日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

イヌホオズキ(犬酸漿)

2022-12-10 07:00:00 | 植物

ウォーキングコースの道ばたには「イヌホオズキ(犬酸漿)」の花と実が一緒になっているのがたくさん見られる。

実の色も緑だったり、黒だったりとさまざま。

 

[葉が濃い緑色のイヌホオズキ]

 

[葉が明るい緑色のイヌホオズキ]

 

植物で「イヌ」と付いているのは「(本物に比べて)役に立たない」という意味と、否(イナ)が犬(イヌ)に転嫁したという説がある。

イヌホオズキの場合は葉がホオズキに似ているけれど役に立たないからとこの名前が付いたようだ。

そして、イヌホオズキの仲間には他にもオオイヌホオズキ、アメリカイヌホオズキ、テリミノイヌホオズキなどの種類があるらしいが、判別が難しい。

例えば「イヌホオズキ」は花色が白のみ、花弁が少し反り返るが、「アメリカイヌホオズキ」は薄紫色の花もあり、花弁は反り返らない。

果実の形が「イヌホオズキ」は球形~縦長、「アメリカイヌホオズキ」は球形、「テリミノイヌホオズキ」は横長になっているらしいのだが、見たところでは分からない。

だから区別がつかないので、すべてを一緒にして「イヌホオズキの仲間」としておこうと思う。

 

 


 

学名: Solanum nigrum

英名:black nightshade

別名:バカナス

科名・属名: ナス科 ナス属

原産地:南アメリカ

 

 

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セイヨウヒイラギナンテン(西洋柊南天)

2022-12-06 07:00:00 | 植物

ウォーキングコースの途中にある家、庭の大きな木に黄色い花がたくさん付いていた。

今までは全く気に留めていなかった木だったが、黄色い花が目立っているために気づいた。

その黄色い花はすべて房になって勢いよく上に向かって咲いている。

花や葉は「ヒイラギナンテン(柊南天)」にそっくり。

でも、ヒイラギナンテンの花は春先に咲くからちょっと違う気もするし、こんな大きな木にはならないと思うし・・・ 

どの資料を見てもヒイラギナンテンの樹高は1.5m~2mとなっていて、常緑低木と書いてある。

でも、この木は明らかに4m以上はあると思う。

屋根の上にある電線にもうすぐ届きそうになっているのだから。

 

 

近寄ってみるとやっぱり「ヒイラギナンテン」そのもの。

気になって調べてみた。

 

 

これはセイヨウヒイラギナンテンで、「マホニア・メディア」と呼ばれているもの。

ヒイラギナンテンとマホニア・ロマリフォリアの交配から生まれた品種のようだ。

その中にはマホニア・チャリティー、マホニア・ウィンターサン、マホニア・アーサーメンゼス等の種類がある。

全部の品種の特徴が似ているものだから、今回見つけた木がどれに当たるか分からない。

でも、4mくらいになるのはマホニア・チャリティーだけだから、きっとこれはチャリティーだと思う。

他の品種は3mくらいにしかならないようだ。(間違っていたらゴメンナサイ)

 


 

学名:Mahonia ×media 'Charity'

英名:Media mahonia , Charity mahonia

科名・属名:メギ科 ヒイラギナンテン属

ヒイラギナンテンと台湾原産のマホニア・ロマリフォーリアの掛け合わせ

 

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サンゴバナ(珊瑚花)

2022-12-04 07:00:00 | 植物

大きな公園の中はもうすっかり茶色と針葉樹の深い緑色だけになってしまっている。

唯一、華やかに目立っているのが赤と黄色のグラデーションがとってもきれいなナンキンハゼの木。

 

[ナンキンハゼ]

 

ナンキンハゼの木の下に少しだけ植え込みがあり、その中にピンクの花が咲いていた。

茎の先端に濃いピンクの長い唇の形をした小さな花が集まっていた。

緑色のつやつやした光沢のある葉っぱとピンクの花が冬の風景にそぐわないような気もした。

この花は「サンゴバナ(珊瑚花)」、別名を「フラミンゴプランツ」と言って花の形がフラミンゴに似ているからだとか。

開花期は春から10月ごろまでとなっている花。

寒さに弱いらしいのだが、ちょっと時期を外してしまったようなのに、まだ蕾もあった。

 

 

公園の植え込みとして利用されていた木なので、他にも数か所植えられていた場所もあったけれど、花が咲いているのはここだけだった。

木は高さが1mほどもあり、よく枝分かれしていたので春から夏にかけてはきっとたくさんの花が咲いて見ごたえがあったのだと思う。

 

 


 

学名:Justicia carnea

英名:Flamingo plant 

別名:フラミンゴプランツ

科名・属名:キツネノマゴ科 ジャスティシア属

原産地:ブラジル

 

 

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ヒイラギ(柊)

2022-12-02 07:00:00 | 植物

 

最近ではあまり見かけないけれど、昔は節分にはイワシの頭と合わせ「柊鰯(ひいらぎいわし)」という飾りを玄関先に飾った。

これはヒイラギのトゲが鬼の目を刺すし、鰯を焼く臭いと煙で鬼が近寄らないから、魔除けになると言い伝えられていた。

 

ヒイラギという名前は、葉が肌に刺さったときの様子を、「疼く(ひひらぐ)」と表現した古語に由来している。

そんな「ヒイラギ(柊)」に今は白い花が咲いている。

 

 

ヒイラギは雌雄別株、雄株には2本の雄しべが突き出し、雌しべが小さな雄花が咲く。

 

雌株には同じように2本の雄しべが突き出していて、子房が膨らんだ雌しべを持った両性花が咲く。

 

色々な図鑑や資料によると、ヒイラギは大木になると、葉にトゲがなくなって丸くなると書いてあった。

これは、葉のトゲは動物に食べられたりするのを防ぐためにあって、大木になると上部の葉はその心配がなくなるからトゲのない葉ができるということらしい。

[大木の上部]

 

[大木の下部]

 

これは樹高が3mほどあった大きな木、確かに葉っぱにはトゲがなく丸くなっていた。

でも、この木の下の方の葉っぱにはトゲのあるものが少し見られた。

 

ところが別の場所にあったヒイラギは背が低く、小さいものなのに全くトゲのない葉っぱばかりだった。

大木でもないのにトゲのある葉っぱが全くないのはどうして?

 

調べたところ、これは園芸品種の『マルバヒイラギ(丸葉柊)』というもの。

古木を接木して若木の時からトゲのない品種を作り出したらしい。

ヒイラギと同じ花・同じ香り、それは当たり前、元々はヒイラギなんだから。

でも、これだと節分には使えなくなってしまうんじゃないのかな、と思うけど・・・

 


 

学名:Osmanthus heterophyllus

英名:Chinese-holly

別名: 鬼の目突き(オニノメツキ)

科名・属名:モクセイ科 モクセイ属

原産地:日本、台湾

 


 

[西洋ヒイラギ]

クリスマスリースの材料としてよく使われているのは「西洋ヒイラギ(クリスマスホーリー)」

光沢のあるギザギザ葉がヒイラギと似ているからこの名前になったが、モチノキ科・モチノキ属なので、ヒイラギとは種類が異なっている。

花は4月〜5月ごろに咲き、やはりこの木も大きくなると葉にトゲがなくなり、丸い卵のような形になる。

 

コメント (2)
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