 

この旅行は、来た時は鳥取空港を利用しましたが、帰り便は米子空港を午後2時半発の飛行機を予約してありました。

その時間までは観光できるので、どこか1ヶ所と思い、出雲大社に参拝することを決めました。

 

 

 

お参りだけでなく、もちろん名物の「ぜんざい」も食べました。

出雲は「ぜんざい」発祥の地と言われていて、神在月(旧暦10月)のお祭りでふるまわれた神在餅(じんざいもち)が変化して、「ぜんざい」になったと言われています。

 

参拝後は宍道湖の北側道路を通って米子空港に向かいました。

宍道湖を一周してみたかったし、ダイハツのテレビCMで有名になった「ベタ踏み坂」と名付けられた坂も通ってみたかったからです。

正式名を「江島大橋」、これがベタ踏み坂で島根県松江市から鳥取県境港市へ「中海」をまたいで結ぶ、急勾配の橋で、松江市側からの方が急になっています。

ここで初めて知ったことがありました(@_@;)

それは、島根県にあるのは「宍道湖」が有名ですが、もう一つ「中海」もあって、それは宍道湖よりも大きいんです。

その大きさは宍道湖が全国で7番目、中海は全国で5番目になっているようなのです。

そして、それぞれが隣り合わせに繋がっている汽水湖なのです。

改めて地図を確認してしまいました。

 

 

この “べた踏み坂” 、最初見たときは「うわぁ!」と声が出てしまうほどインパクトがありましたが、走ってみると何てことない坂道でした。

写真の撮り方ってすごいですね(*_*)

 

こうして鳥取県に入って米子空港に着き、カニを食べる旅も無事に終わりました。

でも、いつも思うのですが、鳥取県って「鳥取砂丘コナン空港」と、「米子鬼太郎空港」の2つも空港があるのが不思議でしょうがないです。

まぁ、選択肢がたくさんある方がいいに決まっていますが・・・

隣の島根県だって「出雲空港」、「萩・石見空港」、「隠岐」と3つもあるし、何故なのでしょうね。

 

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足立美術館

2022-12-15 07:00:00 | 国内旅行

今回の旅行にはもう一つの目的があったのです。

それは「足立美術館」に行くことでした。

だから翌日は兵庫県浜坂から鳥取県を通り、島根県まで足を延ばしました。

この日の宿は玉造温泉の「山の井」に決めてありました。

「山の井」の宿泊プランの中には足立美術館のチケットが含まれたお得なプランがあったからでした。

しかも「山の井」が美術館に予約を入れてくれ、その日のうちならばいつ行ってもチケットなしで入場できるようになっていたのです。

足立美術館のある安来市は玉造温泉よりも手前にあるため、わざわざ宿までチケットを取りに行かなくとも済むようになっていたので、これはとても嬉しいシステムでした。

足立美術館は今までに2回ほど来たことがあったのですが、今回とは季節も違っているし、また来るたびに違った展示作品があるので、何度来ても新しい感動のある、とても良い美術館です。

素晴らしい日本庭園と名画をゆっくりと観賞しながら非日常を感じることができる、大人の雰囲気がたっぷりの場所なのです。

 

 

「足立美術館」は地元の実業家であった故足立全康氏が開いた美術館で、広大な日本庭園と横山大観などの作品や古美術品等の蒐集品で有名なところです。

この日の目的はこの美術館を見るだけだったので、時間をかけてゆっくりと回り、横山大観や北大路魯山人などの作品もじっくりと見させていただきました。

この時は冬の特別展か開催されていて、大展示室では手ざわりを感じられる絵、小展示室には美人画、おなじみの大観室では冬の大観コレクションとなっていました。

また、足立美術館には有名なスポットで「生の掛軸」、「生の額絵」というものがあります。

これは、床の間の壁をくりぬいて、そこに山水画が掛かっているかのように見せたり、また窓枠を額縁として庭を絵のように見せたりするものです。

これを考えた人も、造った人もすごいですね。

今ではこれが横山大観コレクションと並んで美術館の名物となっています。

とにかく庭園以外の写真はNGだったので、すべて目に焼き付けてきたつもりです。

 

[生の額絵]

美術館のパンフレットにも使われている有名な場所。

窓枠をつければ生の額絵となります。

 

[白砂清松庭]

横山大観の作品「白砂清松」をイメージして造られた庭。

奥の方には滝も流れていた。

 

[池庭]

 

[生の額絵]

床の間の壁をくり抜いて遠くの景色を映し、一幅の山水画が掛かっているように見せています。

 

「足立美術館」は1970年に開館しました。

今では西日本三大美術館として誰でも知っている、有名な美術館となっています。

ところが、当初は日本よりも海外で有名な美術館だったのです。

それは、アメリカの日本庭園専門誌の「日本庭園ランキング」でずっとトップを維持していたからなのでした。

だから、美術館よりも日本庭園の素晴らしさで海外に知られていたのです。

安来市という小さな場所なのに海外から多くの観光客が多かったのはそのような訳があったようです。

もうずっと昔になりますが、当時購読していた新聞に「日本にある美術館で、日本人よりも海外の人の方が知っている美術館」ということで取り上げられていたのを覚えています。

 

 

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「かにソムリエ」のいる町、七釜温泉「あかね荘」へ---②

2022-12-13 07:00:00 | 国内旅行

お待ちかねの夕食です。

この日のお客様は全部で3組、出来立ての料理を出すために、夕食の時間を15分ずらして設定してありました。

料理に使っているのは1㎏もあるタグ付きのカニが1人分ということでした。

 

[前菜とお造り]

 

[カニ味噌]

 

[ガーリック焼き]

 

[焼きガニ]

 

[カニしゃぶ]

 

他にももう食べられないというくらいたくさんのカニ料理三昧でした。

そして最後はカニ雑炊で終わりました。

食事時間は3時間近くかかってしまいましたが、せかされることなくゆっくりとカニを堪能することができました。

もしももう一度来ることがあったら、もっと量の少ないプランを選んでも十分に満足できるのじゃないのかな、などと思いました。

 

カニのタグは表に「浜坂産松葉ガニ」、裏はそれを捕った船の名前になっていました。

 

翌朝の朝食もカニ釜めしでした。

[朝食]

 

「あかね荘」はこじんまりとした宿でしたが、「カニを食べる」という目的を十分満足させてくれました。

それだけでなく、温泉も知る人ぞ知るといったような、とても良い温泉でした。

また、七釜温泉も素朴な雰囲気を持った温泉地でした。

 

 

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「かにソムリエのいる町」、七釜温泉「あかね荘」へ---①

2022-12-12 07:00:00 | 国内旅行

年に一度の贅沢をしに、冬の味覚の王様「カニ」を食べに行ってきました。

今回は兵庫県新温泉町の浜坂温泉郷、ここは鳥取県との県境にあり、近くの浜坂漁港はカニの品質、漁獲量とも日本一になっています。

そこには「かにソムリエ」がいて、今では「かにソムリエのまち浜坂」として知られています。

「かにソムリエ」とはカニの目利きから料理などのエキスパートで、カニのことなら何でもおまかせできる人のことです。

そんな浜坂温泉郷の中にある七釜温泉の「あかね荘」でのカニ三昧をしてきました。

七釜温泉(しちかまおんせん)は昭和30年に井戸掘り中に偶然に発見された温泉で、浜坂温泉郷では最初に発見された温泉です。

地区の中には5~6軒の宿があり、「あかね荘」もその中の部屋数が4室だけしかない小さな宿です。

 

鳥取空港からレンタカーで直行したので午後1時頃には「あかね荘」に着き、チェックインだけを先に済ませました。

なぜならば全国旅行支援のクーポン券が発行されるので、それを今日中に使う必要があったからです。

それは兵庫県内で2日間限りしか使えないクーポン券です。

明日は鳥取県方面に朝早く出発する予定なので、使うのはこの日しかなかったからです。

このクーポン券が発行されるのは嬉しいのですが、ちょっと使い勝手が悪いですね。

使える場所も少ないし・・・そうは言いながら、ありがたく使わせていただきましたm(_ _)m

チェックイン時にはこのクーポン券の他に、温泉施設「ゆーらく館」の無料券もいただきました。

この辺りを観光しようと思っても、これと言った場所もないため、近くにある夢千代日記で有名な湯村温泉の温泉街を散策し、「ゆーらく館」にも寄って宿に入るまでの時間を過ごしました。

ここは日帰り入浴施設で七釜温泉の名前に由来する「大釜」の露天風呂と一般的な露天風呂、内湯があり近所では人気のある施設のようです。

何しろすべてのお風呂が100%源泉掛け流しになっている贅沢な温泉施設だということでした。

でも、この時は他には誰もお客様がいなく、貸し切り状態だったので、ラッキーでした。

 

[大釜のお風呂]

 

[露天風呂]

 

さて、宿に入れる時間になったので、「あかね荘」へ。

広い敷地内にある宿はアットホームな感じで、ご夫婦で経営しているようです。

小さな宿ですが、一言で表現すると「ほっこりとした宿」といった感じでした。

初めての宿だったのに、女将さんからはフレンドリーで遠慮のない対応をしていただきました。

部屋は和室10畳+広縁・洗面付きの、小上がり畳になっていて、おしゃれな部屋でした。

それぞれの部屋が趣向をこらした、全く別の造りになっていたようです。

この宿でのメインは食事でしたが、その前に温泉です。

内湯が2ヶ所あり、加温・加水なしの源泉かけ流し。

ちょっと赤みがかった色をした、とても気持ちの良い温泉でした。

 

これは大きい方のお風呂ですが、小さい方も同じような造りでした。

ナトリウムやカルシウムを含んだ硫酸塩高温泉、かけ流しになっていて水を足さなくともよい程度のちょっと熱めの温泉でした。

湯上り感はさっぱりと、疲れがとれてしまうようなとてもいい温泉でした。

 

温泉の後は、この旅の目的のカニの夕食が待っていました。

 

 

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